今年も寒くなってきました.真冬の救急外来から,インフルエンザについて,よく患者さんから尋ねられることについて,少しだけお話したいと思います. Q1.これは風邪なんですか? インフルエンザなんですか? 風邪というのは,ある種のウイルスがはなやのどで悪さをする病気です.インフルエンザは特定のウイルスがそれを起こしたものです.実際,そのふたつを完全に見極める方法はありません.一般論として,インフルエンザのほうがより熱が高く,突然調子が悪くなり,全身の節々の痛みがあることが多いですが,徐々に発症して37度台というようなインフルエンザもあります(とりわけ予防接種を打たれた方に多い印象があります). そもそも,この2つを区別する医学的な意味はあまりありません.子供とお年寄りを除けば,この2つの病気はどちらも自然に良くなる病気だからです.「インフルエンザなのかどうか,会社にはっきりさせろと言われたんです

10/4修正しました。 最近まで透析患者だった。母からの腎臓移植を受けて透析を離脱した。国には今も感謝している。当たり前だが母にも。 長谷川豊の8~9割が自業自得という言葉は透析患者への差別感情を煽動する最悪な言葉だと思う。 私は透析になる前からずっと食事制限して生きてきた。塩分は6g以内。蛋白質は60g、保存期末期は40g。ラーメン屋、焼肉屋なんて行ったこともない。 それでも透析になるやつはなる。元疾患は自己免疫疾患。 腎臓は尿を作る臓器だ。透析患者は尿が出ない。 健康な人が尿で出している水分と毒素を、透析で抜いてもらっている。 腕に針を刺して機械につないで週に3回、1回4時間かかる。 透析患者はみんな食事や体重管理に気をつけている 尿が出ないから水分がたまる。(透析導入初期の人など出る人もいる) 水分は飲み物の他にご飯や、汁物、野菜、果物、様々なものに含まれている。 水分を取りすぎる

NATROMと言います。それなりの規模の病院の勤務医です。臨床医を20年ぐらいやっています。多くの医師と働く機会がありましたが、その中でも臨床医としてもっとも優れていると私が思っている先生は、現在、病床がない診療所の院長をしています。仮に山田先生としましょう。 大学病院や総合病院にも優れた先生、尊敬できる先生はたくさんいます。特定の専門分野に限れば、おそらく日本でも有数の医学者と言えるような。でも、臨床の場で、診断がついていない患者さんがかかるプライマリケアの現場では、優れているとは言い難いのです。 たとえば、胃がんの診療に力を入れ、そこら中から胃がんの患者さんが紹介されてくる、胃がんの治療では日本で一番というような医師がいたとしましょう。その医師は、「胃のあたりがなんとなく不快」と訴える患者さんに対して、必ずしも正しい診療ができるでしょうか? 上部消化管内視鏡の検査をして患者さんが胃がん

先日、半日人間ドッグがあり、バリウムを飲んだ。 生まれて初めてのバリウムだたので緊張。 その後、下剤を2粒渡される。普段から下痢気味なのだがとりあえず摂取。 この下剤は遅効性なので、8時間後に聞いてくるとのこと。 ただ、その日は人間ドッグのあと、夕方から友人たちと飲み会。 8時間後というとおそらく飲み会の2次会くらいに当たる時間帯なので 用心には用心を重ねて自宅で数回の運行を執行してから飲み会に向かった。 飲み会においてはつつがなく進行。心配していた便意も催さず、一安心。 結構飲んでご機嫌な俺。 まったくもって便意もなく、不安も感じないまま飲み会も終了し、終電前あたりで帰路に向かいました。 自宅最寄り駅に到着し、自転車に乗った瞬間 ブリョリョリョリョリョリョリョリョ!!!! えっ?(;^ω^) リョリョリョリョブバッ!!!! サドルにまたがった瞬間勝手に肛門がフルオープンし、盛大に噴出しま

休みなのではてなハイク見てたら、風邪の報告がちらほら。マスゴミでは医療崩壊とか言ってるけど、前線部隊としては目の前の外来(特に時間外)が混むと面倒だし、病院に来てもらっても帰った後のことがあるので書いた。後悔はしていないが、各論の詳細はググってくれ。増田で長文ごめんね。 ※病院と診療所は違うが、以下両方含め「病院」と書く。レントゲンが撮れたり血液検査の結果がすぐ出たり入院できたり、場によって特徴があるだろうけどその辺は空気を読んで。 風邪ひいたらニュー速まとめ「風邪をひいたとき」を参考にしてもいいが、単純には「水と塩」が必要最小限。熱があると体から水分が飛ぶので、食欲が全くなくても、水分だけはたっぷり摂ってくれ。飯は2-3日食べなくても問題ないし(入院して絶食のとき、点滴の中身は水と塩)、ウィダーとかカロリーメイトゼリーの存在意義はこういう時のためだろ。ちなみにうちにはスポーツ飲料と、塩分

救急を取る病院がまだまだ少なかった頃。 地域の基幹病院は県立病院。救急車で30分。救急対応も今ひとつ。 地域に「住民のための」新しい病院への欲求が高まった頃、200床程度の規模でその病院は開院した。 何もない開院したての病院。外来の棚の中は空っぽ。買ったばかりの備品は全てダンボールの中。事務も看護もみんな初対面。場所によっては、誰かが梱包をあけて棚に備品を並べてくれていたりするけれど、どれもビニールがかかったまま。洗面台の水は妙にシンナー臭い。 新しい病院を立ち上げる仕事は楽しい。医師の派遣元にも十分な人手はいないので、みんな交代で出張。 新しい病院。新しい町。医局の引継ぎノートには、新しく作った約束処方、備品のありか、地元に詳しい事務の名前や電場番号、近所のコンビニの場所などが記載されていく。遊びに行くにもどこにいっていいのか分からないから、医局の冷蔵庫には魚肉ソーセージと酒の瓶。毎晩野

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