今年の後半は久しぶりにRubyに機能を追加したりしており、Ruby 3.2に3つの機能(もしくは変更)をいれたので紹介したい。Ruby 3.2リリースまであと一ヶ月くらいあるので、現時点でBugなどをみつけたら教えてほしい。 1.RubyVM::AbstractSyntaxTreeにkeep_tokensオプションを追加した 名前の通りtokenの情報を保持するようにし、あとでNodeからtokenを取得できるようにするためのオプション。RubyVM::AbstractSyntaxTreeの.parse, .parse_file, .ofの3メソッドで使うことができる。 とりだすときはRubyVM::AbstractSyntaxTree::Nodeの#tokensもしくは#all_tokensでtokenを取得できる。 root =RubyVM::AbstractSyntaxTre
勉強会やスライドで紹介していましたが、Ruby×クローラーという題材で、『Rubyによるクローラー開発技法』という本を書かせて頂きました。RubyとEmacsの鬼であるるびきちさんとの共著です。Rubyによるクローラー開発技法 巡回・解析機能の実装と21の運用例 作者: るびきち,佐々木拓郎出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2014/08/25メディア: 大型本この商品を含むブログ (1件) を見る この本を書いた理由 そもそものキッカケは、るびきちさんのエントリーにある通り、SBクリエイティブの編集者さんが、クローラーの作成経験のある人を探していて、私の書いた「オープンソースのRubyのWebクローラー"Anemone"を使ってみる」を読んで打診してくださったというのが始まりです。 私自身も、Webからデータを収集して分析するということは、趣味として長年やってきました。一

続きを書きました。Ruby Advent Calendar 22日目の記事です RroongaというRubyで使える全文検索エンジンがあって愛用しているのですが、使う前の準備でカラム指定やデータ型を指定したり、全文検索のためのインデックステーブルを作るのが少し大変でした(大規模なアプリケーションの時はしっかり定義出来るので便利なのですが)。 普段使いで全文検索するために、実験的にRubyのArrayのように使えるようにしてみました。 インストール Rroongaを使うにはgemのインストールが必要です。他の全文検索エンジンと違ってそれ以外のソフトウェアのインストールが不要なのがいい所です。Windowsでも問題なく動きます。 $ gem install rroonga 今回書いたコードは以下にまとめてあります。 ongaeshi/grn_array -GitHub $ git clon

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