2024年12月に北九州市のファストフード店で中学生2人が殺傷された事件で、SNS上で複数の「デマ」が確認されました。福岡県警の9日の会見では、捜査担当者がそれらを否定する一幕もありました。意図的に拡散される場合もある、ウソの情報にどう対応していけばいいのでしょうか。 ■福岡県警・橋本捜査1課長 「(SNSのデマについて)いろいろ見聞きしていますが、今の捜査の段階で、被害者には私はみじんも落ち度はないと考えていますので、その点は誤解のないように。」事件後、容疑者が逮捕されるまでの間、SNS上には「犯人は外国人」「被害者の父親は福岡県内の警察署長」など、さまざまなウソの情報や被害者を中傷する内容が書き込まれ、拡散しました。なぜこうした情報は広がるのでしょうか。 ソーシャルメディアに詳しい専門家に聞きました。 ■法政大学社会学部・藤代裕之教授 「(犯人が)どこに逃げているか分からないし、どう
SNS上での承認を求め、タイムラインに流れる「空気」を読み、不確かな情報に踊らされて対立や分断を深めていくーー。私たちはもう、SNS上の「相互承認ゲーム」から逃れられないのでしょうか。 評論家の宇野常寛氏が、混迷を深める情報社会の問題点を分析し、「プラットフォーム資本主義と人間の関係」を問い直すところから「新しい社会像」を考えます。 ※本記事は、12月11日発売の宇野常寛『庭の話』から抜粋・編集したものです。 今日においてタイムラインに流れてくる情報の内容そのものが吟味されることはもはや難しく、ほとんどのプレイヤーは他のプレイヤーたちの反応を見て、より多くの評価が得られるリアクションを選択する。 ここではもはや情報の内容ではなく、タイムラインの潮目だけが読まれている。こうして、人間は他の人間の顔色をうかがうだけしかしなくなり、問題そのもの、事物そのものについて考えることを放棄する。 ある問

解散総選挙が10月27日に実施される。SNSなどを活用した「ネット選挙」が盛んになることが予測されるが、ネット世論は選挙結果にどのような影響を及ぼすのだろうか。2021年の衆議院選挙の際、X(旧Twitter)の投稿を分析したところ、全体の1%にも満たないオリジナルの投稿がネット上の世論を形成していた。投稿数では反自民が親自民を圧倒したが、選挙は自民党が勝利。ネット世論は必ずしも現実の反映ではないことがわかる。 (谷原 つかさ:立命館大学産業社会学部准教授) (*)本稿は『「ネット世論」の社会学:データ分析が解き明かす「偏り」の正体』(谷原つかさ著、NHK出版新書)の一部を抜粋・再編集したものです。 2021年の衆議院選挙の際に、私が実際に行った実証研究の結果を解説します。この研究で問うたのは、選挙期間中のX空間における世論はどのようなものであったか、ということです。以下、データ分析の方

お笑いコンビ・EXITの兼近大樹さんが、フォロワー71万人の自身のXアカウント(@kanechi_monster)を6月11日のトークライブをもって消去することを10日深夜にポストした。そこには、Xが社会の器としての位置づけにあることに対する疑問の投げかけがあるのではないだろうか。 社会的ポジションを確立しているX Xといえば、良くも悪くもさまざまな社会トピックを生み出している。そこでバズったポストは100万表示を軽く超え、ネットメディアはニュース記事として取り上げる。それが社会的出来事としてマスメディアに波及することも少なくない。 一般企業をはじめ、多くの自治体や公的機関、著名人も公式アカウントを設けて当たり前のようにそこから情報発信をしている。広告代理店やPR会社は、そこでバズることを最優先にしたプロモーションプランを組み立て、あの手この手で情報を拡散させようと画策している。 いつの間

先日、ひさしぶりにIT関係の記事を書いたら、わりと読まれました。 https://zenn.dev/tenjuu99/articles/833c063730bd6bzenn にまともに記事を書いたのははじめてでしたが、「参考になった」バッジというものを送っていただきました。zenn の仕様もしらなかったので、なんだこれ?とおもったのですが、「バッジを受け取った著者にはZennから現金やAmazonギフトカードが還元されます。」と書いてあり、読み手が記事にたいして感謝の形としてお金を払うというようなことっぽいですね。たいへんありがたいことです。 この記事はzenn で書きましたが、はてなブックマークが194くらいついています。有用な批判もありましたが、はてなブックマークそのものが悪質なプラットフォームであるという結論に至ったため、コメントを非表示にしています。 この記事の、トップに表示さ
米起業家のイーロン・マスク氏が、AIは人間の仕事をすべて奪うことになると発言/Leon Neal/Pool/Reuters viaCNN Newsource (CNN) 米起業家イーロン・マスク氏は23日、仏パリで開催された「ビバテック 2024」の基調講演にリモートで登壇し、人工知能(AI)は私たちの仕事をすべて奪うことになるが、それは必ずしも悪いことではないと語った。マスク氏は「おそらく私たちは全員仕事がなくなるだろう」と話し、仕事が「任意」になる未来について語った。「趣味のような仕事をしたければ、仕事をすればいい」「そうでなければ、AIやロボットがあなたの望む商品やサービスを提供してくれるだろう」 このシナリオが機能するためには「ユニバーサル・ハイ・インカム」が必要だと話したが、それがどのようなものかについては触れなかった(個人の収入がどのくらいかにかかわらず政府が一定額の金銭を

The Dark Forest Theory of the Internet - OneZero kottke.org 経由で知った文章だが、面白かった。 Kickstarter の共同創業者の Yancey Strickler が、Medium が今年になって開始したテクノロジーと科学をテーマにした OneZero に寄稿した文章だが、彼がそこで最初に持ち出すのは、中国本国でベストセラーになっただけに留まらず、アジア人初のヒューゴー賞受賞となるなど欧米でも高く評価されている劉慈欣『三体』である。 そう、7月に大森望さんらの翻訳で訳書が出る、今から話題の本だ!(別にステマじゃないよ) 三体 作者:劉 慈欣早川書房Amazon 正確に言えば、『三体』三部作で披露される「宇宙の暗い森理論(the dark forest theory of the universe)」なのだが、それは地球から宇


「ダライ・ラマは小児性愛者」中国が流した「偽情報」に簡単に騙された欧米...自分こそ正義と信じる人の残念さ <チベット弾圧から世界の目をそらすため、欧米の無知と偏見に付け込んでダライ・ラマを炎上の的にさせた中国と、見事に引っかかった世界> チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世に対して4月8日、世界の主要なSNSで新たな中傷キャンペーンが開始された。 と言っても、それだけなら今に始まった話ではない。抗中独立運動が拡大した1959年のチベット動乱以来、祖国を脱出したダライ・ラマは隣国インドで亡命生活を送っている。今もなおチベット人には敬愛されているが、中国政府はダライ・ラマの写真を所持することも禁じている。そして一貫して、ありとあらゆるメディアで誹謗中傷を続けている。 今回もまた「メイド・イン・チャイナ」の偽情報なのはほぼ間違いないが、不愉快な新手法があった。ダライ・ラマを、なんと小児
TwitterなどのSNSではネガティブなコメントの方が注目されやすいことが知られており、実際にTwitterのタイムラインを見て「いつも誰かが何かに怒っているな」と感じた経験がある人も多いはず。ところが、ノースウェスタン大学のケロッグ経営大学院でマネジメントや管理の助教を務めるウィリアム・ブレイディ氏らの研究チームは、「人はTwitterに書き込んだ相手の『怒り』を過大評価する傾向があり、実際はそれほど怒っていないのに怒っていると勘違いしている可能性がある」という研究結果を発表しました。 Overperception of moral outrage in online socialnetworks inflates beliefs about intergroup hostility | Nature Human Behaviour https://doi.org/10.1038/s

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Twitterで17万のフォロワーを持つ筆者のもとには、日々さまざまなダイレクトメッセージ(DM)が送られてくる。なかには卑猥なものや人を傷つけるようなものもあるが、そうしたDMに返信して送り主たちと会話を続けたところ、意外にも希望的な結果が見えてきた──。 クソみたいなDMに返信してみたら 私はツイッターのDMを解放しており、返信もする。私はコメディアンなのだが、フリーランスとして記事を執筆する機会を探したり、ウェブ記事のソースに連絡したり、新著のリンクを送ったりするのにDMを使う。 しかし、私は本質的には、17万人のフォロワーを抱えるタイムマネジメント能力に乏しいただの女なのだ。まともな人間であれば、日常的にソーシャルメディアで何かを発信すると決めたその時点で、知らない人からのDMなどブロックしてしかるべきだろう。 私の場合、発信を始めたのは2019年ごろだった──が、DMを閉じること

AM「アム」 - love : 宮台真司インタビュー「自分はイケてるぞアピールからは腐臭がただよう…“見るに耐えない”コミュニケーション 」 日本人のリーダー層、つまりイノベーター層とアーリーアダブター層がFacebookを嫌う理由も、そこにあると思います。 Facebookはもう先端層には飽きられているんだ!という話らしいのだが、Twitterのフォロー数やFacebookの友達数自慢してもしょうがないなど部分部分で納得する話はあるのに、全体として見るとピンとこない。 その理由を考えてみたのだが、いいね!の話などを見るに、Facebookで不特定多数に向けて発信する人たちの間での話なんだろう。 結局、公開範囲を昔からの親しい友人に限るか、それだったらFacebookやっている意味がないのでFacebookをやめるか、どちらかという選択肢になってしまいます。 ここがおかしくなってくる部分で
Twitter人間関係の価値は ――ネットを通じて交友関係を増やしたい場合は、どういう手段が有効ですかね? 加野瀬氏■例えば同じ趣味の友達が欲しいとか、ある目的があってそれに関する人脈を増やしたいといった具体性があれば、Twitterはかなり有効に使えると思います。そういう具体性がなくてただ漠然と仲間を増やしたい、人と知り合いたいと考えている人にTwitterは勧められないですね。これはTwitterに限った話ではなく、ネットって「こういう目的があって情報を発信したい」、「こういう目的があってこういう人たちと仲良くなりたい」という風に具体的な目的があってツールを使う場合には、ある程度効果は期待できると思うんですけど、なんとなく使ってるだけで「Twitterを使って成功した!」とか「Twitterのおかげで彼女ができた!」なんてことはないわけで。 ――「彼女を作る」が目的でナンパツールとして

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