国連開発計画(UNDP)と日本政府は5日までに、ロシアの侵攻を受けるウクライナで地雷や不発弾の処理を支援するため、爆発物の爆風や破片などから身体を防護するための特殊なスーツとヘルメット15セットをウクライナ非常事態庁に供与した。ウクライナでは全土の約2割に地雷や不発弾が埋まっている可能性があり、復興の障壁となっている。非常事態庁は今年だけで7万3千以上の爆発物を処理したが、危険が伴う作業員の安全確保が急務となっている。 供与したスーツとヘルメットは米企業の製造で1セット約2万5千ドル(約390万円)。全身を保護し重さは約38キロある。爆風や熱、衝撃への耐性に優れ、照明や換気機能を備える。可動性も考慮されており、過酷な環境下での長時間の作業も可能だという。 実際に着用した非常事態庁のビタリーさん(36)は「さまざまな防護服と比較しても、機能性と安全性で最高レベルにある」と評価した。(共同)

台湾有事とは何か台湾有事(Taiwan contingency)とは、中国が武力によって台湾を統一しようとする事態を指す。具体的には中国人民解放軍が台湾本島または周辺離島に対して軍事行動を起こす状況である。 日本では2021年の高市早苗政調会長(当時)発言「台湾有事は日本有事」がきっかけで一気に注目された。政府見解は曖昧さを保ちつつも、2022年の国家安全保障戦略では「台湾海峡の平和と安定はわが国の安全保障にとって重要」と明記された。中国側はこれを「内政干渉」と激しく反発し、毎年数百回の戦闘機による領空侵犯で圧力をかけ続けている。 米国には1979年制定の台湾関係法がある。台湾への武器売却を義務づけ、必要に応じて防衛手段を提供する権利を留保している。日本には同様の法令はないが、2022年の改正自衛隊法で「存立危機事態」に台湾有事を位置づける解釈が広がっている。 言葉としての「台湾有事」は
パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスがイスラエルを急襲した大規模攻撃からこの10月で2年を迎えた。双方はトランプ米政権が提案する停戦を受け入れ、それぞれ拘束するイスラエル人の人質(生存者)とパレスチナ人を10月13日に解放した。イスラエルはこの2年間、執拗なまでにガザ攻撃を続けてきた。ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を経験した民族がなぜ、ここまで苛烈な戦闘を継続したのだろうか。現地で特派員や研究者として活動してきた毎日新聞専門編集委員の大治朋子(おおじ・ともこ)さんに、その疑問を解いてもらった。そこには、イスラエル社会に底流する独特の世界観があるという。(取材・構成:高田昌幸/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部) ――イスラエルとハマスが停戦を受け入れ、人質も解放されたとはいえ、ガザはもう壊すものがないほど破壊し尽くされました。この間、国際的に強く非難されても、

ノルウェーのノーベル賞委員会は10日、今年のノーベル平和賞の受賞者を発表した。トランプ米大統領は受賞とならなかった。トランプ氏は「平和の構築者」を自任し、「私が受賞すべきだ」と繰り返し言及してきた。 9日には自身が仲介に取り組んできたパレスチナ自治区ガザ地区の戦闘を巡り、和平に向けた「第1段階」の合意が成立。新たな「実績」を加える形で「八つの戦争」を解決したと主張したが、委員会には響かなかった。トランプ氏はこれまで、インドとパキスタン▽コンゴ民主共和国とルワンダ▽イスラエルとイラン▽タイとカンボジア▽コソボとセルビア▽エジプトとエチオピア▽アルメニアとアゼルバイジャン――に関する「七つの戦争」を解決に導く仲介をしたと訴えてきた。トランプ氏に気に入られたい各国の首脳らが平和賞に推薦したり、「受賞にふさわしい」と会談で持ち上げたりすることも「慣例化」していた。 平和賞の発表が迫る中、イスラ

あなたはラムザでありラムザではない 『ファイナルファンタジータクティクス』(以下、『FFT』)の主人公は、奇妙なかたちでわたしたちの前に姿を現す。 あなたがタイトル画面で「NEW GAME」を選ぶと、まず、「イヴァリースの中世史を研究しているアラズラム」と名乗る歴史家がプレイヤーに語りかけてくる。 いわく、かつてイヴァリースなる世界で獅子戦争という大戦が起こり、ディリータという平民出身の英雄によって平定された。「しかし、――」と、画面に金髪の人物のシルエットが浮かび上がる。 近年発見された文書によれば、ディリータの影を生きたもうひとりの青年が存在したという。その青年は真の英雄とも、邪悪な異端者とも評価されている。デフォルトの名をとって、仮にラムザと呼ぼう。 アラズラムはあなたをこう誘う。「どちらが(ラムザの)“真実”なのか? さあ、私と共に”真実”を探求する旅へとでかけよう」。そうして、「

2025年2月27日、翻訳短篇集『きみはメタルギアソリッドV: ファントムペインをプレイする』(ジャミル・ジャン・コチャイ著)が河出書房新社より刊行された。本記事では、日本版の翻訳を務めた矢倉喬士が、『メタルギアソリッドV』という実在するゲームを題材にアフガニスタン移民の歴史と現在を巧みに描き出したコチャイ氏に、小説とゲームの関係についてインタビューを行った。 ジャミル・ジャン・コチャイ氏 ──日本での『きみはメタルギアソリッドV: ファントムペインをプレイする』の発売、おめでとうございます。ご自身では日本版の出版をどのように感じていらっしゃいますか? コチャイ:ありがとうございます。とても光栄に思います。自分の作品が日本語に訳されたのは今回が初めてで、自分の物語が新たな読者のもとに届くのは胸躍る経験ですし、話題にしてもらえるのはうれしいですね。 ──短篇集の冒頭に収録された「きみはメタル

Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman戦争や戦略を学べる映画を募集中。 リスト化して教育用に使いたいと考えております。とりあえず手元にあるのは以下の写真の通り。オススメを教えてください。 pic.x.com/PmkEtMPZDe 2025-07-04 09:41:58 Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman 奥山真司: カナダ&英大卒。戦略学博士(PhD)。著書『地政学』のほか、C.グレイ著『現代の戦略』、E.ルトワック著『ラストエンペラー習近平』、L・フリードマン『戦争の未来』、ブランズ&ベックリー『デンジャー・ゾーン』など。masa.the.man@gmail.com 動画:goo.gl/2sDVqQ geopoli.exblog.jp

"review is a diary"、初の寄稿記事は黒鳥社の若林恵がブラック・サバスについて書いた論考です。ブラック・サバスがロックに及ぼしたもの。 Profile:若林恵 | 編集者・翻訳者・企画立案者。 黒鳥社(blkswn publishers)を率いるコンテンツ・ディレクター。 『世界』での連載「午前1時のメディアタイムズ」の執筆、『ミュージックシティで暮らそう』(シェイン・シャピロ著)の翻訳、オウンドメディア〈WORKSIGHT〉のコクヨとの共同制作など、活動は多岐に渡る。 2025年に書店・ギャラリー「TIGER MOUNTAIN」を虎ノ門にオープン。 ※ヘッダー画像:バーミンガム近隣の街コヴェントリーは、ドイツ軍による空爆が最も激しかった地域だった。3万発の焼夷弾、500トンの高性能爆弾、50発の地雷、20発の油脂地雷がほぼ11時間にわたって投下され、4330戸の住宅が破壊

じま🦖🍰🏐 @hqtksmki 先日の花火大会で大きな花火をみて9歳が「原爆!原爆!」と笑った。 わたしとオットは瞬時に叱った。本当は理由までコンコンとその時に言いたかったけれど、人もたくさん居たのでガチトーンで「笑って言うことじゃない 絶対に今後笑って言うな」と言葉も強くなってしまった。それからわたしは 2025-08-05 21:51:33 じま🦖🍰🏐 @hqtksmki どうやったら本当に伝わるか考えた。色々準備をして今日伝えた。 もう9歳なので記憶も保つから、「花火大会のときさ…」で大体察していた。 原爆とはどんなものなのか、80年経つ今も尚毎年その時間に黙祷をするということがどんな重大な出来事だったか、その時の写真、残っている文章、 2025-08-05 21:55:36 じま🦖🍰🏐 @hqtksmki 何km範囲何万人が亡くなったのか。 写真を見せながら、残

被爆80年の企画展「ヒロシマ1945」を見学し、インタビューに答えた吉川晃司さんとの一問一答は次の通り。(金崎由美、里田明美) ―広島出身の被爆2世として、被爆80年の節目をどのような思いで迎えていますか。 世界中で懐疑的な思想や、きな臭さがどんどん増していると感じる。 子どもの時にボーイスカウトの活動をしており、8月6日の平和記念式典に参加していたが、正直言って特別深い思いや考えを持っていたわけではなかった。音楽活動を通して、子どもたちと平和の歌を作るなどしながら、言葉にしたり文字にしたりすることが大事だな、何か担えることがあればできる限りのことをしたいな、と思うようになった。 ―お父様の実家が原爆ドームの対岸にあった吉川旅館ですね。 若い頃は全く知らなかった。父が入市被爆の体験を語ることはなかったが、ここ10年、20年かな、ぽつりぽつりと話すようになった。伝えておかないと、と思うよう

ポクロウスク近郊(CNN) ウクライナ東部全域で、ロシアはわずかな前進を積み重ねている。多大な資源が投入された今回の夏季攻勢は、前線の勢力図を一変させるリスクをはらむ。 CNNは、ドネツク州で最も戦闘が激化するウクライナの町、コンスタンチノフカとポクロウスクの背後の村々を4日間取材し、領土支配の急速な変化を目の当たりにした。ロシアの無人機は、かつてウクライナ軍が静穏のオアシスとして頼りにしていた地域に深く侵入。迎え撃つ部隊は敵の執拗(しつよう)な進撃を阻止するための人員と資源の確保に苦しんだ。ロシアの勢いは、トランプ米大統領がロシアのプーチン大統領に対し、50日としていた和平合意の同意への期限を10~12日に短縮したことと重なった。トランプ氏はプーチン氏に「非常に失望している」と述べ、米国と欧州の同盟国が数カ月にわたって求めてきた停戦を受け入れない決定をプーチン氏が既に下したとの見方を示

水星の魔女以来数年ぶりのテレビシリーズということで、僕はたまらず劇場版から観にいった。鑑賞直後、感極まって一気に書き上げたnoteがこれ。 なんの配慮もなく思うがまま書いたnoteだったが、かなりのスキをいただいた。うれしかった。 僕のジークアクスは、こんなふうに喜びと共に始まったのだ。 しかし、いま、このnoteを書いている時点、つまり第10話が終わったところで、僕は深く失望している。 もちろん、ガンダムジークアクスにだ。 それは、僕自身がもう老人の感性になっていることからきているのかもしれない。それも無理もない。僕はもう48歳なのだ。 だが、ジークアクスを10話まで観て、決して僕の感性が鈍麻しているのでは無いと確信した。 ジークアクスには、決定的に足りないものがある。 それは、「ガンダム」の本質だ。 +++++++ガンダムという作品には、決して欠かせないものがある。それが無いと、ガン

協議後、両国の代表団は記者団に、双方が1000人の捕虜を近く交換することで合意し、協議を続ける方向で一致したと述べたが、ウクライナが求める30日間の無条件停戦については物別れに終わった。 2025年5月19日、自分がロシアのウラジーミル・プーチン大統領と話さない限り「何も起こらない」と豪語していた米国のドナルド・トランプ大統領とロシアのプーチン大統領の米露首脳による2時間に及ぶ電話会談が行われた。 しかし、プーチン大統領は「危機の根本原因の除去」が不可欠だとする従来の立場を強調し、即時停戦に応じなかった。 これを受けてトランプ大統領は記者団に対し「何も進展がなければ、ただ身を引くだけだ。これは私の戦争ではない」と強調し、仲介をやめる可能性を示唆した。ウクライナ停戦・和平にとって重大なイベントであったロシアとウクライナの直接協議と首脳電話会談において、双方に譲歩の意思がないことが改めて明確

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