【11月5日 AFP】イスラエルの右派閣僚が5日、ニューヨーク市長選で当選したゾーラン・マムダニ氏(34)を「ハマス支持者」と非難し、市内のユダヤ人にイスラエルへの移住を呼びかけた。 ディアスポラ・反ユダヤ主義闘争相のアミハイ・チクリ氏は「かつて世界の自由の象徴だったこの都市が、ハマス支持者に鍵を渡した」とX(旧ツイッター)に投稿した。 また、マムダニ氏の思想について「25年前に3000人を殺害したジハード主義の狂信者たちと大差ない」と述べ、2001年9月11日にアルカイダがニューヨークとワシントンを同時攻撃した事件を引き合いに出した。 マムダニ氏は、ニューヨークの生活費高騰への対応を公約に掲げ、選挙で勝利した。1月に就任すると同市初のイスラム教徒の市長となる。 ここ数か月は、反ユダヤ主義を強く非難する一方で、自身が経験したイスラム嫌悪についても声を上げている。 一方、長年パレスチナの大義

国連主要機関の国際司法裁判所(ICJ)は22日、イスラエルには国連やその関連機関によるパレスチナ・ガザ地区への人道援助物資の搬入を促進し、パレスチナ人民間人の基本的ニーズを満たす法的義務があるとの見解を示した。 イスラエルはかねてから、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)について、中立性を欠き、職員の相当数がイスラム組織ハマスなどの武装組織に属しているなどと主張している。しかし、今回のICJの勧告的意見は、イスラエルがこれらの主張を立証できていないとしている。

(CNN) レバノン政府によると、イスラエルが21日にレバノン南部で行った空爆で5人が死亡した。うち4人は米国人で、3人は子どもだった。 イスラエル軍は、レバノンの武装組織ヒズボラの工作員1人を攻撃して排除したと発表した。この攻撃で「無関係な民間人数人」も死亡したことを確認し、「この事案については調査中」としている。 レバノン国会議長や外相によると、今回のイスラエルの攻撃によって米国人の父親とその子ども3人が死亡し、母親は負傷して重体となっている。 レバノン国営NNA通信によると、ドローンから発射されたミサイルでバイクと車が攻撃され、車に乗っていた父子が死亡。攻撃の標的だったと思われるバイクの運転手も死亡した。 レバノンのサラム首相は今回の攻撃を民間人に対する「虐殺」と形容。イスラエルによる「度重なる国際決議違反および国際法違反」を最も強い言葉で非難するよう、国際社会に呼びかけた。 国連児

イギリスのスターマー首相は21日、ビデオ演説で、「2国家解決の希望は薄れつつあるがわれわれはその光を消してはならない」と述べ、パレスチナを国家として承認すると発表しました。 オーストラリアのアルバニージー首相は21日、「パレスチナを独立した主権国家として正式に認める」とする声明を発表しました。 その上で「きょうの承認はイスラエルとパレスチナの人々が永続的な平和と安全を得るための2国家解決にオーストラリアが長年、関与してきた立場を反映したものだ」としています。 カナダのカーニー首相は21日、パレスチナを国家として承認し、パレスチナとイスラエルの平和構築に向けて支援すると明らかにしました。 声明でカーニー首相はイスラエルのパレスチナへの攻撃などを非難したうえで、「カナダは2国家解決の可能性を維持するための国際的な協調の一環として承認を行う」としています。 国連総会にあわせて22日には、イスラエ

【ロンドン、エルサレム共同】英BBC放送は20日、スターマー英首相が21日にパレスチナの国家承認を発表すると報じた。承認すれば先進7カ国(G7)では初めて。人道危機が深刻化するパレスチナ自治区ガザに攻撃を続けるイスラエルへの圧力を強めた。ポルトガルも21日に承認する方針。フランスやカナダなども近く承認する意向を表明している。 世界では約150カ国がパレスチナ国家を承認している。スターマー氏は7月29日、イスラエルがガザでの停戦に合意し、人道危機への対策を取るという条件を満たさなければ9月下旬の国連総会前に国家承認するとの方針を示していた。 ポルトガルは国家承認に慎重姿勢だったが、ガザの人道危機の深刻化を受け、イスラエルへの圧力を強化する決断に踏み切った。 一方、イスラエル軍はガザの中心都市、北部ガザ市の制圧を目指し攻撃を継続。パレスチナ通信は20日、軍がガザ市で住宅区域を空爆し、少なくとも

イスラエル軍がパレスチナのガザ地区最大の都市、ガザ市で地上作戦を進める中、イスラム組織ハマスは現地で拘束している人質の顔写真を並べた画像を「別れの写真だ」として新たに公開し、イスラエルへのけん制を強めています。 イスラエル軍は、ガザ地区の最大都市、北部のガザ市の制圧に向けた地上作戦を進めていて、20日、ハマスが使う地下トンネルの出入り口や狙撃手の拠点を含む多数の施設を破壊したと発表するなど攻勢を強めています。 これに対し、ハマスは20日、現地で拘束している40人あまりの人質の顔写真を並べた画像を「別れの写真だ」として新たに公開しました。 また、これに先だって「人質はガザ市の街じゅうに散らばっている」との声明も出していて、イスラエルへのけん制を強めています。 人口100万近くとされるガザ市では、イスラエル軍の通告などを受け住民が南部への退避を強いられていて、ガザ地区の当局は20日、これまでに

【エルサレム共同】イスラエルのサール外相は19日、電話会談した岩屋毅外相がパレスチナの国家承認を見送る方針を表明したことについて、日本の責任ある決定に謝意を伝えたと明らかにした。
パレスチナの国家承認をめぐり、岩屋外務大臣は来週の国連総会のタイミングでは日本政府として承認を見送る方針を明らかにしました。その上で、イスラエルが和平への道を閉ざすような行動に出た場合は、新たな対応をとる考えを示しました。 イスラエルによる攻撃でパレスチナのガザ地区の人道状況の悪化が深刻になる中、ことし7月以降、フランスが、また、イギリスとカナダも条件付きで、パレスチナを国家として承認する方針を相次いで表明しています。 岩屋外務大臣は記者会見で、今月22日にアメリカ ニューヨークでの国連総会にあわせて開かれる、イスラエルとパレスチナの共存に向けた国際会議に出席するとした上で、今回のタイミングではパレスチナの国家承認を見送る方針を明らかにしました。 そして19日、イスラエルとパレスチナ暫定自治政府の外相と相次いで電話で会談してこうした方針を伝えたほか、アメリカのルビオ国務長官とも電話で会談し

イスラエル軍がガザ地区の最大都市の制圧に向け部隊を進めるなか、国連の安全保障理事会で即時停戦や支援物資の搬入を求める決議案が提出されましたが、アメリカが拒否権を行使し、否決されました。 パレスチナのガザ地区について、国連は、8月最大都市のガザ市などで「飢きん」が発生していると発表しましたが、イスラエル軍はその後、ガザ市の制圧に向けた地上作戦を始め、人道危機が深まっています。 国連の安全保障理事会では、18日、緊急会合が開かれ、非常任理事国の10か国は、ガザ地区での即時停戦や人質の解放に加え、イスラエルに対して、支援物資の搬入を制限なく認めるよう求める決議案を提出しました。 これについて、アメリカの代表は「決議案はイスラム組織ハマスを非難せずイスラエルの自衛権を認めていない」と、反対を表明しました。 採決では、15の理事国のうち、14か国が賛成しましたが、アメリカは拒否権を行使し、決議案は否

イスラエル軍が地上作戦を始めたパレスチナのガザ地区最大の都市ガザ市では17日、退避をしていた住民、十数人が爆撃で死亡したと現地メディアが伝え、民間人の犠牲者が増え続けています。 ガザ地区北部にある最大都市のガザ市について、イスラエル軍は制圧に向けた地上作戦を始め、イスラム組織ハマスへの攻勢を強めるとともに、住民に対して南部に退避するよう求めています。 パレスチナのメディアは17日、ガザ市にある病院の近くが爆撃され、退避をしていた住民、13人が死亡したと伝えました。 これを受けてハマスは声明を出し、「退避を強いられている民間人が攻撃された。戦争犯罪にあたる」などとイスラエルを非難しました。 ガザ地区の保健当局によりますと、おととし10月の戦闘開始からの死者は17日の時点で6万5000人を超え、犠牲者が増え続けています。 一方、イスラエルの一部のメディアは、軍の情報部門がイスラエル議会の議員に

パレスチナ自治区ガザ地区ガザ市西部のアルシャティ難民キャンプで、病気の1歳6か月の息子モハメド・アルムタワクちゃんを抱く31歳のパレスチナ人女性ヒダヤさん(2025年7月24日撮影)。(c)Omar AL-QATTAA/AFP 【9月17日 AFP】国連児童基金(ユニセフ)は、イスラエル軍が16日に大規模な地上攻撃を開始したパレスチナ自治区ガザ地区の中心都市ガザ市で、1万人以上の子どもが急性栄養失調の治療を必要としていると報告した。 ユニセフのテス・イングラム報道官はガザ地区南部マワシ地区からリモートでスイス・ジュネーブで会見し、「ガザ市からの大規模な強制退去は、最も脆弱(ぜいじゃく)な立場にある人々にとって致命的な脅威だ」と述べた。 イングラム氏は、栄養失調の子どもの割合の増加について警告。 「ガザ地区では現在、推定2万6000人の子どもが急性栄養失調の治療を必要としており、ガザ市だけで

日本政府は、パレスチナを国家として承認することを当面、見送る方向で最終調整に入った。国家承認がパレスチナ情勢に悪影響を与えかねないとの懸念や、米国との関係を考慮した判断とみられる。22日に米ニューヨ…

国連人権理事会の調査委員会が16日に発表した報告書は、イスラエルがパレスチナ・ガザ地区のパレスチナ人に対してジェノサイド(集団殺害)を行っていると認定した。2023年10月にイスラム組織ハマスとの戦争が始まって以来、国際法で定義される5件のジェノサイド行為のうち、少なくとも4件が行われたとしている。 新たに発表された報告書が認定したジェノサイド行為は、「集団構成員を殺すこと」、「集団構成員に対して重大な肉体的または精神的な危害を加えること」、「全部または一部に肉体の破壊をもたらすために意図された生活条件を集団に対して故意に課すること」、「集団内における子どもの出生を防止することを意図した措置を課すること」。

人道危機が深まるガザ地区に食料や医薬品を届けるためとして、スウェーデンの環境活動家グレタさんらが乗り込んだ船が地中海をガザ地区に向けて航行しています。イスラエル軍は船のガザ地区への接近を阻止する構えとみられ、今後の動向が注目されます。 パレスチナのガザ地区ではイスラエルの軍事作戦が続き、地元メディアの報道によりますと7日の攻撃で12人が死亡したほか、支援物資の搬入が制限された状態も続き、人道危機が深まっています。 こうした中、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんは、人権団体と協力して食料や医薬品を載せた船に乗り込み、今月1日にイタリアのシチリア島を出発し、地中海をガザ地区に向けて移動しています。 グレタさんは出航前の記者会見で「このミッションがどれほど危険でもジェノサイド、集団殺害を前に世界が沈黙することほど危険なことはない」と話しています。 一方、ガザ地区の周辺海域はイスラエ

ガザ地区の支援を担っているUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関のラザリーニ事務局長はガザ地区で亡くなった子どもの数が、ことし2月までの4か月間で、2022年までの4年間に世界の紛争地で亡くなった子どもの犠牲者数を上回ったと明らかにしました。 ラザリーニ事務局長は国連と、ガザ地区の保健当局からの情報をもとにした統計データなどを12日、SNSに投稿しました。 それによりますと、ガザ地区で去年10月からことし2月までの4か月間に亡くなった子どもの数は1万2300人以上に上るとしています。 これは、2019年から2022年までの4年間に世界の紛争地で死亡した子どもの数1万2193人を上回っていてラザリーニ事務局長は「この戦争は子どもたちに対する戦争であり、彼らの未来に対する戦争だ。ガザの子どもたちのために、今すぐ停戦が必要だ」と訴えています。

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