イギリスでは虫歯の治療に12ヶ月待ちを記録する異常事態となっている...... REUTERS/Phil Noble (BRITAIN) <すぐにでも手を打ちたい、口内のつらいトラブル。しかしイギリスの場合、1年近い辛抱が求められる事態になっている> パンデミックにより、イギリスの歯科事情は著しく悪化した。英国民保健サービス(NHS)の待機者リストは肥大化し、虫歯の治療に12ヶ月待ちを記録する異常事態となっている。 激しい痛みを抱えたまま1年も待てないとばかりに、自ら対処を試みる人が相次ぐようになった。抜歯や麻酔などの専門知識なくして応急処置を試みる人々が現れ、「DIY治療」の流行だとして問題になっている。 英ガーディアン紙は5月30日、『瞬間接着剤と自力の抜歯:イギリスの破れかぶれの「DIY歯科治療」の耐え難い現実』と題する記事を掲載した。「最近はホラーストーリーが豊富にある」と記事は述
パンデミック中、英国中の人々が公的医療機関NHSに感謝し、応援していました。(写真:ロイター/アフロ) 英国は「マスクを外してコロナ禍が終わった」国という理解が広まっていますが、本当の状況はかなり異なります。本記事では、英国におけるコロナと医療の全般的な状況を説明します。 英国がマスク着用をやめた理由 英国がマスク着用義務などの生活規制を撤廃したのは、ワクチン接種が国民に広く行き渡ってから重症患者の顕著な急増がみられなくなり、病院の状況が「通常の範囲内」であると判断した結果の政治判断です。 しかしながら、英国の公的医療NHSは日常的に深刻に崩壊していますので、日本の参考にはなりません。その現状を以下に書きます。 パンデミック以前から崩壊していた英国の医療 英国のNHSは無料で診察してもらえますが、診てもらえるのは基本は一般医(GP)のみで、たとえば皮膚科や耳鼻科、循環器科といった専門医にみ

新型コロナウイルスへの対応が長期化する中、イギリスのジョンソン首相は公的な医療制度などを強化するため、来年4月から「国民保険料」を1.25%引き上げる方針を明らかにしました。 新型コロナウイルスへの対応が長期化し、イギリスでは、新型コロナ以外の患者の治療や手術までの待機時間が1年近くに及ぶケースが増えていて、「NHS」と呼ばれる公的な医療制度への影響が大きくなっています。 こうした中、ジョンソン首相は、7日、来年4月から「国民保険料」を1.25%引き上げる方針を明らかにしました。 これによって、今後3年間でおよそ360億ポンド、日本円にしておよそ5兆4000億円の財源が確保できるとしていて、新型コロナウイルスの対策強化や高齢者介護など社会保障制度の充実に充てる予定だということです。 一方で、おととし行われた総選挙では、与党・保守党は国民保険料を引き上げないことを公約としていただけに、ジョン

NHSのスタッフに対して個人用保護具の適切な提供が行われるよう求める幕/Hollie Adams/Getty Images (CNN) 英国の国営医療制度「国民保健サービス(NHS)」の医療従事者を対象に実施されている新型コロナウイルス感染の検査で3分の1が陽性反応を示したことが分かった。 検査対象となっているのは「主要な医療従事者」とその家族。英政府が13日に発表したデータによると、検査を受けた1万6888人のうち、5733人の感染が確認されている。 医療現場で防護具が不足しているとの懸念が広がるなか、当局がNHSスタッフと家族の検査を強化するよう求める声が高まっている。 ハンコック保健相はこれまでに政府の計画として、まず自身や同居者に症状のあるスタッフから検査すると表明。最終的には症状にかかわらず、全員の検査を実施するとの方針を示している。

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