◆◆◆ 最初のきっかけは「中学3年生の夏、止まらなかった鼻血」 ――「全身性エリテマトーデス」とはどのような病気でしょうか? 後藤邑子さん(以下、後藤) 自己免疫疾患のひとつです。本来、免疫というのは外から入ってきたウイルスなどの外敵と戦うものですが、それが自分の体の細胞を攻撃してしまう病気です。 血液だったり、臓器だったり、あるいは皮膚だったりと、どこを攻撃するのかわからないので、「全身性」といいます。原因は、まだハッキリとは突き止められていないようです。 ――病気が発覚したのはいつでしたか? 後藤 2012年に倒れて入院し、そのときに検査してわかりました。 もともと私は別の自己免疫疾患、特発性血小板減少性紫斑病(血小板に対する「自己抗体」がつくられることで、血小板が破壊され、出血の危険が高まる病気。国が指定する難病の対象)というのを長く患っていたので、その症状がひどくなったのかと思って

中学3年生の夏のはじめ、入院をした。 初めて聞いた 特発性血小板減少性紫斑病と言う言葉。 自分の免疫が自分を攻撃してしまう 自己免疫疾患の一種らしい。 血が止まりにくい以外は体調も悪くない。 当然すぐに退院できるものと思っていた。 入ったのは個室だった。 毎晩、家族が晩ご飯を持って病室に来る。 全員で一緒に食べる。 毎晩じゃなくても良いのにと言いながら 特別な行事のようで楽しかった。 甘やかされたせいかかなり太った。 後に点滴薬の副作用の浮腫だと知った。 1ヶ月を過ぎた頃、学校は夏休みに入った。 級友が受験の話をし始め、焦りを感じた。 公立の高校を受験する場合 中学の出席日数や内申点は不可欠だった。 回診に来た主治医に聞いてみると、 退院はできないから 高校受験は諦めてもらうしかない。 と言う返答だった。がっかりした。 やっぱり間に合わないのか。 冗談めかしてもう少し早く退院できないか 聞

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