……春にして君を離れ……でも今は春じゃないわ、十一月じゃありませんか…… アガサ・クリスティ『春にして君を離れ』 はじめに この文章は、「競技プログラマーのためのコーディング面接、これだけ」というタイトルで書き始めたものだ。以前よりソフトウェアエンジニアの教育をしており、年によってはGAFA が揃うこともある。Google のソフトウェアエンジニアだけでも10年近く毎年入っており、教えられて入った人も教えるようになり、今年曾孫(4代目)のGoogle ソフトウェアエンジニアが誕生した。ただこの育成速度ではまったく十分ではない。年間一万人の桁で育てる必要があると考えるので教え方自体を広めることにした。書き進めていくうちにコーディング面接に有用なだけでなく、むしろ学習や仕事全般に共通する話になった。おそらく、汎用性がある話ではあるのだろう。外資系コンサルタントや外資系金融機関の人たちが時々
筆者は1997年に「Linux」を使い始めて以来、有料のアプリケーションを購入したことは数回しかない。オープンソースソフトウェアに慣れ親しんでいるため、「macOS」を利用している際に有料のソフトウェアに遭遇すると、いまだに驚きを感じるほどだ。ソフトウェアに対し、なぜ対価を支払う必要があるのかと驚かされる。 その一方で、「GNU General Public License」(GPL)であるかどうかにかかわらず、対価を支払う価値があると感じるオープンソースアプリケーションも存在する。中には単純に出来が素晴らしいものもあれば、筆者の日々の作業に不可欠なものもあるからだ。 1.Docker 筆者は毎日、コンテナーを起動するための「Docker」コマンドを直接実行しているわけではないが、その結果は確実に利用している。現在、5つの異なるコンテナーをLAN上で稼働させ、日常的に使用している。 Do

私がスタッフエンジニアとして働くうえで、最も重視している考えは「事に向かうこと」です。 ここでフォーカスしている「事」とは「重要な事」を指しています。今自分にしか出来ない最も重要だと思うことを指しています。逆に言えば、それ以外のことには向かうことなかれという考えです。 Tebikiのスタッフエンジニアは、創業者や他の社員から具体的な仕事が与えられることはほとんどありません。そもそも、スタッフエンジニアに限らず、なぜ組織にテックリード、エンジニアリングマネージャーといったロールが必要になるのかというと、事業と組織の拡大に応じて、創業者が複数のロールを兼任できなくなるためです。スタッフエンジニアの場合、「組織運営における技術的に重要な事」を考える役割を、創業者から移譲されることになります。自分以外には、技術的に重要な事を考える機能が組織に存在しないので、自ら「重要な事」を導き出す必要があります

翻訳を担当した書籍『ソフトウェア設計の結合バランス 持続可能な成長を支えるモジュール化の原則』(インプレス)が2025年10月17日に発売となります。本書は、2024年10月に出版されたVlad Khononov著『Balancing Coupling in Software Design: Universal Design Principles for Architecting Modular Software Systems』(Addison-Wesley Professional)の全訳となります。 ソフトウェア設計の結合バランス 持続可能な成長を支えるモジュール化の原則 (impresstop gearシリーズ) 作者:Vlad KhononovインプレスAmazon 著者は、『LearningDomain-Driven Design』(邦訳『はじめようドメイン駆動設計』)の

Google、超軽量、低消費電力モデル「Gemma 3 270M」をリリースGoogleは2025年8月14日、2億7000万パラメータをもつコンパクトなモデル「Gemma 3 270M」をリリースした。 Introducing Gemma 3 270M: The compact model for hyper-efficientAI -Google DevelopersBlog The model is built for fine-tuning on focused tasks where efficiency is everything: 🔹 Massive 256k vocabulary for expert fine-tuning 🔹 Extreme energy efficiency for on-deviceAI 🔹 Production-ready w
この20年間、筆者は「Linux」をできる限り積極的に広めようとしてきた。うまくいったと感じることもあれば、自分ひとりだけがLinuxを推しているように思えることもあった。 その過程で、人には言えないような数多くの結論を導き出してきたが、その中には、この旅を始めた当初から変わらず持ち続けているものもある。筆者は、それらの結論が一般ユーザーにとってLinuxを「標準のOS」として受け入れやすくするための助けになると信じている。 1. 「Welcome」(ようこそ)アプリを追加する 一部のディストリビューションではすでにWelcomeアプリを採用しているが、その効果はまちまちである。うまく活用しているディストリビューションでは、新規ユーザーにとって非常に有益なサービスを提供している。Welcomeアプリは、Linux(とそのディストリビューション)の概要を紹介し、アプリストアや設定などの重要な

ソフトウェア開発者のKENくん氏が運営している「AviUtlのお部屋」は、無料の動画編集ソフトウェア「Aviutl」の最新版となる「AviUtl ExEdit2 beta1」を7月7日にリリースした。 (画像はAviUtlのお部屋より)「AviUtl」は、KENくん氏が開発している動画編集ソフト。動画ファイルを編集・加工、コーデックに圧縮して出力することができるフリーソフトとなっている。 無料ながら、テキストの配置やエフェクトなど、本格的な動画編集ができるソフトとしてニコニコ動画や初期のYouTubeなど動画サイトで重宝されたことで知られている。 (画像はAviUtlのお部屋より)今回は2019年10月以来の更新となり、ゼロから作り直したという「AviUtl ExEdit2 beta1」がリリースされている。ファイル名は「AviUtl2」となっており、「AviUtl」の後継版とみてよさそう

Action1は2025年5月15日(現地時間)、2025年版「Software Vulnerability RatingsReport」を発表し、2024年におけるソフトウェア脆弱(ぜいじゃく)性の発見数が前年比で61%増加し、既知の悪用された脆弱性も96%増加したことを明らかにした。 この報告書は、米国国立標準技術研究所(NIST)が管理している脆弱性情報データベース(NVD)およびCVEdetails.comのデータに基づいており、ソフトウェアカテゴリーごとの脆弱性傾向とリスクの高い分野を分析している。 「もう手動での対応は無理……」 Linux関連の脆弱性は前年比で967%増加 報告書によれば、「Linux」に関連する脆弱性は前年比で967%増加し、「macOS」に関する脆弱性も95%増加した。これらの増加は、UNIXベースのシステムが攻撃者の主要な標的となっていることを示してい

※Udemyの「初夏のビッグセール」および、はてなによるプレゼントキャンペーンは終了しました。紹介した講座は引き続きUdemyで学習できます。 新緑が深まり新しいチームにも慣れてきた初夏は、これまで重ねてきた知識や経験に加えて新たな学びを足し続けることで、周囲に一歩先んじるチャンスです。新人エンジニアが仕事で困ったことを復習するだけでなく、最新動向を学び足したり新しい領域に挑戦したりといったシニアのモチベーションが高まる季節でもあるでしょう。 さわやかな季節に基礎をしっかりと身につけよう!フロントエンド・AI・インフラ・英語などセール対象講座が1講座1,300円から! 🏖️☀️ 初夏のビッグセール 🛍️🌿Udemyで開催中 ‼️はてなニュースでは、オンライン学習プラットフォームUdemyの大きなセールにあわせて講座紹介記事を掲載してきました。2025年5月13日(火)から始ま

今回の出張で地味に役立ったのはVAIOのサブディスプレイだった。 出張中でも毎日生放送できたのは、サブディスプレイによるところが大きい。 めちゃくちゃ軽いし、ケーブル一本で電源と映像を送れるのも嬉しい。 普段はあまり気にならないんだけど、異国でいつもと環境が違うとき、こういうちょっとしたものがあると精神が落ち着くのである。 VisionProも持っていったのだが今回は出番がなかった。 生放送でVisionProかぶると顔見えなくなっちゃうしVAIOのサブディスプレイは非常に良かったのだが、この良さを説明するのはなかなか難しい。 最初にittousaiが見せてくれた時は、正直「ふーん」という感じだった。 確かに軽くて薄い。それでどうした? そんなふうに斜に構えていたのだが、あるとき「なんか買おう」と思った時にVAIOのサブディスプレイが目に入った。 やっぱり何かを開発するとか放送するとかとい

FROMSOFTWARE @fromsoftware_pr 株式会社フロム・ソフトウェアの公式アカウントです。 The Official X of FromSoftware, Inc. 自社ゲームタイトルに関する情報をお伝えします。 contact: fromsoftware.jp/pc/inquiry_per… fromsoftware.jp FROMSOFTWARE @fromsoftware_pr 開催中の「FROMSOFTWARE GAMES EVENT Spring 2025」(東京)に関しまして、ご来場多数により入場規制を実施しております。会場に空きが出次第、随時入場していただいておりますが、場合によっては入場できない可能性がございますので何卒ご了承ください。恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いします。 2025-05-06 09:36:15

広木大地が考察する、EMの本質と未来:不確実性、フェイルファスト、そしてAI時代の生存戦略 2025年5月2日 一般社団法人 日本CTO協会 理事 / 株式会社レクター 代表 広木 大地 2008年に株式会社ミクシィに入社。同社メディア開発部長、開発部部長、サービス本部長執行役員を務めた後、2015年退社。株式会社レクターを創業。技術経営アドバイザリー。著書『エンジニアリング組織論への招待』がブクログ・ビジネス書大賞、翔泳社技術書大賞受賞。一般社団法人日本CTO協会理事。エンジニアリングマネージャー(EM)の役割は多岐にわたり、その定義も変化し続けています。特に、急速に進化するAI技術は、私たちの働き方や組織のあり方に大きな変革を迫っています。 この変化の時代に、EMとして本当に向き合うべきことは何なのでしょうか?本記事では、日本のエンジニアリングマネジメント領域を牽引してきた広木大地

関連キーワード サイバー攻撃 | マルウェア |セキュリティ |セキュリティリスク |セキュリティ対策 サイバー保険会社Coalitionは調査レポート「Cyber Threat Index 2025」を公開した。契約者から申告のあった2024年の2024年1~10月の保険請求データを基に、ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)攻撃の最新トレンドを分析したものだ。 レポートによると、2024年に発生したランサムウェア攻撃の侵入経路には一定の傾向が表れたという。侵入経路として2番目に多かったのは「リモートデスクトップソフトウェア」で、全体の18%を占めた。最も多く悪用された侵入経路は意外な結果となった。 ランサムウェアの半数以上が“あの侵入経路”を選んだ 併せて読みたいお薦め記事 連載:身代金の支払いに変化 前編:ランサムウェア攻撃はなぜ「儲からないビジネス」になっているのか? 連載

関連キーワードWindows 11 |Windows 10 | 仮想マシン(VM) | Hyper-V |Microsoft(マイクロソフト) クライアントOS「Windows 11」のエディションでは、通常は主にサーバ仮想化に使われているハイパーバイザー「Hyper-V」を使うことができる。仮想化ソフトウェアの一種であるハイパーバイザーを使うと、物理的なハードウェアに依存しないことによるメリットが見込める。Windows 11搭載のPCで何ができるようになるのか。Windows 11の「Hyper-V」で何ができる? 併せて読みたいお薦め記事Microsoft製品の活用ノウハウiPhoneを“Windows端末化”する方法はこれだ Hyper-Vはどう進化する? 「Windows Server 2025」の4大変更点Windows 11の以下の企業向けエディションには、Hy

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