いよいよ13日に開幕する大阪・関西万博。大阪にこの春赴任した記者は12日にあった開会式の取材で、大阪市此花区の会場に初めて足を踏み入れた。出会ったのは「ミャクミャク」ではなく、「モクモク」とたばこをくゆらす人たちだった。 万博で会場内での喫煙は全面的に禁止されている。たばこを吸うには東ゲート外側にある2カ所の喫煙所を利用する必要がある。 天皇、皇后両陛下も出席して開会式が行われた12日。ある外国パビリオン2棟の間にある通路には「すいがら入」と書かれた赤い灰皿が置かれていた。貼り付けられた段ボール用紙に、関係者以外の利用は禁止と記されていた。 パビリオン関係者なのか、外国籍とみられる人たちが紫煙を立ち上らせて一息ついていた。日本人男性も訪れ、たばこを取り出して一服。この男性に会場は禁煙であることを知っていたか聞くと、「工事期間ならいいんじゃないの?」と返ってきた。 万博を運営する日本国際博覧

大阪・関西万博の完成した大屋根リング=大阪市此花区の夢洲で2025年2月28日午後2時42分、本社ヘリから 修学旅行で大阪・関西万博を訪れる予定だった千葉県船橋市立の中学校が、行き先をユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)に変更したことが11日、関係者への取材で判明した。学校側は理由について、会場内でメタンガスが検知されたことなどを総合的に判断したと説明している。 万博会場では開幕(13日)直前の6日、着火すれば爆発の恐れがある濃度のメタンガスが検知された。2024年3月には会場西側のグリーンワールド(GW)工区にあるトイレ床下の配管ピットにメタンガスがたまり爆発事故が発生するなど、安全面を不安視する声が上がっていた。 関係者によると、この市立中は5月12~14日、3年生の修学旅行で関西方面を訪れる予定で、万博会場も行き先に入っていた。しかし、メタンガスの検知を受け複数の保護者

(写真)ガス検知器で爆発濃度を検知、通報後、現場のマンホールを示す寺本市議(右)=6日、大阪市夢洲の万博会場内 (写真)メタンが検知されたマンホールのふたを開ける消防隊員ら=6日、大阪市・夢洲の万博会場内 日本国際博覧会協会は6日夜、開幕が迫る大阪・関西万博の会場内で、着火すれば爆発の危険がある下限濃度(5vol%)を超えるメタンガスが検知されたと発表しました。 同日、試験的に来場者を招く「テストラン」で会場を訪れていた元消防士で日本共産党の寺本けんた守口市議が検知を通報。消防署と協会の職員が改めて検知し、濃度が確認されました。大量のメタンが発生し続ける危険な万博会場であるにもかかわらず、「対策済み」「安全」としてきた姿勢が問われています。 寺本氏は6日、持参したガス検知器で、昨年3月に爆発事故が起きた東トイレ付近を測定。マンホールのふたの穴に検知器のノズルを数センチ入れて測定したところ、

6日に大阪・関西万博の会場で、メタンガスが基準値を超えて検出されたことが分かりました。同じ区画では去年、メタンガスが原因の爆発事故が起きていて、博覧会協会は対策を強化するとしています。 博覧会協会によりますと、4月6日、万博会場北西部にある「グリーンワールド」の地下で、メタンガスの濃度が、着火すると爆発するおそれがあるとされる基準値を超えているのが見つかりました。 試験公開で万博会場を訪れていた来場者が、検知器を持ち込んで調べ、消防に通報したということで、30分ほどの換気でメタンガスは検出されなくなりました。 同じ区画では去年3月、地中から出たメタンガスに工事の火花が引火する爆発事故が起きていて、博覧会協会は、この区画で、 ▽建物の地下にファンを設置して強制的にガスを排気するとか ▽屋外の地下空間では、定期的に測定や換気をする といった再発防止策をとってきました。

大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会は6日夜、会場西側のグリーンワールド(GW)工区にある屋外の電気設備地下ピットで、メタンガスを検知したと発表した。一時は、着火すれば爆発を起こしうる濃度を超えたという。 万博協会によると、6日午後4時ごろ、GW工区でメタンガスを検知したとの連絡があった。消防署員と万博協会職員が屋外の電気設備地下ピットを測定し、メタンガスが検知された。午後4時半ごろ、周囲の立ち入りを規制し、蓋(ふた)を開けて自然換気した。午後5時半ごろ、労働者を安全な場所に退避させる基準値を下回った。 2024年3月、GW工区でトイレ床下の配管ピットにメタンガスがたまり、爆発事故が発生。万博協会が32億円を投じてGW工区の建物に換気装置を設置するなどの対策を進めていた。【長沼辰哉】

©Copyright Japan Association for the 2025 World Exposition, All rights reserved.本日、16時頃グリーンワールド(GW)工区において5vol%※を超えるメタンガスを検知したとの連絡が大阪市消防局にありました。 その連絡を受け、此花消防署と協会の職員が、メタンガスを検知されたとの連絡があった屋外の電気設備地下ピットを測定したところ5vol%を超えるメタンガスを検知しました。 このため、16時25分に当該箇所の周囲への来場者等の立ち入りを規制し、電気設備地下ピットの蓋を開放し自然換気をおこないました。17時28分に基準値以下になったことを確認し、規制を解除いたしました。その後、測定値が0vol%となったことを確認しております。なお、当該地下ピットでの測定後、GWの他の地下ピットを測定したところ、すべて基準値以下であ


4月13日開幕の2025年大阪・関西万博で〝喫煙所難民〟が発生する恐れが出てきた。大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)の会場内は全面禁煙の上、1日最大22万人の想定来場者に対し、会場外に設置される喫煙所は2カ所で収容人数は計約400人。不足を指摘する声もあり、分煙環境が十分に整備されなければ路上喫煙を誘発する懸念も。命と健康を重視する万博のイメージが損なわれそうだ。 日本国際博覧会協会は受動喫煙防止のため、来場者の禁止行為に関する規約で「場内での喫煙」を明記した。一方、喫煙者にも配慮し、会場外に喫煙所を設置することにした。 令和元年に日本で開催されたラグビーワールドカップの東京会場では、来場者4万人に対し、大型喫煙所を2カ所設けたがエリア外での喫煙もあったとされる。 協会は今回、国内の喫煙率などに基づき、会期中の想定来場者2820万人のうち、約2割を喫煙者と想定。5~10分程度利用した場合、約


Published 2024/09/13 19:29 (JST) Updated 2024/09/14 12:56 (JST) 2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は13日に開いた理事会で、最大約90億円の会場整備費を追加で負担する方針を決めた。会場建設工事でメタンガスの爆発事故が3月に発生し、対策を強化する。十倉雅和会長は記者会見で「建設費、運営費ともに追加措置が必要とは考えていない」と述べ、予算の範囲内におさまると強調した。 換気装置やガス検知器の設置に約30億円を見込む。引き取り手がない海外パビリオンを休憩所などに転用する費用も50億~60億円を追加する。 会場整備費は計2350億円を確保している。このうち130億円は、災害時の補修など想定外の事態に備えた予備費だ。

万博『メタンガス爆発』 参加国に伝えておらず「人の命に関わるもの、詳しく教えてもらえたら…」と担当者06月24日 22:14大阪・関西万博の会場の建設現場で起きたメタンガスによる爆発事故をめぐり、関西テレビが海外からの参加国に取材したところ、事故についての説明について、「聞いていない」という声が相次ぎました。 ことし3月、万博会場となる夢洲の建設中のトイレで、溶接作業中に出た火花が地中から出ていたメタンガスに引火して、爆発しコンクリートの床が破損しました。 ケガ人はいませんでしたが、消防への通報は事故のおよそ4時間半後。 協会が調査を行った結果、パビリオンが立ち並ぶエリアの複数カ所でも基準を下回っているものの、メタンガスが検出されたこともわかっています。 この事故について、パビリオンを出展する参加国の担当者に聞くと、そもそも「事故があったことについて聞いていない」という声が相次ぎました。

大阪・関西万博の会場予定地の夢洲で、これまでに少なくとも76回、安全に支障をきたす濃度のメタンガスが発生していたことが明らかになりました。 今年3月、大阪・関西万博の会場内の東トイレで、溶接作業中の火花がメタンガスなどの可燃ガスに引火して爆発し、コンクリートの床が壊れるなどしました。 これについて、万博協会は24日、会見を開き、事故が起きた東トイレ棟では作業を行うことが不可能なメタンガスの値を、これまでに少なくとも76回検知していたと明らかにしました。また、これまで、そのほかのエリアでは基準値を超える値は検知されていないと説明してきましたが、パビリオンが立ち並ぶエリアでも検知されていたと発表しました。 メタンガスの対策について万博協会はー。 日本国際博覧会協会 藁田博行 整備局長 「(工事期間中)ガスの測定濃度を月に1回公表、会期中についても『きょうのメタン濃度』みたいな感じで、毎日、人を

【速報】万博への子ども招待「中止」求める申し立て 大阪府の教職員組合「子どもの命は何より重要」 メタンガス爆発事故・下見できず医療体制にも懸念大阪府が2025年の大阪・関西万博に小・中学校の子どもたちなどを招待する事業について、大阪府の教職員組合が5日、府や教育委員会に対し、事業の「中止」を求める申し立てを行いました。大阪府は、府内に住む4歳から高校生までを無料で万博に招待することにしていて、各学校に対して校外学習など学校単位で参加するかどうかの意向を回答するよう求め、5月末の期限までに約1740校から回答があり、全体の約7割にあたる約1390校が「希望する」と回答していました。 これに対し、府内の教職員でつくる3つの組合は5日午後2時から会見を開き、「誰も(メタンガスの)爆発事故が起こらない、安全だという方はいない。遠足に引率する立場として何よりも重要なのは子どもの命、安全が保障され

大阪府が2025年の大阪・関西万博に小・中学校の子どもたちなどを招待する事業について、大阪府の教職員組合が5日、府や教育委員会に対し、事業の「中止」を求める申し立てを行いました。 【動画で見る】吉村知事「学校の判断を尊重する」万博招待事業に大阪府内7割の学校が「参加希望」調査方法に疑問の声も大阪府は、府内に住む4歳から高校生までを無料で万博に招待することにしていて、各学校に対して校外学習など学校単位で参加するかどうかの意向を回答するよう求め、5月末の期限までに約1740校から回答があり、全体の約7割にあたる約1390校が「希望する」と回答していました。 これに対し、府内の教職員でつくる3つの組合は5日午後2時から会見を開き、「誰も(メタンガスの)爆発事故が起こらない、安全だという方はいない。遠足に引率する立場として何よりも重要なのは子どもの命、安全が保障されていない」と語りました。

2025年大阪・関西万博の会場建設現場で3月に起きた爆発火災事故の原因となったメタンガスが、事故があった夢洲(ゆめしま)1区(会場西部)での調査で近年増加し、昨年夏期に1日に約2トンも発生していたことが分かりました。本紙が入手した大阪広域環境施設組合の調査で判明。同区に設けられた約80本のガス抜き管で年2回、夏と冬に調査したところ、冬期調査では2021年に1日に1293キログラムだったメタンガス発生量が24年には1546キログラムに、夏期調査では21年に1日に580キログラムだった発生量が23年には1989キログラムに急増しています。 夢洲1区は焼却残滓(ざんし)や上下水汚泥などで埋め立てた現役の廃棄物最終処分場で埋め立て物の分解に伴って可燃性のメタンガスが発生し続けています。 日本国際博覧会協会は万博で使う区域でガス抜き管の排出口の付け替えを行っていますがガスが出るのは管からとは限りま

大阪・関西万博会場で発生した爆発事故で、新たに被害が見つかった屋根部分のへこみ(四角で囲った10カ所) 2025年大阪・関西万博の工事現場で今年3月に起きた爆発事故に関し、日本国際博覧会協会(万博協会)は22日、当初明らかにした床の破損に加え、天井や床下の一部も損傷していたと発表した。万博協会は隠蔽の意図はないとしている。施工業者は大手ゼネコン鹿島などの共同企業体(JV)。 鹿島側が再調査し、屋根材に10カ所のへこみと、床下のパイプに2カ所の焦げ跡を発見した。 万博協会によると、事故は3月28日に発生。建物の溶接中に、火花がガスに引火した。会場の人工島・夢洲(大阪市)は埋め立て地で、地中の廃棄物から発生した可燃性のメタンガスが床下にたまっていた。けが人はいなかった。

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