文化「資源」とするか「資料」とするかすごく迷ったのですが、「文化資源」ていう言葉を流行らせたい人がいるので「資源」にしてみました。*1 また、私は私で「エコシステム」という言葉がマイブームなので、これらをくっつけて3つ目のキーワードとしてみました。なんらかの資料がうまく収集・整理・保存・提供される仕組みがあり、しかるべくユーザに使われているという状態をエコシステムと呼びたいと思います。*2 総合展では、さまざまな人が、さまざまな種類の資料について、収集は?整理は?保存は?公開は、メタデータは、人材は、予算は、ビジネスモデルは・・・?と問題提起をし、今現在できてきつつある仕組みについて、紹介したり、将来あるべき仕組みについて提案したりしていました。 「さまざまな種類の資料」つまり話題にあがっていた文化資源は、たとえば以下のとおり。 紀要 学位論文 大学、美術館、博物館などが発行する報告書 教

「学習支援」はいま、大学図書館業界の大きなトレンドで、会議やイベントや研修やらで必ず触れられる話題です。10年ほど前から図書館で実施されてきた「情報リテラシー教育」の流れにはあるのですが、「学習支援」の枠組みでは、ハードとしてのラーニング・コモンズ、ソフトとしての学生協働をミックスした取組が紹介されているようです。 まずはソフト、「学生協働」について。 学生協働と一口に言っても、いろいろです。総合展初日に図書館100連発てのをやっていましたが、「学生協働」の取組事例も全国でかるく100は超えそうです*1。 今回聞いた中でも、静岡理工科大学の学生コンシェルジュ(学生本人の登壇が新鮮だった)、ICUのライティングサポート、神戸学院大学の「図書館留学」(留学生協働)、明治大学和泉図書館の「レポートの書き方ナビステーション」、立教大学「ラーニング・アドバイザー」などなど・・・ポスターセッションでも

「研究評価ツール」というサービスをいろんなところが製品として提供してきています。そのうち2社の製品について詳しく知る機会がありました。 SciVal Experts, SciVal Spotlights (Elsevier) Symplectic Elements (Symplectic) 総合展の直前に福岡で講演(録画) があった文献管理ツールMendeleyの機関版も、研究評価ツールの一つといえるかもしれません。総合展でのフォーラムもあったのですが、こちらは参加できず。*1 さて、大学の研究評価とは何か、です。まずは研究者の研究情報を収集し、分析するということになると思いますが、以下のような目的があるようです。 高等教育機関としての認証評価対応(評価機関/国に対して) 研究成果分析(研究費の効果的配分、研究者/研究チーム評価、共同研究分析) 研究成果の公開(社会貢献、説明責任) 機関の

10日ほどたってしまいましたが、前のエントリのように遊んでばかりいたわけではないということも主張しなければならないので、今日からは今回の図書館総合展で参加したフォーラムなどなどをまとめていきたいと思います。 途中参加も含めて、顔を出したセッションは下記の9つ。 11月20日(火) 生涯にわたって学び、考え、集える図書館をめざして / 倉部史記, 野末俊比古 他 (主催:日本図書館協会) 研究業績を把握して研究支援につなげる具体策 :図書館員も知っておきたい研究マネジメントの最新動向 (主催:エルゼビア・ジャパン株式会社) クールジャパンから リアルジャパンへ【第2部】: グローバルな日本研究を支えるMLAコラボレーションを目指して / 青木保, 新保敦子, ヨコタ=カーター啓子 他 (主催:北米日本研究資料調整協議会(NCC)/図書館総合展運営委員会) 【録画】 11月21日(水) 日本
日本人の2人に1人ががんにかかる時代。図書館が果たすべき役割は何か? 横浜市で開かれた第14回図書館総合展でこんな視点の討論会が行われ、図書館司書や医療、行政関係者らが意見を交わした。がん患者の生活支援に取り組むNPO法人キャンサーリボンズ (東京)などの主催。 同NPOが昨年、がん関連のイベント会場で実施したアンケートでは、医療情報を求めて図書館を利用した経験者は48%に上り、66%が今後利用したいと答えた。情報入手先として図書館の重要性が示されたが、情報発信や医療との連携については模索が続いている。 厚生労働省がん対策・健康増進課の秋月玲子課長補佐は「がん情報は、さまざまな情報端末で発信されている。一般の人が信用できる情報を見分けるのは難しい。図書館は市民から信頼されている。ニーズに合った本やサービスをどう提供するのか」と問い掛けた。 三島市立図書館 (静岡県)の司書、渡辺基史さ
2012.12.5追記、速報! ポスターセッションにて優秀賞受賞!! おめでとうございます。図書館総合展のポスターセッションのために渡辺ゆきのさんがデザイン・制作したポスターを、エル・ライブラリーで保管しています。題して「MLAK(ムラック)君の活動報告」。saveMLAK(東日本震災復興支援活動)のイメージキャラクターである「ムラックくん」の広報活動です。このポスターは二次元ではありません。ポスターというよりミニチュア人形劇のような作品です。そう、ドール・ハウスのような(上の写真は図書館総合展で展示中のもの。岡本真氏撮影)。 あまりの力作に、3日間だけの展示ではもったいないという声が上がり、急遽梱包してエル・ライブラリーに送ってもらうことになりました。しかし当館の谷合はこの手の作業に疎いため、Twitterでミュージアム関係者の助力を呼びかけたところ、東京工業大学博物館の阿児雄之さんが

お茶の水女子大学附属図書館は、2011年11月20日(火)~22日(木)にパシフィコ横浜を会場として開催された「第14回図書館総合展/学術情報オープンサミット2012」(3日間の来場者数27,357人)のポスターセッションに参加しました。 第14回図書館総合展/学術情報オープンサミット2012 今回参加しましたポスターのPDFは以下からダウンロードできます。 お茶の水女子大学附属図書館では、2010年よりラウンジを会場に、 ミニピアノコンサートをほぼ毎月開催しています。音楽表現学コースの学生による本格的なクラシック曲の生演奏を、サロンのような気軽な雰囲気で楽しめるもので、図書館を訪れる利用者と演奏者双方から好評を得ています。 当初は防音設備もなく、学生達が勉強している空間でコンサートを行うことに不安もありましたが、様々な面で工夫していくうちに、利用者に受け入れられ、定着していきました。
なんとか乗り越えた図書館総合展、本当はいろいろと報告等したいところですが、取り急ぎポスターセッションの結果発表される前に感想を書いておこうと思う。 今年のポスターセッションは全体的にレベルが上がっていて、特に見せる意識が高かった。立体式のものが多かったのもその意識の表れだと思う。 さすがに全部のポスターをじっくり見れなかったので、全部のポスターをデジカメで撮影してきて、あとで確認してみましたが、内容的にもこれまでのものと比べて見応えのある物ばかりでした。これでどんだけの勉強会の発表ができるんだろうと、総合展期間中だけではもったいないなぁと思ったり。 とりあえず総合展の公式サイトでもポスターが確認できるので、まだ見てない方はぜひこちらをチェックしてみてください。 http://2012.libraryfair.jp/node/1253 ちなみに個人的な想いもありますが、入賞するのではと思うポ

2012年11月20〜22日まで、図書館業界の祭典ともいえる図書館総合展に参加してきました。参加は2回目、今回はがっつり3日間フォーラムに出て、情報を取り込むモードだったのですが、こちらのまとめはさすがに後回し。まずは総合展周辺でどうやって過ごしていたかを記しておきます。自転車通勤 関内駅の近くに宿をとってしまったため、総合展会場のパシフィコ横浜の最寄り駅まで1駅だけという歩けないこともない、でも歩くとしんどいという中途半端さ。事前に登録しておいた横浜コミュニティサイクル baybikeを使って、自転車通勤していました。どの駐輪場から乗って、どの駐輪場で降りてもいいというシステムです。 ちょうどホテルのそばと、みなとみらい駅の下に駐輪場があったので助かりました。中華街へ朝粥を食べに行ったり(馬さんの店) 海沿いを走ったり 少しの時間で横浜観光らしいこともできるのでオススメです。 bay

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