このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 X: @shiropen2 米国のバイオ医薬品企業Mind Medicineの研究者らが米国医師会雑誌(JAMA)で発表した論文「Single Treatment With MM120(Lysergide)in Generalized Anxiety Disorder」は、LSDを医薬品として精製した「MM120」による臨床試験結果を発表した研究報告だ。今回の試験では、たった1回の服用で約3カ月間にわたって不安症状が改善することが明らかになった。 MM120とは、同社が精神障害の治療薬として医療用に開発している、LSD(リゼルギン酸ジエチルアミド)を有効成分とする医薬品候補だ。

新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)に感染後、ファイザーやモデルナのようなmRNA(メッセンジャーリボ核酸)系のワクチンを接種した場合、一部の人が「スーパー免疫」を持ったという研究結果が出た。 8日(現地時間)、米ニューヨークポストやNPR放送などによると、過去数カ月間、一部の人が新型コロナに非常に強力な免疫反応を示したという研究結果が発表された。 米ロックフェラー大学の研究チームは、先月オンラインで発表した研究で、新型コロナに自然感染した後、ファイザー、モデルナなどmRNAワクチンを接種した人のうち、一部から新型コロナの変異株を無力化する抗体を発見したと発表した。 研究チームは、これらの人が新型コロナに対して非常に強力かつ柔軟な抗体を持っていると判断した。研究参加者は、「今後、このような人が出てきて、あらゆる新型コロナ変異株から保護されることが予想される」と説明した。 スーパー免疫は、

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