有隣堂(横浜市)は、開店60周年を迎えた藤沢店を2027年末に閉店すると発表した。閉店までの約2年間、「お別れだけど、終わりじゃないのです。」を合言葉に、「これからの書店」をテーマにした実験的企画展シリーズ「SAYONARA FESTIVAL」を開催している。 1~2カ月ごとにテーマを変えた展示や書籍販売、イベントを展開し、「本との新しいかかわり方」を提案。藤沢店での取り組みを、有隣堂全体の店舗設計や接客などに生かしていく予定だ。 「これからの書店」をテーマにした企画展を開始。「有隣堂というブランドが人と文化をどのようにつないでいくのか」を再定義するための実践の場と位置付けている(出典:プレスリリース) 閉店までの2年間を“書店再生の実験店”に 藤沢店は、有隣堂本店(現在の伊勢佐木町本店)、西口店(現在の横浜駅西口各店)に続く3店舗目として1965年11月20日に開店した。売り場は「フジサ



ブックカフェ「COYAMA(コヤマ)」(川崎市中原区上丸子山王町2)が5月1日、武蔵小杉と向河原から近い住宅街にオープンした。 すっきりとした内装の店内 築48年の印刷工場をセルフリノベーションして、本とアートを楽しめる店づくりをするのは、ディスプレーの設計などを手掛けるデザイナーの奥真理子さん。祖父母が経営していた「小山印刷所」の名前を受け継いで、店名は「COYAMA」とした。 「店舗の設計などを手掛けるうちに、作った後の店にも興味が出てきた。もともと漠然と自分のお店を持ちたいという思いがあったので、それが実現できる場所があるなら、作ってみようと」ときっかけについて話す。 自ら大工道具を持ち、本棚やカウンターを手作りした。奥さんの思いに共感したデザインの仕事仲間や、友人らが大勢手伝ってくれた。リノベーションの様子をSNSで少しずつ公開すると、「面白そうな店ができるらしい」と話題になり、オ

平林氏のnoteを読んで、思うところあったので。 彼のような発信力のある人がそんなこと言ったら、批判されるだけで何にもならないじゃん、という愚痴である。 著者が言うのは仕方ないかなとも思うけど、編集者の立場で言うのはナシだ。 まとめサイトとかで吹き上がれば外圧になる?ならないよ、版元の偉いさんの鈍感力舐めんなよ! 当方30代の現役編集者。転職歴2回、過去に営業、雑誌編集、文芸編集経験あり。 直近は男性向けラノベ。数年やって、最近現場を離れた。メディア化、中ヒットくらいまでは経験がある。 いまやっていることまでは黙っておく。 電子化について電子売上を逐一見れないというのはウソである。いや、平林氏は見れなかったのが本当ならウソというと語弊があるが。Amazonはじめ、情報は取ればいくらでも手に入る(買うことも多い)。自分は週ごとくらいには電子売上を見ていた。 ではなぜ売上が見れないなどと平

明治期の「恋愛」という新たな観念の登場は、異なる歴史的・社会的文脈のもとにあった男女に、それぞれ何をもたらしたのか。恋愛をめぐる社会的な共通認識がつくられるプロセスをジェンダーの視点からたどり、恋愛という観念がいかに男性と女性にとって異なる意味をもつものとして形成されていったのか、資料を基に鮮やかに描き出す。 【電子書籍あり】 紀伊國屋書店 Kindle honto VarsityWave ヨドバシ.com AppleBooks はしがき 序 章 問題視角──恋愛における「自己」とジェンダー 1.近代的「自己」への着目 2.男女の非対称性の形成過程の解明 3.男女という枠組みの形成過程の解明 4.本書の課題と構成 第一章 夫婦愛の成立──「自己」と「役割」の緊張関係 1.「自己」の誕生 2.夫婦愛の成立 3.夫婦愛のジェンダー構造 4.肉体性へのまなざし 第二章 反社会としての恋愛──男た
『絶対音感』、『セラピスト』、『星新一』など多彩なテーマの著作で知られる最相葉月さんが、東工大にて非常勤講師として前期の4ヶ月間行った講義の記録である。この講義は池上彰さんの誘いによって実現したそうだ。東工大生、色々とうらやましすぎる。 「生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか」というタイトルから、最相さんが毎回どのように著作のテーマを選ぶかを話すのかと予想する人もいるかもしれないが、自身については自己紹介でさらっと触れる程度だ。取り上げられるのは様々な分野の研究者たちである。先人たちが取り組む研究の内容と、そのテーマに至るまでの人生、という2つの柱をもとに講義は進んでいく。 最相さんがいかに適役かということは、著作や記事を読んだことのある人なら容易に想像できるだろう。『セラピスト』で書かれた精神医学の中井久夫先生、『ビヨンド・エジソン』で書かれた博士12人の内の1人である地震学者の石田瑞穂先生

私なら、「ヒトラーの復活」と訳すだろうか。原題は"Er ist wieder da"、そのまま英語にすれば、"He is here again"となる。去年出版されて、秋のフランクフルトのブックフェアで話題になり、今年1月、12刷が出た。驚愕のベストセラーだ。 "彼"というのはヒトラーのことで、なぜか2011年の夏に、ベルリン市内のとある空き地で忽然と目を覚ます。頭上には青空。敵機襲来の気配はない。横になったまま考えるが、状況が把握できない。夕べは何をしていただろうか。エファと一緒にソファに座って、そうそう、古いピストルを彼女に見せたっけ。でも、それからが思い出せない・・・。 ようやく起き上がる。総統のユニフォームの埃を払う。ちょっと頭痛がするが、けがもない。それはそうと、なぜユニフォームがこんなにガソリン臭いのだろう(注:ヒトラーの遺骸は、死後、すぐにガソリンをかけて焼却された)。 サッ

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