2018年2月に大きな地震に見舞われながらも、以前と変わらぬ日常を取り戻しつつある台湾東部最大の街・花蓮の魅力を、エッセイストの一青妙(ひととたえ)さんがご案内。B級グルメを取り上げた第1回、絶品スイーツが登場した第2回に続く今回は、市内に点在するレトロなおしゃれスポットと、豊かな自然と良質な温泉が楽しめる花蓮郊外をご紹介します。 リノベで魅力倍増の花蓮 花蓮は、台湾の東側にある。九州ほどの大きさのサツマイモ型をした台湾の中央には、高さ3千メートル級の中央山脈が貫いている。都市は海岸線沿いに広がり、平地は西側に多く、新幹線や鉄道などは西部での開発が優先されてきた。急峻な峡谷や断崖絶壁の多い東部の工事はなにかと難航し、遅々として進まない状況が長年続いて来た。 困難極まりないと言われ続けた花蓮港が完成したのは、日本の台湾統治も末期にさしかった1939年。以降、日本との航路がぐっと便利になり、現

2月に大きな地震のあった台湾東部最大の町「花蓮」は、すでに以前と変わらぬ日常を取り戻しています。台北から電車でたった2〜3時間ほどで行ける人気の観光地「花蓮」の魅力を、11歳まで台湾に住んでいた女優・エッセイストの一青妙(ひととたえ)さんがご案内。2回目の今回は、妙さんイチオシ、花蓮の知られざる「絶品スイーツ」について紹介しています。そろそろ台北市内だけの観光に飽きたら、花蓮までスイーツを食べに出かけてみませんか?台湾「花蓮」でスイーツを あまり知られていないが、花蓮はスイーツもレベルが高い。まず甘党向けにおすすめしたいのは、かき氷とタピオカのコンビの「包心粉圓」だ。 これも、前回ご紹介したワンタン同様、花蓮市内では「五覇焦糖包心粉圓」と「正宗包心粉圓」という2店が有名で、隣同士に店舗を構えている。どうやら「2店併設」の法則が花蓮にはあるようだ。ここでも2店とも行列のできる人気店になって

人口約33万人ほどの東部最大の町「花蓮」。先日、マグニチュード6.4、震度7の地震が発生した町として、日本国内でもニュースで取り上げられましたが、山や海などの大自然に囲まれた美しい町として知られています。台北から電車で約2〜3時間ほどで行けるとあって、観光客も多く訪れます。11歳まで台湾に住んでいたこともある、エッセイストの一青妙(ひととたえ)さんに、今回「花蓮」の見所を4回に分けて、紹介していただきます。1回目は一青妙さんが太鼓判を押す、花蓮のB級グルメについてです。 美しい名前の町「花蓮」 「花」に「蓮」を組み合わせた美しい名前の場所が台湾にある。日本語で読むと「かれん」という、これまた美しい響きになる。もともとは「回瀾」という地名だったが、のちに閩南語の同じ発音で「花蓮」という名前があてられた。花蓮は台湾の東側に位置して太平洋に面しており、人口は約33万人。行政区の面積としては、台湾

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