アテネにあるNGO「アルトス・ドラッシ」の事務所で、食料を受け取った親子。団体名は「パンと行動」を意味する(青木佐知子撮影) 緊縮財政下のギリシャで「飢え」が問題になっている。 授業中に空腹で倒れる学童が出る事態に、民間ボランティアが救済に乗り出した。 アテネ郊外の住宅街にある民間活動団体(NGO)「アルトス・ドラッシ」は、賞味期限が迫った食材などを地元の協力で集め、毎日約120人分の料理や食品を無料で配っている。昼近くになると、大きな手提げ袋を持った人が次々と訪れる。 「毎週、新しい人が来るの。1年前と比べたら2・5倍に増えたわ」と、ボランティアのカリオピさん(66)が話す。17年前、クルド難民を支援するために始まった活動は、今や訪れる人々の大半がギリシャ人になったという。 市内に住むレフテリスさん(51)は週に1度、バスで1時間かけてやって来る。大型船の船員だったが3年前に失業。工事現
路上で暮らす犬に予防接種をするため、保護するアテネ市職員。人に慣れていて、ほえたり抵抗することはなかった=石田博士撮影ギリシャの首都アテネで2011年10月、反緊縮を訴えるデモ隊に催涙ガスを放つ警官隊と、立ち向かう「デモ犬」=ロイター。この犬も「住民登録」された地域犬だった 【アテネ=石田博士】経済危機に見舞われているギリシャで、捨て犬や捨て猫が急増している。飼い主がえさ代を負担しきれなくなったのが理由のようだ。アテネでは動物保護に使われる市の予算も半減。それでも市は「一頭も殺処分しない」との方針を守り続けている。 アテネの住宅街を、毛がまだらに抜けた白い犬がとぼとぼ歩いていた。足にけがをしている。 市民からの電話を受けて来た市職員のシオヨスさん(52)は、驚かさないようにゆっくり追った。この日は結局逃げられた。「むりやり捕まえることはない。えさを置いたりして警戒を解き、保護する」と
ギリシャの公営ラジオ・テレビ「ERT」が閉鎖された後、同局のチャンネルに合わせたテレビ画面に映る「信号なし」のマーク(2013年6月11日撮影)。(c)AFP/LOUISAGOULIAMAKI 【6月12日 AFP】債務危機に苦しむギリシャ政府は11日、国営ラジオ・テレビ「ERT」を直ちに閉鎖すると発表した。この決定により2700人近くの職員が影響を受けることになり、国内には衝撃が広がっている。 政府報道官は記者会見で、「ERTは透明性の著しい欠如と、信じられないほどの浪費の一例だ」と述べ、放送は現在より大幅に少ない人員で再開する予定だと明らかにした。 ERTの職員らは数か月にわたり、ギリシャに金融支援を行う欧州連合(EU)、国際通貨基金(International Monetary Fund、IMF)、欧州中央銀行(European CentralBank、ECB)が要求するERTの

米ニューヨーク(New York)のメトロポリタン美術館(Metropolitan Museum of Art)で、一般公開を前に報道機関に公開されたブロンズ像「眠るエロス」。古代ギリシャのヘレニズム時代に作られたオリジナルか、紀元前250~150年に作られた精巧な模造品と考えられている(2013年2月4日撮影)。(c)AFP/Emmanuel Dunand 【2月13日 AFP】弓矢を持ち、いたずら好きな表情を浮かべる羽が付いた赤ちゃん──と聞くと、バレンタインデーのカードに描かれたイラストを思い浮かべるかもしれないが、それは間違い。実はこれ、米ニューヨーク(New York)で展示されている2000年以上前のブロンズ像のことだ。 メトロポリタン美術館(Metropolitan Museum of Art)で開催中の展覧会「Changing Image of Eros, Ancient

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