この夏は異常な高温で「最も暑い夏」となりましたが、この先、秋は短く、急に冬を感じることになるかもしれません。 気象庁が22日に発表した長期予報では、10月は全国的に気温が高くなりやすい一方、12月ごろは寒気の影響を受けやすく、東日本や西日本などで気温が平年より低くなる可能性があると予想されています。 気象庁が発表した3か月予報では、 ▽10月は偏西風が北寄りを流れる影響で日本付近は暖かい空気に覆われやすく、気温は全国的に「平年より高い」と予想されています。 ▽11月も北日本は「平年より高い」、東日本と沖縄・奄美で「平年並みか高い」となっています。西日本は「ほぼ平年並み」と予想されています。 また、10月は秋雨前線や南からの湿った空気の影響を受けやすく、降水量は東日本の太平洋側と西日本、それに沖縄・奄美で「平年並みか多い」と見込まれています。 ▽一方、12月になると、一時的に偏西風が平年より

この夏は危険な暑さが頻発しています。7月下旬は全国的に高温となり、特に北海道で40℃に迫り、月平均気温が1946年の統計開始以降、7月としては最も高くなりました。 こうした記録的な暑さについて、極端気象アトリビューションセンター(以下WAC)は「人間活動による地球温暖化の影響が確認された」という分析を発表しました。 温暖化の影響をどう考えたらよいのか気候変動の専門家に伺いました。 7月下旬の天候に、「7月なのになぜこんなに暑いのか」と疑問に思った人も少なくないでしょう。 WACでは22〜30日の日本上空と、7月18〜26日の北日本上空それぞれの1500mの平均気温について、「イベント・アトリビューション」で検証しました。 スーパーコンピュータで作成した「現実の地球」と「温暖化が起きていない仮想の地球」による統計情報をもとに高温の発生確率をくらべ、異常気象が温暖化のせいだったかを分析する手法

チョコレート菓子「ブラックサンダー」を主力商品とする有楽製菓(東京)は2020年、自社製品に使う全てのカカオ原料を児童労働に頼らないものにすると発表した。調達先の変更は簡単ではなかったが、全製品の約96%の原料を切り替えた。河合辰信社長は「商品を通じてお客さんに笑顔を届けたいと思ってやってきたが、その過程で誰かの笑顔を搾取しているとしたら矛盾だと思った」と話す。 チョコレートの原料カカオを生産する西アフリカでは、子どもが学校にも行かず収穫などの作業に従事させられる児童労働が横行する。欧米の企業が先行していたが、日本の菓子メーカーの間でも児童労働に頼らないカカオだけを使用し、さらには現地農家に農業支援などを実施して労働環境の改善を手助けする動きが加速している。(共同通信=板井和也) ▽150万人以上の児童が農作業に従事 有楽製菓の河合社長によると、調達先変更に取り組み始めたきっかけは、児童労

気象庁によりますと5日は太平洋側を中心に高気圧に覆われて晴れるとともに山越えの暖かい風が吹きおろす「フェーン現象」の影響も加わり、関東の内陸などで経験したことのないような暑さになりました。 日中の最高気温は ▽群馬県伊勢崎市で41.8度を観測し、国内の過去最高を更新したほか ▽埼玉県鳩山町で41.4度 ▽前橋市で41度ちょうど ▽茨城県古河市で40.6度 ▽東京・青梅市で40.4度 ▽栃木県佐野市で40.2度などと14の観測点で40度以上を観測しました。 また ▽岡山市で39.5度 ▽東京 練馬区で39.2度などと危険な暑さとなったほか ▽名古屋市で37.7度 ▽東京の都心で36.6度 ▽大阪市で36.4度などと、 全国の289の観測点で35度以上の猛暑日となりました。 気温が41.8度を観測して国内の過去最高を更新した群馬県伊勢崎市では強い日ざしが降り注ぎ、タオルやシャツで汗をぬぐう人の

【フランクフルト=林英樹】欧州を熱波が襲い、市民生活や産業活動に深刻な影響が出ている。ポルトガルで6月の観測史上最高となる46.6度を記録。5年ぶりに高温警報を発令したフランスでは1350校が休校し、冷却水不足への懸念から一部の原子力発電所は稼働を止めた。ドイツではライン川の水位低下で物流網に混乱が生じている。水温上昇、原発で「冷却水不足」の懸念フランスでは1日、最高気温が39〜41度に達し

梅雨まっただ中にもかかわらず、盛夏期のような厳しい暑さが続き、35度以上の猛暑日となる地域も出ている。気象庁によると、季節外れの暑さは太平洋高気圧の張り出しが主な要因とみられる。22日以降の数日間は曇りや雨が予想されるが、暑さは今後2週間程度は続く見通し。高気圧の動向次第では、6月の梅雨明けも想定され、観測史上最も暑い夏となる可能性がある。 気象庁によると、17日ごろ、日本の南海上に中心を持つ太平洋高気圧が本州付近に張り出し、その縁を回って南から暖かい空気が日本周辺に流れ込んでいる。一方、梅雨前線は北に押しやられて天気図上から消失するなど活動が弱まっている。 日本気象協会の高森泰人(やすと)気象予報士は、インド洋の海水の表面温度が暖かく大気の対流活動が活発な影響で、太平洋高気圧や大陸のチベット高気圧の勢力が強まっていると指摘。さらに、平年なら本州上空にある偏西風が北海道付近まで北上し、「ほ

6月29日頃からは日本のほぼ全域で、この時期としては10年に一度程度しか起きないような「著しい高温」となる可能性 熱中症に警戒を 気象庁が「高温に関する早期天候情報」発表

「選択肢はひとつではない」「敵はCO2であり、特定のパワートレーンではない」と、トヨタの豊田章男会長はずっと言い続けてきた。中国と欧州でBEV(バッテリー電気自動車)が売れまくっている時期にトヨタは、ひたすらHEV(ハイブリッド車)のラインアップを増やした。これに対し多くのメディアが「日本はBEVで出遅れた」とツッコミを入れた。しかしこれは早いといか遅れたとかの話ではない。HEVを大量普及させることに大きな意義がある。TEXT:牧野茂雄(MAKINO Shigeo) 日本はHEVのおかげでCO₂削減の優等生 (グラフ1)IEA(国際エネルギー機関)のデータ。2001年から2019年までの自動車分野排出CO₂の推移である。日本が地道にHEVを普及させ、CO2を減らし続けてきたことがわかる。 2019年の段階ですでに1000万台のHEVが日本の道を走っていた。その効果は大きく、2001年を1

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1月21日、トランプ米大統領が、就任して最初に行った事の一つが、気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」から再離脱する大統領令への署名だった。写真は20日、ホワイトハウスで大統領令に署名するトランプ氏(2025年 ロイター/Carlos Barria) [ブリュッセル/ロンドン 21日 ロイター] -トランプ米大統領が、就任して最初に行った事の一つが、気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」から再離脱する大統領令への署名だった。米国の離脱で地球温暖化のリスクが高まるほか、米国からの環境対応資金の提供が減り、欧米間で環境規則にずれが生じて投資の上で不都合が生じるといった事態が懸念されており、再離脱による国内外での影響は2017年の初回よりも大きくなりそうだ。 今回の離脱は1年以内に発効し、前回離脱した際の3年半よりも発効までの期間は短くなる。17年の米国による離脱発表以降、気候変動はさらに深刻化

アメリカ西部ロサンゼルス周辺で続く山火事は今月7日の発生から14日で1週間となりました。 地元当局の発表によりますとこれまでに25人が死亡し、いまも8万8000人が避難の指示の対象になっています。 現在は、5000棟以上の建物が被害を受けた海沿いの「パリセーズ」地区や、内陸で住宅が密集し7000棟以上の建物が被害を受けた「イートン」地区のほか、新たに発生したものも含めて4つの地区で消火活動が行われていて、延焼が続いています。 こうした中、被災者の生活再建に向けてロサンゼルス市は14日から「災害復興センター」を開設し、自宅などが被害を受けた人への救済措置の申請の支援や、社会保障に関する書類をなくした人への援助などにあたるとしています。 一方で、アメリカ国立気象局は、ロサンゼルス近郊では15日の未明から午後にかけて再び風が強まる予報で「特に危険な状況」になるとしています。 このため地元当局では

【バクー=千葉大史】浅尾慶一郎環境相は20日、第29回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP29)の会場内で経団連と意見交換した。2035年までの新たな温暖化ガス削減目標を国連に提出する期限が来年2月に迫るなか、米大統領選でトランプ前大統領の返り咲きが決まったことによる気候変動政策への影響などを議論した。経団連の船越弘文・地球環境部会長は冒頭、今回のCOPの主要論点である気候資金に関し「もし

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