北欧では、年配の権力者が若い世代やマイノリティに属する人々に、早々と自らの席や権力を譲るという光景を目にすることがある。政界や産業界ではよく見かける風景だ。 しかし、同じデンマーク領であるグリーンランドにおいては、話がまったく異なる。歴史的な不平等が今も形成する権力構造デンマークとグリーンランドの関係は、18世紀から続く植民地主義の名残によって今もなお複雑なままだ。表面的には対等な関係のように見えるが、実際にはデンマークの影響力が強く、権力のバランスは依然として不均等だ。この影響は、経済や政治の枠を超え、グリーンランドの人々の日常生活にも深く及んでいる。 デンマーク領グリーンランドで進行中の植民地主義先住民イヌイットの生き方に反するデンマーク社会構造 「人権に無知であることの結果」多様性をテーマにした北欧の「ダイバーシファイ・サミット」では、グリーンランド人権協議会の議長であるQivio


体の相性を確かめてから、真剣な交際にいたるというのはヨーロッパにおいて珍しい話ではない。だが、セックスが大きな意味を持たないアイスランドでは、体の関係が続いても、いつまで経っても「デート」に進展することはなく、ましてや真剣な付き合いまでもっていくのは、相当ややこしいようだ。英紙記者が、アイスランドの奇妙な恋愛事情を現地で徹底取材した。 「コーヒーの前にセックス」は、北欧諸国の恋愛習慣を表す常套句として多用される表現だが、その意味は国によって若干異なる。スウェーデンでは、効率的なデートスタイルのかなり単刀直入な簡略表現だが、そのものずばりの意味で使われているのは、アイスランドだけだ。 どんな展開になったとしても(日を改めてコーヒーを飲みに行く、もっとセックスに励む、同棲を始める、あるいは何もなかったことにする)、考えられる限りのロマンスの順序は「デート」ではなく、「セックス」から始まる。 何

『マネーポスト』の2013年新春号に書いた記事を、編集部の許可を得て転載します。日本ではあまり馴染みのないオランダの政界の話ですが、非常に示唆的です。 なお、本文でも述べていますが、この記事の元ネタは水島治郎氏の『反転する福祉国家 オランダモデルの光と影』で、これはヨーロッパの政治状況を考えるうえでの必読書です。 ************************************************************************ 今回は、オランダの政治について書こうと思う。 おそらく、この一行だけで読む気をなくしたひともいるだろう。でもこれは日本でいま起きていることを知るうえでたいへん興味深い話なので、しばしおつき合い願いたい。 オランダは、売春とマリファナを合法化した国として有名だ。アムステルダムのホテルに泊まると、各部屋に観光協会の小冊子が置いてあって、そこ

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