「panpanya という漫画家は実在しない」 と、母から教えられたのは小学校に入るか入らないか、とにかくそんな時分でした。 そりゃあショックでしたよ。これまで信じてきた世界を突然崩されたのです。納得できるものではありません。 当然、わたしは「じゃあこのマンガは誰が描いたの?」と『足摺り水族館』を指差して母を問い質しました。 すると母は微笑んで(そう、大人が世間知らずの子どもを見下すときに浮かべるあの笑みです)、 「『楽園』のマンガはみんな位置原先生が描いてるのよ」 と言います。 「えっ、じゃあ。イコルスンも?」 「そうよ」 「黒咲練導も? kashmir も? シギサヤも?」 「全員そう」 「鶴田謙二もなんだ……」 「エレキテ島が出ないのはそのせいね。忙しいから」 「そうか……すごいな……位置原先生は……」 そう、位置原先生はすごい。位置原先生の新刊をみんな読もう。 先輩の顔も三度まで

寿司が好きだ。そもそも白米がうまいし、おまけに刺身は超うまい。それを重ねるなんて、個性が衝突しておかしくなりそうだ。でもメキメキうまいんだ。だから寿司はすごい。寿司 is King. 寿司を愛するから寿司屋にはしょっちゅう訪れるし、なんならこの記事も寿司屋で書いてる。 特に会社の近くに「魚がし日本一」、通称「魚がし」というチェーン店があって、調子の良い時は昼と夜に行く。手頃な価格でうまい寿司が食えて、少し雑多で気を使わない感じもいい。 魚がしには「LINEクーポン」が存在する。LINEで魚がしを友達登録すると、毎週火曜日にクーポンが送られてくるのだ。 クーポンは例えば「サーモン」のようにネタが一種類指定され、それを無料で食べられる。ネタは毎週ランダムで、明日は何が送られてくるのかと、ワクワクしながら月曜の夜を過ごしたものだ。 ー 今思うと、ここで止まっておくべきだった。 ただ何も考えずに、

高校まで沖縄で育ったのだが、県外の人に必ず驚かれる話がある。「中学時代の姉妹制度」の話だ。 ざっくりいうと、先輩、後輩、友達…という関係性に加えて「姉分」や「妹分」なるものが存在した。

今年で25周年という節目を迎えたJリーグ。過去、何人ものスター選手が来日し、日本サッカーを盛り上げてきたなかで、「最強の助っ人キーパーは?」という質問があれば、真っ先に思い浮かぶ人物……それが清水エスパルスで活躍したシジマールだ。長い腕をいかした守備範囲の広さから「クモ男」の異名で呼ばれ、「731分間連続無失点」は、今もJ1無失点記録の歴代1位を誇っている。 引退後はゴールキーパーコーチとして何人ものJリーガーを育成する傍ら、「ゼッタイ負けなーい!」のフレーズでメディアでも活躍。そして昨年、J3の藤枝MYFCで、「54歳でのベンチ入り」という、Jリーグ最年長記録をつくったことでも話題を呼んだ。Jリーグで活躍できた理由、そして指導者としての想いを伺った。 Jリーグが始まる前からあった、日本との不思議な縁 僕が清水エスパルスに入団したのがJリーグ元年、1993年の7月のこと。今年は「Jリーグ2

突然ですが、こちらの写真をご覧ください。 酔っぱらって帰る道中で、ふと撮った写真です。 自販機のサンプルが傾いてて面白かったので撮影しました。 酔っぱらってると何にでもウケちゃうの恐ろしいですね。 続いて、同じ自販機の翌日の様子をご覧ください。 お分かりでしょうか。向かって右側のオロナミンCです。 180度回転して、こちらへおしりを向けているんです。 不思議に思い、また翌日に様子を確認しに行くと… 真正面に向き直ってました。何だこれ、こわい。 ちなみに他のサンプルに変わった様子はありませんでした。 どういうわけか、このオロナミンCだけが回転しているのです。 1人元気ハツラツに活動するオロナミンC。 何故回るのか。勝手に回るのか、それとも誰かに回されているのか。 考え得るどのルートを辿っても、「いや、なんでだよ!」にたどり着いてしまいます。 私はこの回るオロナミンCの真相が気になり、観察して

きっかけは、下世話な興味でした。 私の周りの愉快な友人たち、あるいはTwitterで見かけている淑女のみなさんたちは多趣味な人が多くて、毎日楽しく飲み食い食べ遊び買い漁り泣き笑い、舞台やコンサートのチケットを集め、西へ東へ遠征し、ツヤツヤ輝く玉のようなJPGを得るべくゲームに課金し……えー、まあ、とにかく精力的に経済を回している人が多くて、みんなどうやってお財布と折り合いを…?と常々思っていたのでした。ので、聞いてみたくなった。ネットでは聞けないことを、こっそりどこかで。 というわけで、冬コミ3日目、12月31日の大晦日に出します、同人誌「悪友」。 最高の表紙は@kamochicさんです!わーい! テーマは「浪費」。インターネットで言えない話、ということで、普段いろんなジャンルを追っかけている匿名女性14人の寄稿で、普段は見ることのないお隣さんの懐事情をこっそり覗こう……という本です。 今

(c)ジェイピィールーム 2015年3月、あるチームが活動を休止した。 フットサルチーム、「ハロー!プロジェクト」のガッタス・ブリリャンチスHPが活動を止めることになったのだ。 足かけ13年活動した「女子芸能フットサルチーム」のパイオニアは、本来なら2カ月限定のプロジェクトだった。だが、大敗が彼女たちに火を付ける。 週2回の練習では、お互いのミスを許さないピリピリとした空気が流れていた。 「今のこっちのこと見えてた? 見えてたの?」 「……見えてました」 「見えてたのならいいわ!」 そんな刺々しくも思えるほどの会話の中で、彼女たちはフットサルにのめり込む。 練習でも試合でも負傷する。その傷をごまかしながら、彼女たちはステージで踊っていた。 彼女たちは、キレイな女性たちがかわいく、そしてケガをしない程度にやっていたわけではない。 彼女たちのプレーを見たことがある人は、どれほど必死だったかを

アメリカの人気テレビドラマ『glee』でひときわ印象的な場面がある。将来ブロードウェイ・スターになると公言し、glee部(合唱部)でも堂々リードボーカルをとるヒロイン・レイチェルが、純朴ハンサムジョック(体育会系)のフィンを巡って、学校一の美人でチアリーダーのクィンと争う場面だ。 クィンはレイチェルを「フィンのことは諦めなさい、あなた都会に出てスターになるんでしょ。あなたには才能があるじゃない、キャリアと男、二つを同時に得るなんてできないのよ。一つを手に入れたら片方は諦めなきゃいけないの」と説得しようとする。 このクィンを演じる女優が、HKT48の新曲『アインシュタインよりディアナ・アグロン』の中で歌われているダイアナ・アグロンである。 「アインシュタインよりディアナ・アグロン テストの点以上 瞳(め)の大きさが気になる どんなに勉強できても 愛されなきゃ意味がない スカートをひらひらとさ


シンデレラ結婚しなければならない、とシンデレラは思いました。毎日意地悪な継母たちにいじめられていたシンデレラは、高収入のイケてる男と結婚することで逆転ホームランを図ろうとしたのです。 「いいかい、シンデレラ。私達は舞踏会に行くから、しっかり留守番しているんだよ」 「そんな、お母様。私も街コンに行きたいわ」 「お前なんかが舞踏会に行けるわけないだろう。私たちが帰ってくるまでに掃除を済ませておくんだよ」 「ああ、お母様達がうらやましい。私だってきれいなドレスがあれば街コンに行けるのに」 「さあて、今夜の舞踏会にはどんな素敵な男性がいるかしらねえ」 「お願いお母様、私も街コンに」 「舞踏会だって言ってるだろ!」 留守番を言い渡されたシンデレラがさめざめと泣きながら床と自分を磨いていると、魔法使いのおばあさんが現れてこう言いました。 「なんて不憫な娘なんだろう。私がお前に魔法をかけて舞踏会に連れ

こんにちは、「ほぼ日」の奥野です。 年下の知り合いに、「ハヤマくん」という、 痩せて、メガネをかけていて、 何より漫画の大好きな青年がいます。 何年も会ってなかったのですが Facebookでは辛うじて繋がっていたので 何となく、近況は知ってたんです。 で、そんな「ハヤマくん」が、 ある日のFacebookに 「ソテツの種に水をやり続けていたら 9ヶ月かかって芽が出た」 というような投稿をしていたんですよ。 9ヶ月も‥‥水を!? ぼくら、会社で稲を育てているんですが 何の反応もない物体に 9ヶ月間も水をやり続けるだなんて ちょっとできないぞと思い、 すぐさま「いいね!」を押しました。 そして、ほんの軽い気持ちで、 インタビューを申し込んだんですよ。 そう、まったくの軽い気持ちで。 あんな結末が 待ち受けていることも知らずに‥‥。 ── ハヤマくん、こんにちは。 ハヤマ ご無沙汰してます。

ハッピーバースデイ、キリスト。 キリストってあれだね、誕生日がクリスマスなんだね。 誕生会がうやむやになるアレね。 あ、違うの? キリストが生まれたから、クリスマスになったの?まじで? 生まれて35年。 ほんとキリストじゃなくて良かったと思う。 自分の誕生日がクリスマスになるとか、もうね。 プレッシャーすごい。 一応ね、私もちょっとした10月が誕生日だったわけなんですけど。 もー繰り越したい。 携帯料金のように、使ってない誕生日は繰り越したい。 なんだかんだで35回目なわけですよ。 正直ね、予定がない。そうそう35回も、予定入れらんない。 家庭もなければ、彼氏もいない。 待ち人なんてね、来たためしないわけです。 いやね、諦めてない。 来るの、きっと来る。 あの貞子だって、なんだかんだで、もう5回くらい来てるわけですから、 35年待ちに待った白馬の王子だってね、もうそこのタバコ屋の角まで来て
「痴漢にあっています、助けてください。今京王線急行の調布、明大前間です。拡散希望。#京王線」 ある月曜の朝、通学途中に覗くスマホの中にそんなツイートがリツイートされてきた。なんとなくだが、嫌な予感がした。 「特定しました。犯人は30代らしき短髪のサラリーマンで、えんじ色のマフラーが首元に見えます。気持ち悪い笑いしてる。明大前駅の人、駅員さんに通報して待ち受けてください。号車は5号車です。あと少しだから頑張って!#京王線」 そんな別人のツイートもリツイートされてきた。ああ、これは炎上するなぁ、そう直感した。 「明大前駅、5号車前待機しました!#京王線」 これもリツイート。このリツイートを読んだときに、「次は〜、明大前、明大前〜」というアナウンスが流れてきた。間抜けだが、このアナウンスを聞くまで件の京王線に乗っていることに気がつかなかった。 まさか、と思って辺りを見回したら、いたよ、泣きそうな

彼女が欲しいから、結婚したいからコツを教えてとか言われたのでhttp://anond.hatelabo.jp/20140708154652友人にネタにされてしまった変な趣味の持ち主です。 フェイスブックやTwitterユーザーたちに「これ、お前のことじゃね?」と次々と連絡が来て、 全体的にボカしてあるけれど、どう読んでも自分のことだったので、友人を問い詰め、発覚。まあいいんですけれど。 たくさんのコメントや、RTやいいね!を見ていると「イイハナシだ」とか「うらやまけしからん」とか まあ好意的な内容が多かったので、ホッとしています。 中でも「結局、どうやって出会ったかが不明。そこ一番大事」との指摘もあったので、 それほど大した話じゃなかったので書いておくことにします。自分のブログとか恋人との出会いを書くのも恥ずかしいので、 どうせならと初めて匿名ダイアリーを使ってみます。それでも知人友人た

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