2025年6月16日、Nature誌が、同誌において今後投稿される研究論文は論文掲載時に査読レポートと著者の回答も併せて公開すると発表しました。 Nature誌では、2020年2月以降、著者が希望する場合には、論文の掲載時に査読レポートや著者からの回答の公開を行ってきましたが、今後投稿される全ての研究論文について、掲載時にこれらへのリンクを掲載するとしています。 査読者の身元は基本的には匿名ですが、査読者が同意する場合には公開されます。これにより、論文が作成される過程を明らかにし、査読の透明性を高めるとしています。 Transparent peer review to be extended to all of Nature’s research papers (Nature, 2025/06/16) https://doi.org/10.1038/d41586-025-01880-9 ※

本稿ではセレクトクラウドレビューに関して,当初のアイデアからパイロット運用を経てSynlettやSynOpen等の著名なジャーナルの査読で広く使用されるまでに至った現在までを詳しく説明しています。また,セレクトクラウドレビューの査読ワークフローを詳しく解説します。
JIPSTIにて掲載しておりましたSTI Updatesにつきまして、 サイトの見直し及びサービス体制の変更に伴い、2025年4月1日に同サービスを廃止しました。 長い間ご愛読いただきありがとうございました。
査読に関する英国物理学会出版局の報告書(2024年) 収集書誌部国内資料課・村瀨啓(むらせけい) ●はじめに 英国物理学会(Institute of Physics:IOP)の出版部門である英国物理学会出版局(IOP Publishing:IOPP)は、物理学の広範な領域に及ぶ100以上の学術雑誌を刊行している。IOPPは2024年5月14日、論文査読の近況に対する物理学者コミュニティの意見を調査した報告書“State of peer review 2024”(以下「報告書」)を公開した。本稿はその概要紹介を目的とする。 査読は学問の進歩と誠実性を担保する重要な制度だが、近年はそのコストや公平性などについて問題が表面化し、学術情報流通の焦点の一つとなっている(CA1961、CA2001、CA2048参照)。IOPPが2020年の同様の調査(以下「前回調査」)に引き続き調査を実施した背景には

A means to identify and standardize definitions and terminology in peer review practices — at a time when this kind of consistency, particularly for open review, has become increasingly important. A peer review terminology used across publishers enhances transparency and allows the community to better assess and compare practices between journals. With thisgoal, STM and NISO established a standar
2024年9月12日、米・カリフォルニア大学ロサンゼルス校の教授が、Elsevier社を始めとする大手学術出版社6社に対して、査読報酬や複数の雑誌への同時投稿等に関する出版慣習を巡って訴訟を起こしたことが、複数のメディアで報じられています。 Academic publishers face class action over ‘peer review’ pay, other restrictions(Reuters, 2024/9/14) https://www.reuters.com/legal/litigation/academic-publishers-face-class-action-over-peer-review-pay-other-restrictions-2024-09-13/ Scientists File Antitrust Lawsuit Against Journ

2025年7月3日出来 神仏融合史の研究(第2刷) 吉田一彦 著 税込6,930円/本体6,300円 A5判・上製・448頁 ISBN 978-4-8158-1173-0 Cコード 3021 詳細を見る 2025年6月23日出来 豊臣政権の統治構造(第2刷) 谷 徹也 著 税込8,800円/本体8,000円 A5判・上製・624頁 ISBN 978-4-8158-1181-5 Cコード 3021 詳細を見る 2025年5月30日出来 消え去る立法者(第4刷) 王寺賢太 著 税込6,930円/本体6,300円 A5判・上製・532頁 ISBN 978-4-8158-1120-4 Cコード 3010 詳細を見る 2025年5月30日出来 哲学者たちの天球(第3刷) アダム・タカハシ 著 税込6,380円/本体5,800円 A5判・上製・318頁 ISBN 978-4-8158-1100-6 C
必要な論文が読めない――。学術誌の購読料が高騰し、購読契約を打ち切る大学が出ている。それならばと近年、論文をインターネット上で無料公開する見返りに「掲載料」を取る出版社が増え、研究者から「二重取りだ」と不満が高まっている。 学問の成果は人類の共有財産ともいうべきもの。「出版社はもうけすぎ」との批判も聞かれる。出版社側はどう考えているのか。国際科学誌のトップに君臨する「ネイチャー」発行元の日本法人社長を直撃した。 「研究者サポートが役割」 取材に応じたのは、英国とドイツに拠点を置く学術出版大手「シュプリンガーネイチャー」の日本法人社長、アントワーン・ブーケ氏。東京都港区の同法人オフィスでインタビューすることができた。 「私たち出版社の役割は研究者のサポートだ。研究者が研究し、迅速かつ効果的に出版できるよう支援するサービスを提供している」。穏やかな口調で切り出したブーケ氏はこう続けた。「研究サ

回答 論文の査読に関する審議について 令和5年(2023年)9月25日 日本 学 術 会 議 i この回答は、文部科学省からの審議依頼を受けて、日本学術会議に設置した科学者委員 会学術体制分科会及び同分科会論文査読の意義及び課題に関する検討小委員会が中心とな り審議を行ったものであり、日本学術会議として公表するものである。 日本学術会議科学者委員会学術体制分科会 委員長 吉村 忍 (第三部会員) 東京大学大学院工学系研究科教授 副委員長 橋本 伸也 (第一部会員) 関西学院大学文学部教授 幹事 北川 尚美 (第三部会員) 東北大学大学院工学研究科教授 幹事 佐々木裕之 (第二部会員) 九州大学生体防御医学研究所 ・ 特命教授、 九州大学 高等研究院・特別主幹教授 小林 傳司 (第一部会員)大阪大学名誉教授・大阪大学COデザイ ンセンター特任教授、国立研究開発法人 科学技術振興機構社会技
2023年7月5日、米国情報標準化機構(NISO)は、査読に関する標準用語集“Peer Review Terminology Standard”(ANSI/NISO Z39.106-2023)を公開したと発表しました。 発表によると、用語集は主にオープン査読を念頭に、査読に関する定義や用語の標準化を行ったもので、異なるジャーナルの査読慣習を評価・比較しやすくし、査読プロセスの透明化に資することを企図しています。 制作の背景としては、国際STM出版社協会が2019年に査読用語に関するワーキンググループを立ち上げて、定義や関連するベストプラクティスをまとめたものを発表したこと、NISOが2021年に同ワーキンググループの活動を引き継いで、今回の用語集公開に至ったことが述べられています。 NISO Announces Publication of the Peer Review Terminol

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一般的な学術誌が出版される際には、投稿された論文を専門の研究者が読んで内容の妥当性などをチェックし、学術誌に掲載するか否かの判断を行う「査読」というプロセスが行われます。しかし従来の査読方式では、論文の著者に対するバイアスが生じ、不平等であることが指摘されていました。そこで、イギリス生態学会は査読者と著者の両方を匿名化した新たな査読プロセスの検証を行いました。 Double‐blind peer review affects reviewer ratings and editor decisions at an ecology journal https://doi.org/10.1111/1365-2435.14259 Double-anonymous peer review reduces reviewer bias, finds three-year trial - British

査読過程に関するガイドライン(公開用) 『文化人類学』第27期編集委員会(2017年6月28日編集委員会承認)、第29期編集委員会(2021年7月4日編集委員会修正承認) 1. 投稿者の方へ 査読過程は、投稿者・査読者・編集委員会の三者を交えた協働作業によって成り立っています。この過程を円滑に進めるため、以下の点をご了承および留意のうえ、原稿をご作成ください。 【査読過程の流れ】 ・ 投稿原稿について、まず編集委員会内で査読開始の可否の判断をします(これは「プレ査読」と呼ばれます)。 ・ 査読開始可の場合、投稿者による査読に関する希望も考慮しつつ、公正かつ適切な査読が可能な学会員2名以上に査読を依頼し、受諾ののち査読の作業を依頼します。 ・ 編集委員会は、査読者による「査読意見」及び「査読コメント」をベースに、査読規定を念頭に置きつつ総合的に検討して「査読結果」を作成し、投稿者に通知します
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