【8月22日 AFP】イランは21日、殺人犯の男の絞首刑を執行した。犯行現場で、公開処刑の形で執行した。 イランでは、ほとんどの死刑は刑務所内で執行されている。公開処刑は通常、国民の激しい怒りを呼んだ犯罪に対してのみ用いられる。 ゴレスタン州のヘイダル・アシアビ司法長官は、司法府の公式ニュースサイト「ミザン・オンライン」に対し、今回の絞首刑はコルドクイ市で夜明け前に「犯行現場で、公開処刑の形で」執行されたと語った。 ミザンによると、男は昨年末、「夫婦1組と若い女性1人を猟銃で殺害」したとして殺人罪で有罪判決を受けた。 イランでは19日にも、南部ファルス州で、強盗中に女性1人とその3人の子どもを殺害したとして有罪判決を受けた男が公開絞首刑に処された。 アムネスティ・インターナショナルなどの人権団体によると、死刑執行数は、中国に次いで世界で2番目に多い。 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)

オウム真理教の松本智津夫元死刑囚(教祖名麻原彰晃)は、東京地裁での公判途中から意味のあるやりとりをしなくなったとされる。 収容先の東京拘置所は自殺を警戒し、特に慎重に対応した。他の死刑囚が入るフロアとは別の階の単独室に収容。周囲の居室には収容者がおらず、関係者は「がらんとしたところにぽつんといた」と明かす。持ち物はほとんどなく、年に数回、居室を移された。 通常は「衛生係」と呼ばれる受刑者が配膳など死刑囚の世話を手伝うが、職員だけで対応した。健康診断の際にはパーティションを張り巡らせた。人目につかないようにするためだった。 松本元死刑囚への特別対応は2018年7月に終わる。松本元死刑囚を含む13人の死刑が執行されたからだ。執行の決断にはどんな背景があったのか。関係者の証言をたどる。(共同通信=地下鉄サリン事件取材班・今村未生) ▽重い負担、極秘の準備 死刑執行が現実味を帯び始めたのはその半年

59年前、静岡県で一家4人が殺害された事件の再審=やり直しの裁判で、無罪が確定した袴田巌さんに対し、静岡地方裁判所は24日、47年7か月にわたって身柄を拘束されたことへの刑事補償として、2億1700万円余りを交付する決定を出しました。弁護団によりますと、刑事補償としては過去最高額だということです。 1966年に今の静岡市清水区で一家4人が殺害された事件で、一度、死刑が確定していた袴田巌さん(89)は、静岡地方裁判所の再審で去年10月に無罪が確定しました。 姉のひで子さんの申し立てで成年後見人に選ばれた弁護士はことし1月、袴田さんが逮捕から釈放まで47年7か月にわたって不当に身柄を拘束されたとして、法律が定める上限額の1日当たり1万2500円の補償金を請求していました。 これについて静岡地方裁判所は24日、請求どおり合わせて2億1700万円余りを刑事補償として支給する決定を出しました。 決定

中国南部の広東省で去年11月、暴走した車が大勢の人をはね、35人が死亡した事件で、死刑判決が言い渡されていた60代の男の死刑が20日、執行されました。中国国営の新華社通信によりますと、広東省珠海の運動施設で去年11月、暴走した車が大勢の人をはね、35人が死亡した事件で、公共の安全に危害を与えた罪で死刑判決が言い渡されていた60代の男の死刑が20日、執行されたということです。 また、同じく去年11月、東部・江蘇省無錫にある職業教育を行う学校で刃物で人が次々に襲われ、8人が死亡、17人がけがをした事件でも、殺人の罪で死刑判決が言い渡されていた20代の男の死刑が20日、執行されたということです。中国国内では市民が無差別に襲われる殺傷事件が相次ぎ、経済的な苦境や社会に対する不満などが背景にあると指摘されています。 広東省の事件のあと習近平国家主席は、犯人を厳罰に処し、社会の安定を全力で守るよう


ジンバブエのハラレ中央刑務所(2023年5月19日撮影、資料写真)。(c)Jekesai NJIKIZANA/AFP 【1月1日 AFP】アフリカ南部のジンバブエで12月31日、死刑が正式に廃止された。エマーソン・ムナンガグワ大統領が死刑囚約60人の刑を禁錮刑に減刑する法律に署名した。 ジンバブエでは2005年以降、死刑執行が停止されていたが、裁判所は殺人、反逆、テロ行為などの罪で死刑判決を下し続けていた。 31日に政府公報で公表された死刑廃止法は、裁判所は今後いかなる犯罪に対しても死刑を言い渡すことができず、既存の死刑判決はすべて禁錮刑に減刑される必要があるとしている。 ただし、非常事態時には死刑停止が解除される可能性があるとも定めている。 ジンバブエでは2023年末時点で、少なくとも59人の死刑囚がいることが知られている。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは新法を「歴史的瞬間

本件について再審開始を決定した令和5年3月の東京高裁決定には、重大な事実誤認があると考えましたが、憲法違反等刑事訴訟法が定める上告理由が見当たらない以上、特別抗告を行うことは相当ではないと判断しました。他方、改めて関係証拠を精査した結果、被告人が犯人であることの立証は可能であり、にもかかわらず4名もの尊い命が犠牲となった重大事犯につき、立証活動を行わないことは、検察の責務を放棄することになりかねないとの判断の下、静岡地裁における再審公判では、有罪立証を行うこととしました。そして、袴田さんが相当な長期間にわたり法的地位が不安定な状況に置かれてきたことにも配意し、迅速な訴訟遂行に努めるとともに、客観性の高い証拠を中心に据え、主張立証を尽くしてまいりました。

国内での最後の死刑執行から26日で2年となった。自民党の政権復帰後は、基本的に数カ月~半年に1回のペースでの執行が続いていた中、異例の長さの空白期間といえる。慎重姿勢の背景には、執行を巡る失言による法相の辞職や、死刑が確定していた袴田巌さん(88)の再審開始が影響したとの見方がある。 【写真】死刑囚「じゃあね…」薬物を投与される直前の言葉 刑務所長は涙あふれそうに 直近の執行は2022年7月26日にあった。秋葉原無差別殺傷事件の加藤智大死刑囚が対象で、当時の古川禎久法相が命じた。 後任の葉梨康弘法相が22年11月、「法相は死刑(執行)のはんこを押す。ニュースのトップになるのはそういうときだけという地味な役職だ」などと失言。数日後に更迭された。 23年3月には袴田さんの再審開始が確定。10月に始まった再審公判は無罪の公算が大きい。死刑制度への関心が高まるため、執行に踏み出すのは容易ではないと

2016年7月26日、相模原市にある県立の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で、入所者19人が殺害されました。事件から8年となり、現場に再建された施設では追悼式が行われ、遺族などおよそ90人が参列しました。 はじめに黒岩知事が「お亡くなりになった方々、ご家族を失われたご遺族の皆さまの気持ちを思うと、今も強い怒りと深い悲しみがこみ上げます。障がいを理由に差別や虐待されることなく、安心して暮らすことができる社会を実現するため、今後も全力で取り組みます」と式辞を述べました。 続いて黙とうが行われ、参列した人たちは19人を悼みました。 また、事件の前から園で暮らしていた奥津ゆかり(55)さんが、入所者を代表して「私は津久井やまゆり園の洗濯場で、頑張って働いています。私には夢があるからです。小さい頃から過ごした茅ヶ崎市で暮らすことが、一番の目標になっています。皆さん、これからも天国から私や津久井や

死刑執行が当日、直前に本人に告知される現在の運用は、適正な手続きを保障した憲法に違反していると、死刑囚2人が訴えた裁判で大阪地方裁判所は訴えを退けました。 国や訴えによりますと、死刑囚に対する死刑執行の告知については法律で定められた規定はなく、1970年代ごろまでは前日までに本人に告知されていましたが、現在は「事前に告知した場合、心情の安定を著しく害する」などとして執行の1、2時間前に告知しています。 この運用について、死刑囚2人が、弁護士への接見や執行の不服を申し立てることができず、適正な手続きを保障した憲法に違反するなどと主張し、国に慰謝料や当日の告知による執行を受ける義務がないことの確認を求める訴えを起こしました。 これまでの裁判で原告側は、1955年に執行2日前に告知を受けた死刑囚が、家族と面会し、後悔のことばを話す様子などを録音した音声を提出して「事前の告知はより罪と向き合える」


6日午後1時半ごろ、JR品川駅の東海道線上りホームで60代の女性が線路上に突き落とされけがをしました。警視庁は女性を突き落とし殺害しようとしたとして39歳の男を現行犯逮捕しました。 警視庁によりますと、6日午後1時半ごろ、JR品川駅の東海道線上りホームで「女性をホーム上で押した男を捕まえている」などと110番通報が相次ぎました。60代の女性がホームの先頭で電車を待っていたところ、電車が入ってきたタイミングで大阪府富田林市に住む職業不詳の39歳の男に後ろから背中を押され線路上に突き落とされたということです。女性は額をけがしましたが意識はあり命に別条はないということです。 男は殺人未遂の疑いで現行犯逮捕され、「死ぬまで塀の中に入っていたいからやりました」と容疑を認めているということです。男と女性の間に面識はなかったということで、警視庁が事件の経緯を調べています。


「京都アニメーション」の放火殺人事件の裁判は、刑の重さに関わる情状についての審理が始まり、検察が「類例のない凄惨(せいさん)な大量放火殺人事件だ」として、結果の重大性を重視するよう主張したのに対し、弁護側は、検察の死刑求刑が予想されるとしたうえで「前提として死刑は許される制度なのかを考えるべきだ」と訴えました。また、遺族が「一番重い判決が出ることを信じている」などと述べた意見陳述書が読み上げられました。 青葉真司被告(45)は、4年前の2019年7月、京都市伏見区の「京都アニメーション」の第1スタジオでガソリンをまいて火をつけ、社員36人を死亡させ、32人に重軽傷を負わせたとして殺人や放火などの罪に問われています。 裁判は、最大の争点となっている被告の責任能力についての審理が終わり、27日からは、刑の重さに関わる情状についての審理が始まりました。 冒頭陳述で検察は「筋違いの恨みによる復しゅ

1955(昭和30)年2月。ある女性が、三重県から大阪市を訪れた。案内された部屋で待っていたのは、自分の弟。2日後に死刑を執行されることが決まった死刑囚だった。 「今日と明日と、2日間の面会だから。…


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