福島県放射線健康リスク管理アドバイザー・山下俊一長崎県大学教授は、就任以来「100ミリシーベルトは『しきい値』以下なので安全。毎時10マイクロシーベルト以下なら外で遊んでも大丈夫」と言い続けて来た。 実際のところは、「100ミリシーベルト以下の低線量被曝をした場合の癌による死亡リスクの増加が統計データにつきものの誤差にまぎれてしまい、測定できていなかった」というのが科学的に見て、もっとも客観的な表現であったにも関わらず、「100ミリシーベルトは大丈夫」と主張し続けた山下教授の無責任さは科学者にあるまじき姿だ。原子力ムラの住人、御用学者と批判されても仕方が無い言動だ。 しかし、1年前の話をいつまでもしていても意味がない。注目すべきは、この分野における最新の研究結果だ。 先週、放射線影響研究所から、広島・長崎の被曝者たちを50年以上わたって追跡調査した結果、低線量被曝には「しきい値」などなく(
【「低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ」報告書】 ● 低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ報告書(平成23年12月22日) ● 【別添1】発表概要 ● 【別添2】海外の専門家から寄せられたメッセージ 【「低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ】報告書 英語仮訳版】 ● Report:Working Group on Risk Management of Low-dose Radiation Exposure 【「低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ」報告書に基づくパンフレット】 ● 「低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ」報告書に基づいた健康への影響とこれからの取組み 【過去の会合の模様(政府インターネットテレビ)】 ● (11/ 9開催)第1回会合(政府インターネットテレビ) ● (11/15開催)第2回会合(政府イン
(7.1) 理想的な毒 アーネスト・スターングラスは2006年3月に初来日し、全国で講演したが、青森での講演が文字化され、スライドとともにネット上で公開されている。こちら グラフを多用し、とても分かりやすいし、しかも、内容は深刻である。その中で、次のような警句を発している。 放射能は見えない、臭わない、味もしない、理想的な毒です。 非常に強い放射能で即死するような場合は、細胞破壊とくに神経系がやられるのた致命的となると考えられている。例えば、高木仁三郎は「爆心地の近くにいる人は即死に近い状態で死にますが、それは中枢神経が侵されることによります」(「プルトニウム時代に生きる」著作集4巻p534)と述べている。 爆心地で、即死しなかった場合の事例は、例えば長崎市教育委員会作製の文書によれば、「中篤な出血疾状(吐血、下血、歯コン出血、粘血性下痢)、38~40℃の高熱数日~10日位の間に発症、数日
■米科学アカデミー 15年ぶり報告 「どんなに低い線量の放射線でも発がんの危険性がある」。米科学アカデミーが六月にまとめた「電離放射線の生物学的影響に関する第七次報告書」(BEIR—7)が波紋を広げている。低線量被曝(ひばく)の健康影響をめぐっては専門家の間でも見解が分かれる。医療現場などで低線量の放射線を受ける機会は増えているだけに、市民も無関心では済まされない。(編集委員・山内雅弥) どんなに少ない線量の放射線でも、それに応じた健康への確率的影響(がんや遺伝的影響)があると仮定し、これ以下なら影響を与えないという安全な値(しきい値)は存在しない—という考え方は、「しきい値のない直線仮説」(LNT仮説)と呼ばれる。 広島・長崎の原爆被爆者約八万六千人を対象にした放射線影響研究所(放影研)の疫学調査によって、被曝線量百二十五ミリシーベルト以上では線量に直線的に比例して、乳がんや肺がんなどの
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