さらに値上がりしているコシヒカリ 令和の米騒動は、春を待たずに第2幕が開いた格好だ。米穀卸小売業を営む「米マイスター麹町」の福士修三社長が嘆く。 「2月初旬の時点で、新潟県魚沼産のコシヒカリが、卸では60kg(1俵)5万円で取引されています。去年の12月は3万円前後だったのに、年が明けたら、さらに値上がりしています」 今回放出が決定した21万トンの備蓄米は、3月初旬にまず15万トンがJA(農協)など大手の集荷業者に売り渡される。3月下旬にはスーパーなどの店頭に並ぶ予定だという。備蓄米という言葉には、数年前に収穫された古い米というイメージがあるが、農水省農産局の担当者に聞くと、
