沖縄本島中部の米軍基地内のトイレで3月、基地従業員の日本人女性に性的暴行し、駆け付けた別の女性の首を絞めるなどして負傷させたとして、不同意性交と傷害の罪で起訴された米海兵隊1等兵の被告の男(28)の初公判が11月18日、那覇地裁で開かれる。開廷時刻は午後3時半~4時半。 起訴状などによると、同被告は3月18日、女性従業員の首を手で締め、個室トイレのドアに押し付けて性的暴行をした上、別の女性の顔を足で踏み付け、背後から首を絞めるなどし全治約3日間の顔面打撲や頸椎(けいつい)捻挫などを負わせたとしている。 県内では昨年6月以降、米兵による性暴力事件が相次いで発覚。4人が起訴され、今回が3人目の公判となる。これまでの2人はいずれも実刑判決が言い渡された。

一部の物質が有害とされる有機フッ素化合物の「PFAS」について、国連の特別報告者が国連本部で報告し、沖縄などで基地周辺の…

西原町小橋川の公民館に、夏の朝の光が差し込む。7月から8月にかけて火曜日の朝、6人の高校生が企画した「世界一楽しいラジオ体操」が、地域の子どもたちに笑顔と思い出を届けた。記事を読んで、私はその場の空気まで感じ取れるような温もりを覚えた。 この企画は、ただの体操イベントではない。知念高、浦添高、中部商業高、西原高、開邦高と、それぞれ別の高校に通う高校3年生たちが、かつての小中学校の仲間として再び集い、「地域の子どもたちに楽しい夏の思い出を届けたい」と立ち上がった。その志の純粋さと行動力に、心を打たれる。 ラジオ体操の前夜には、公民館に泊まり込み、翌朝の朝食の準備。最終日にはフレンチトーストと具だくさんのみそ汁が振る舞われ、卵アレルギーの子には特別メニューも用意された。25人の子どもたちが参加し、おかわりをする姿もあったという。食後の水遊びでは、高校生たちが“鬼”になって走り回り、子どもたちと

陸上自衛隊宮古島駐屯地トップの比嘉隼人宮古警備隊長(1等陸佐)が6日、新隊員の徒歩防災訓練を監視していた市民に対して「許可を取ってこい」と恫喝(どうかつ)していたことが7日、分かった。 市民団体「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」によると、6日早朝にメンバー2人が訓練の様子を撮影しようと「いらぶ大橋海の駅」の駐車場にいたところ、徒歩訓練の隊員約20人が来て休憩を始めた。...

石破茂首相は5日の参院予算委員会で、7月の参院選比例代表で初当選したれいわ新選組の伊勢崎賢治参院議員(68)に対し「今でも先生だと思っております」と、敬意を表しながら答弁した。 【写真】石破首相が敬意を表したれいわの68歳ルーキー 国連職員や東京外大名誉教授などを歴任し、今回、れいわの比例代表特定枠で初当選した伊勢崎氏は「だいぶ前のことになりますが、研究者だった私が、総理に最初に引き合わせたのは田原総一朗さんだったと記憶しています。面白い政治家がいると」とした上で、その際に日米地位協定の問題を議論したと述べた。石破首相はかねて、同協定の見直しを持論としている。 伊勢崎氏は、「米軍を受け入れる国が法的にアメリカと平等になること。概念上もしその国の軍隊がアメリカ本土に駐留した時に、アメリカが許さないことはアメリカもできなくなるという『自由なき駐留』は、主権国家としては当然だが、他の同盟国では当

2024年に県警が摘発した米軍関係者による性的暴行事案は、23年12月に発生した空軍兵による少女誘拐暴行事件や、5月に発生した海兵隊員による不同意性交致傷事件など4件だった。相次ぐ性暴力事件が発覚するなか、12月には少女誘拐暴行事件に抗議する県民大会が開かれるなど、県民からの反発が高まっていた。 少女誘拐暴行事件では、嘉手納基地所属の米空軍兵長が県内に住む16歳未満の少女を車で自宅に連れ込み、同意なく性的暴行を加えたなどとして起訴された。那覇地裁が24年12月、同兵長に不同意性交などの罪で懲役5年(求刑7年)の判決を言い渡したが、兵長は判決を不服として控訴している。 5~6月には、それぞれ別の米海兵隊員による不同意性交致傷事件が2件相次いで発生。いずれも起訴された。 警察庁のまとめによると、米軍事件・事故の通報体制についての日米合意があった1997年から2023年までの米軍関係者(軍人・軍

昨年11月、沖縄本島内で、20代女性に性的暴行を加えてけがをさせたとして、沖縄県警は8日、在沖米海兵隊員の30代男性を不同意性交致傷の疑いで書類送検したことが捜査関係者などへの取材で分かった。

那覇市の学習塾などが入る建物で出入り口のドアを壊し、中に侵入した罪で、先月、略式起訴されたアメリカ海兵隊員が、その数日後に、那覇市内で車のワイパーを壊したとして、器物損壊の疑いで逮捕されていたことが警察への取材でわかりました。アメリカ軍牧港補給地区に所属する21歳の海兵隊の上等兵は、去年11月、那覇市泊にある学習塾などが入る建物で、1階の出入り口のガラスドアを壊し、中に侵入した疑いで書類送検されました。 警察などによりますと、上等兵は、先月25日に器物損壊と建造物侵入の罪で、検察に略式起訴されましたが、その4日後の29日に、那覇市松山で停車していた乗用車のワイパーを壊したとして器物損壊の疑いで逮捕されたということです。 警察によりますと、上等兵は、いずれの事件でも酒に酔った状態だったとみられるということです。 車のワイパーを壊した事件について、その後、勾留請求が裁判所に却下されたため、上

漫画雑誌「モーニング」に掲載された「社外取締役 島耕作」で、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設工事への抗議活動をめぐる表現について、「確認の取れていない伝聞」で掲載したとして、作者と編集部が公式サイトでおわびを発表しました。 10月17日発売の漫画雑誌「モーニング」に連載された「社外取締役 島耕作」の中で、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設工事に関連し、「抗議する側もアルバイトでやっている人がたくさんいますよ私も一日いくらの日当で雇われたことがありました」というせりふがありました。 発売後、読者などから問題視する声が上がり、講談社は21日、公式サイト上におわびを発表しました。 それによりますと、作者の弘兼憲史さんと担当編集者は作品の執筆にあたり沖縄で取材を行い、「建設反対派のアルバイトがある」という話を複数の県民から聞いて作品に反映させたということです。 しかし、この内容は「当事者からは確認の

17日発売の漫画雑誌「モーニング」(講談社)に掲載された「社外取締役 島耕作」に名護市辺野古の新基地建設への抗議参加者がアルバイトで日当をもらっているという表現がある問題で、作者の弘兼憲史氏は20日、東京都内で琉球新報の取材に「(講談社から)何も言うなと言われている」とした上で「裏を取るというか、知り合いから聞いたので書いた」と語った。抗議活動にアルバイトで参加して日当をもらった人がいるという事実は確認されていない。 【関連】「島耕作」にSNSで批判集まる 辺野古抗議の表現巡り 弘兼氏は「知り合い」について「沖縄に住んでいる方」だと述べた。詳しい経緯については「会社対応という形になる。かなり正式に抗議されているみたいなので」と話した。 弘兼氏は20日、東京都の早稲田大学で講演し、漫画「島耕作」シリーズを続けてきた経緯などを話した。作中に登場する場所に実際に訪れて詳しく取材した上で描いている

toggle navigation モーニング46号(2024年10月17日発売)『社外取締役 島耕作』に関するお詫びとお知らせ 「モーニング」46号掲載の『社外取締役 島耕作』(作:弘兼憲史)におきまして、米軍新基地建設に関連し、「抗議する側もアルバイトでやっている人がたくさんいますよ 私も一日いくらの日当で雇われたことがありました」という登場人物のセリフがありました。本作執筆にあたり作者・担当編集者が沖縄へ赴き、ストーリー制作上必要な観光業を中心とした取材活動をいたしました。その過程で、「新基地建設反対派のアルバイトがある」という話を複数の県民の方から聞き作品に反映させました。しかし、あくまでこれは当事者からは確認の取れていない伝聞でした。にもかかわらず断定的な描写で描いたこと、登場キャラクターのセリフとして言わせたこと、編集部としてそれをそのまま掲載したことは、フィクション作品とは

20日夜、名護市の国道で、道路を横断していた20歳の女子学生が、アメリカ兵が運転する車にはねられて腰や腕の骨を折るなどの大けがをしました。 警察は当時の状況を詳しく調べています。 20日午後7時40分ごろ、名護市辺野古の国道329号線で、道路を横断していた20歳の女子学生が、アメリカ軍キャンプシュワブに所属する3等軍曹が運転する乗用車にはねられました。 この事故で、女子学生は腰や右腕の骨を折るなどの大けがをして病院に運ばれました。 警察の調べによりますと、3等軍曹は酒は飲んでおらず、女子学生は横断歩道の近くを横断しようとしていたということです。 現場は、沖縄工業高等専門学校前の片側1車線の直線道路で、警察が当時の状況を詳しく調べています

沖縄県の石垣市と与那国町で来年度から4年間使う中学校教科書を選ぶ教科用図書八重山地区採択協議会は15日までに、公民分野で「日本文教出版」の教科書を選定した。2011年から使っていた育鵬社の公民教科書の採用は取りやめる。

「沖縄離れ」進む自民 米兵性暴力で政府への苦言なし【解説委員室から】 高橋正光2024年08月10日12時00分 沖縄県で発生した米兵による少女への暴行事件が県側に伝えられていなかったことについて、自民党の実力者からは、政府に苦言を呈する声は聞かれない。太平洋戦争で唯一地上戦が展開された史実を踏まえ、政治家人生を懸けて、沖縄を巡る諸問題に取り組んだ実力者が2000年代初頭まではいた。当時と比べ、自民党政治家の「沖縄離れ」は鮮明だ。(時事通信解説委員長 高橋正光) 沖縄復帰記念式典であいさつする山中貞則総理府総務長官兼沖縄開発庁長官(右)=1972年5月、那覇市【時事通信社】 官邸に報告、県には伝えず 事件が起きたのは昨年12月。米兵は不同意性交罪などで起訴された。外務省は首相官邸には報告したものの、県や防衛省には連絡せず。今年6月になり、メディアが報じたことで事件が表明化した。 これをきっ

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