何番煎じかわかりませんがTypeScript でのエラーハンドリングについて考えてみたいと思います。 この記事で扱うTypeScript のバージョンは 4.3 です。 エラーを型安全に扱いたいTypeScript を書いていれば誰もが一度はぶつかる問題ではないでしょうか。TypeScript では catch した例外は any として扱われます。 これはJavaScript の仕様上どんな値でも throw できてしまうため仕方のないことなのですが、せっかく型安全性を手に入れるためにTypeScript を使っているのに any をハンドリングしなければならないのは苦痛です。 次のように例外を throw し得る関数 foo() のエラーハンドリングを考えてみます。

今月20日にInitial Releaseが予定されているNode.js v15ですが、ここでのunhandled rejectionの挙動変更について解説します。 unhandled rejectionとは async関数内でthrowされたエラーや、rejectされたPromiseが、.catch()などでハンドリングされずにrejectされたままになっている状態を、unhandled rejction(またはunhandled promise rejction)と呼びます。Node.js v14では、unhandled rejectionが発生すると次のような警告が出力されます。 $ node -e "Promise.reject()" (node:22145) UnhandledPromiseRejectionWarning: undefined (Use `node --trac

LaravelでGraphQLのエンドポイントを作る Lighthouseは、graphql-phpをベースとしたLaravelのGraphQLのエンドポイント作成用のライブラリです。 [参考] – Lighthouse –LaravelでGraphQLを使い倒してみた エラーレスポンスのカスタマイズが必要になった経緯 Lighthouseのエラーレスポンス Lighthouseはgraphql-phpを利用しています。graphql-phpの文章を確認すると下記の文章が記載されています。 Internalerrors As of version 0.10.0, all exceptions thrown in resolvers arereported with generic message “Internal servererror”. This > is done to

PySpa統合思念体です。あと、 @yosuke_furukawa にも協力いただきました。 基本的に、あまりエラーの種別を細かく判定してあげることはJavaScriptでは今までやってこなかったのですが、ちょっとしたメタデータを乗っけてあげるとか(例えばリトライ回数)、何か凝ったことをしたくなったらこういう方針でやればいいのでは、という試行錯誤録です。 エラーと例外の区別が必要か この手の話になると、エラーと例外の違いとか、こっちはハンドリングするもの、こっちはOSにそのまま流すものとかいろんな議論が出てきます。このエントリーではエラーも例外も差をつけずに、全部例外とひっくるめて説明します。 例外というのはすべて、何かしらのリカバリーを考える必要があります。 ちょっとしたネットワークのエラーなので、3回ぐらいはリトライしてみる 原因: ネットワークエラー リカバリー: リトライ サーバー

JavaScript には、そこかしこに罠がありますが、その中の1つはエラーハンドリングだと思います。 今回はエラーハンドリングにおいて、あまり活用されていない気がする、カスタム例外をしっかり使ってみたいと思います。 TL;DRnecojackarc/extensible-custom-error を使うと、エラーオブジェクトも引数に取れる便利なカスタム例外が簡単に定義できるよ! const ExtensibleCustomError = require('extensible-custom-error'); class MyError extends ExtensibleCustomError {} new MyError('message'); // メッセージ new MyError(error); // エラーオブジェクト new MyError('message',error

こんにちは、Necoチームの池添(@zoetro)です。gofailは、etcdの開発チームがつくったFailure Injectionのためのツールです。Go言語で書かれたプログラム中に故意にエラーを発生させるポイント(failpoint)を埋め込み、任意のタイミングでプログラムの挙動を変えることができます。 公式ドキュメントに記載されていない項目が多々あるので、詳しい使い方を紹介したいと思います。 なお、本記事は2018年8月時点のソースコードを対象に解説しています。gofailのインストールgofail をインストールします。 $go get -ugithub.com/etcd-io/gofail/... failpointの埋め込み プログラム中にfailpointを埋め込むためには、Go言語のプログラム中にgofail というキーワードから始まるコメントを記述します
Promise.reject('error occured') // new Promise((done, reject) => reject('error occured'))と同じです .then(res => console.log('当然実行されない')) .catch(err => console.log('当然実行される')) .then(res => console.log('問題1: ここは表示されるでしょうか?')) Promise.reject('error occured') .catch(error => console.log('error handling')) .catch(error => console.log('問題2: ここは表示されるでしょうか?')) .then(res => console.log('問題3: ここは表示されるでしょうか?'))

今日では HTTP(s) でAPI が公開されることは当たり前の時代ですが、エラーをアプリケーションにどう伝えるかは、個々のAPI の設計に依存していました。特に、HTTP ステータスコードは有限であり、元々持っている意味があるので、自由に使うことはできません。API はそのドメインごとにもっと複雑で細かなエラー情報があるはずで、それらはレスポンスボディに載せてアプリケーションに伝えることになりますが、その書式に規定は今までありませんでした。 HTTPAPI にて、アプリケーションにエラー情報を伝達するための(レスポンスボディに載せられる)標準的な形式が、RFC7807 Problem Details for HTTPAPIs で定められています。適用例としては、以下のようになります。 HTTP/1.1 403 Forbidden Content-Type: application
みなさん、PHP書いてますか?ここ2ヶ月くらいPHPも書いていたのでその話を書きます。 この記事はVOYAGE GROUPtechlog / Advent Calendar 2016の記事です。 例えば以下のような話に身に覚えはありませんでしょうか。 例外がどこかで握りつぶされており、例外的状況なのにエラー表示がまちまち。レスポンスステータスも一貫性がない。エラーログが適切に出ていない。 エラーログ出力用コードがいろんなところで散乱している。エラー文字列整形のための適当なヘルパメソッドがクラスごとに実装されている。 エラーごとにエラー表示のためのメッセージを設定するのが面倒になり、「システムエラーが起きました」とだけ表示されるようになってしまった。 例外ハンドリング周りのコードは考えるのが面倒なのでコピペだらけになっている。 オブジェクトの依存関係がクラスのプロパティに大量に埋め込まれて

「例外」「エラー」「異常」あたりの言葉が、言語仕様や設計の中で人によって微妙にずれた使い方されてるから、 「Expected だが Accept されないケース」を表す別の言葉が欲しい。 — Jxck (@Jxck_) 2016年8月31日 @Jxck_本来こう分類されて、 1. Expected/Accepted 2. Expected/UnAccepted 3. UnExpected 2, 3 をどう呼ぶかあたりで、例外, エラー, 異常などの言葉が入り乱れてて、それが広義の例外処理が誤解される原因だと思ってる — Jxck (@Jxck_) 2016年8月31日 Expected and Accepted Expected but Unaccepted Unexpected

さて、 Node.js のエラーハンドリングは難しいと言われてますが、 2016年現在、つまりNodeの v4 とかv6 が主流になり、 Promise が基本的な処理として採用されている状況ではどうでしょうか。ちょっと考えてみます。 一応これの補足です。 qiita.com TL;DR 未だに難しい。ただし、 Promise で改善されている。async-await や zone まで来たらかなり楽になる。 あと、 unhandledRejection が uncaughtException よりも酷いことにならないので、大分マシになっている。 Node.js のエラーハンドリングの難しさ まずJavaScript には同期と非同期のエラーハンドリングのやり方があります。前者は所謂 try-catch による方法、後者は callback を使って第一引数で実現する方法やemit(
GoConでは毎回エラー処理について面白い知見が得られる.Go Conference 2014 autumn においては(実際のトークではないが)居酒屋にて@JxckさんがRob Pike氏から以下のようなテクニックを紹介してもらっていた.Errors are values - TheGoBlogGolangError Handling lesson by Rob Pike これはWrite(やRead)のエラー処理が複数続く場合にerrWriter を定義して複数のエラー処理を一箇所にまとめてコードをすっきりとさせるテクニックであった. そして今回のGo Conference 2016 spring のkeynoteにおいてもDave Cheney氏から(僕にとっては)新たなエラー処理テクニックが紹介された.Gocon Spring 2016 実際に使ってみて/コードを読ん
2017-01-05 追記 2016年3月にエラーの標準形式RFC7807「Problem Details for HTTPAPIs」が提案され、今日現在proposed standard(標準化への提唱)となっています。こちらも是非ご覧ください。 RFC 7807 - Problem Details for HTTPAPIs HTTPAPIの詳細なエラー情報をレスポンスに持たせるための仕様 最近はRESTAPIを提供しているサービスが増えてきていますね!また公開されるAPIだけでなく、Microservicesなアーキテクチャを採用して、バックエンドがWebAPIで通信するケースも増えてきているように思います。APIを使うときはあまり気にしたこともなかったですが、いざAPIを設計してみるとどんなインターフェイスがいいのか、どんな形式がいいのかといった疑問が次々と出てきます。

ここ数ヶ月にわたって、WebPayはAPIのエラーにまつわる変更を少しずつ行ってきました。 それに付随してドキュメントも拡張しましたが、変更の背景について十分に説明できていない部分がありました。 この記事では、最近のエラーに関連した変更の背景を紹介し、今後どのようにエラーをハンドルすべきか説明します。 記事の内容は執筆時点のものであり、今後同じようにエラーやAPIの変更を行うことがあります。 変更があっても記事の内容はその時点の内容を保持し、ウェブサイトのドキュメントのみ更新します。 必ずウェブサイトのドキュメントを合わせて参照し、手元で動作確認を行ってください。 エラーはなぜ起きるのか WebPayのAPIは、リクエストされた操作ができなかったときにエラーを返すように設計しています。 可能なかぎりエラーにならないような設計、実装を心がけていますが、エラーは絶対に避けられません。 例えば、
node.js を代表とするJavaScript を用いた非同期プログラミング環境においては、コーディングパターンのベストプラクティスが共有されておらず、結果として品質の低いコードが多くなるという問題があるように思います。そこで、特にエラー処理をどう書くべきか、既存のライブラリを使う方法を紹介してみることにしました。 いきなりですが、ファイルの文字数を返す関数を作ることを考えてみます。Java だと以下のような感じになるでしょうか。countChars メソッドに注目すると、エラーを例外として扱っていて、モジュラーかつ簡潔になっていることがわかります。 class FileCounter { static long countChars(String filename) throws IOException { FileInputStream is = new FileInputStre
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