【高木和男】国の重要文化財である千葉県睦沢町の妙楽寺の大日如来坐像の内部に納められていた胎内仏が、不明になっている。大日如来坐像と一体のものだけに、檀家(だんか)ら関係者は苦慮している。 妙楽寺は9世紀半ばに慈覚大師が創建したと伝えられる。大日如来坐像は平安時代末の作で、高さ約2・8メートルの一木造り。県内の古彫刻坐像としては最も大きいという。胎内仏は、護摩修行で出た灰を固めた高さ15センチ程度のもので、その内部に納められていた。 同寺の住職は今年8月、檀家とのトラブルなどから天台宗当局から罷免(ひめん)され、現在は住職不在の状態となっている。辞めた住職は「今、真実を話すと色々な問題になる。(胎内仏の)所在については話せない」と言葉を濁す。

宗会のあいさつで資産運用の失敗について説明する高野山真言宗の庄野光昭宗務総長(左)=和歌山県高野町 【渡辺周、上田真由美、山野拓郎】空海(弘法大師)が開創して約1200年の伝統を持つ宗教法人の高野山真言宗(総本山・金剛峯寺〈こんごうぶじ〉、和歌山県高野町)が、資金運用に失敗して少なくとも6億8千万円の損失を出していたことが、関係者の話でわかった。約3700の末寺から集めた檀(だん)信徒からのお布施も含まれている。 26日に始まった宗派の議会にあたる宗会には、宗会議員を務める僧侶35人が参加。庄野光昭宗務総長は、多額の損失を出したことについて「運用が思いにまかせず推移している。無念で慚愧(ざんき)に堪えない」と説明した。 宗会は年2回、全国から宗会議員が集まり人事や予算などを決める。庄野総長は内閣の役割を果たす「内局」トップだ。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が
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