サーバー全体を絶縁性の冷却液に沈めて冷やす「液浸冷却」方式の実用化を探る企業が増えてきた。空冷や水冷よりも冷却効率が高く、データセンター向けの次世代冷却技術の候補に挙がる。サーバーメーカーだけでなく、データセンターの運営事業者や設備メーカーも実証に取り組み始めた。 液浸冷却は2010年代にサーバー各社が製品化を試みたが、現時点では広く普及するには至っていない。メンテナンス性や導入コストなどの壁が立ちはだかる。ただ、昨今はAI(人工知能)サーバーを筆頭にデータセンターの消費電力増大が見込まれ、「ポスト水冷」の冷却手段として液浸に期待する声は根強い。 千葉県で「二相式」実証実験 千葉県野田市に液浸サーバーの実証施設がある。NTTデータが2024年11月に開設した「Data Center Trial Field」だ(図1)。データセンターの冷却設備を再現した実験場である。エンジニアリング会社の日

近年、プロダクト開発においては、インフラ選定の柔軟性やスピードがますます求められており、サーバレスアーキテクチャの活用が広がっています。 中でも、AWSはLambdaやFargate、Athenaなど、スケーラブルでマネージドなサービスを多数提供しており、開発チームの生産性を高めるインフラ基盤として注目を集めています。本記事では、AWSのサーバレス技術を活用しながら、各社がどのようにアーキテクチャを設計し、運用面での工夫や課題に取り組んでいるのかについて、4社のエンジニアの方々にお話を伺いました。みなさまのインフラ設計や運用の参考になれば幸いです。 ※ご紹介は企業名のアルファベット順となっております。 株式会社カンリー「店舗経営を支える、世界的なインフラを創る」をミッションに、店舗事業者向けの集客支援サービスを提供しています。本稿では、集客支援の主力プロダクト「カンリー店舗集客」で採用

以下では、2025年7月10日よりエックスサーバー株式会社が国内初として提供を開始した「完全無料VPS(XServerVPS)」の概要と、スクリプトによる自動更新方法、SSH接続設定、そしてAIアプリイメージとして「Dify」「Claude Code」が使えることをまとめています。 概要 エックスサーバー株式会社は2025年7月10日、VPS(仮想専用サーバー)サービス「XServerVPS」において、初期費用・月額費用が一切不要の完全無料VPSを国内で初めて提供開始しました (プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES)。 メモリは2 GBまたは4 GBから選択でき、CPUは2コア/3コア、ディスク30 GB、ネットワーク帯域30 Mbpsという高性能なスペックを無償で体験できます (プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES)。

Appleが提供するコンピュータービジョンを使って画像や動画を処理するフレームワークの「Vision」と再生可能エネルギーを使い、完全にオフグリッド状態で8万3418件の光学文字認識(OCR)リクエストと48GB分の画像を処理することに成功したという猛者が現れました。 MyiPhone 8 Refuses to Die: NowIt's a Solar-Powered Vision OCR Server |TerminalBytes.com https://terminalbytes.com/iphone-8-solar-powered-vision-ocr-server/ カナダを拠点に活動するシステムソフトウェアエンジニアのヘマント・クマール氏は、画像を多用する個人プロジェクトを抱えており、1日に何百枚もの画像を処理・自動分類しているそうです。通常なら、Macなどを使ってこのOC

こんにちは、けいすけです。 突然ですが、 あなたは自分専用のDiscordサーバーを持っていますか? 「え、ゲームしないからDiscordは使わない」 「チャットアプリでしょ?一人で使ってどうするの?」 そう思っているなら、 ものすごくもったいないことをしています。 今日は、なぜ全人類が 自分専用のDiscordサーバーを作るべきなのか、 その理由と具体的な活用方法をお話しします。 多くの人がDiscordを 「ゲーマー向けのチャットアプリ」だと思っています。 確かにそれは事実ですが、 それは氷山の一角に過ぎません。Discordの本当のすごさは、 その拡張性にあります。 テキストメッセージはもちろん、 音声メッセージ、画像、ファイル共有、 さらにはBot機能を使った自動化まで、 あらゆることができるプラットフォームなんです。 つまり、Discordは「自分だけの秘書」を 雇えるプラット

Ubuntu Weekly Recipe 第864回レコード登録なしに名前解決を行える、ワイルドカードDNS「nip.io」をセルフホストする ワイルドカードDNSの必要性 意味を持った名前でサーバーにアクセスできる名前解決は、インターネットの根幹を支える重要な技術です。特に最近のWebアプリには、名前解決ができることを前提としているものも多く、ドメインのないLAN内にテスト環境を立てるのが面倒、といった経験のある方も多いのではないでしょうか。KubernetesのIngressなどで、よくこの問題に当たりがちです。 LAN内でお手軽に名前解決を実現したいのであれば、最初の候補に挙がるのがAvahiでしょう。Avahiを使えば、DNSを用意せずとも、ホスト名からIPアドレスを引くことができます。サーバーのホスト名が「www」であれば、「www.local」でそのサーバーにアクセスでき

TL;DR 社内の開発情報にアクセスするMCPサーバーを作成して、AI開発ツールが業務知識を活用できるようにしてみた。 具体的なツール事例(DBスキーマ参照、コード検索など)と、AIに活用させるための命名、レスポンス、権限などの考え方とコツを紹介。 TL;DR はじめに MCPとは MonotaROでのMCPDBスキーマを使ったコード生成 既存ソースコードからの業務知識抽出 共通モジュールの使用例の検索 MCPツール実装のコツ プロセスの状態に依存せずツールを利用できるようにする できるだけ具体的なツール名をつけてパラメータを修飾する レスポンスとしてinformativeなフィードバックを返す (なるべく)実行ユーザーの権限を使う まとめ はじめに MonotaROでは、ドメインモデリングでリアーキテクチャに挑むと同時に、モノタロウのAI駆動開発の全貌をご紹介しますのようにAIツールを

Deleted articles cannot be recovered. Draft of this article would be also deleted. Are you sure you want to delete this article? 前書き技術の進歩は急速であり、ここでお話しする内容はあくまで現時点(2025年4月18日)のものです。 MCPとは何か Model Context Protocol(MCP)は、大規模言語モデル(LLM)をさまざまなデータソースやツールに接続するための標準化されたプロトコルです。 LLMに対して独自のツールや機能を提供し、AIアシスタントの能力を大幅に拡張することができます。 詳しい説明は稔さんのスライドをご参照してください、マジでわかりやすいです なぜリモートMCPサーバー 現在、多くのMCPサーバーはユーザーがローカル環境にインス
はじめに すでに日本語でも紹介記事が多数ありますが、私も MCP(Model Context Protocol)サーバーの開発を試してみたので備忘録として。 MCP の仕組みはともかくまずは作り方が知りたい!という方向けです。 MCP サーバー開発用の SDK はPython,Java,TypeScript など複数の言語をサポートしていますが、本記事ではTypeScript SDKを使用します。 また開発した MCP サーバーを利用する MCP クライアントにはCursorを使用します。 基本的に公式ドキュメントを参考にしています。 🙆♂️本記事で触れることTypeScript SDK を用いた MCP サーバーの実装方法 実装した MCP サーバーを Cursor で使用する方法 実装した MCP サーバーの配布(Publish)方法 デバッグ方法:Inspector の使

タスクによっては(もしかすると業務の大部分?)、生成AIにまかせたほうが自分でやるよりはるかに早くて質も高いのは認めざるを得ないところ。 いかにシームレスでマイクロに生成AIを活用できるかが業務効率化の肝になってきますよね。そうなると、日々使いまわすプロンプトの運用術は、重要な基本スキルといえそうです。本記事では、「プロンプトづくり」「呼び出し」「管理」の3ステップでのプロンプト運用術を提案。テキスト入力効率化ツール「TextBlaze」の活用方法を中心にご紹介していきます。 プロンプトを考えたり呼び出したりがちょっと面倒……と考えている方、生成AIフレンドリーな環境づくりの一環としてぜひ参考にしてみてくださいね! ステップ1. プロンプトづくりScreenshot: 山田洋路 via Anthropicなにか生成AIに作業させたい……と思い立ったときには、とりあえずAnthropic

タイトルでもうオチてる感じがしますが、API仕様書を読み込むMCPサーバーを自作したところ、開発が爆速になったので紹介します。普段Androidのアプリ開発をしている人間です。 MCPとは? LLMに対してコンテキストを与えるためのプロトコルです。 今回はAPI仕様書を読み込むMCPを作るので、ざっくり言うとClineやClaude for Desktop、GitHub Copilot Agentなど、MCPに対応したツールがAPI仕様書に基づいてコードを書いてくれるようになります。 何が嬉しいのか? 例えば、以下のような質問・指示ができるようになります。 決済に関連するAPIを列挙し、Markdown記法でまとめて ドメインクラスを作りたいので、User をKotlinのdata classで出力してAndroidアプリの NotificationRepository.kt に書いてあ

Claude 3.7 Sonnetに代表される現在の主力なコーディングモデルやソフトウェア開発タスクの自動化に利用されるLLMは、知識のカットオフにより2024年後半頃までにネット上に存在する情報をもとにしたソースコードしか書くことができない。例えばAnthropicのAPIを直接利用して確認すると、「React Routerの最新バージョンはv6です」と返答が来る。しかし、最新版はv7だ。v7.0.0はちょうどこの時期にリリースされたため境界にあり、つまりv7の実践的な知識はない。これに限らず、LLMの世界ではNext.jsはv14、Flaskはv2、Railsはv7と一世代遅れたバージョンを認識していることになっている。 これらのアップデートによって入った変更は、既存のソースコードに記述していればLLMが空気を読んで従う。加えて、ユーザーがカスタムルールとしてエディタ側で追加情報を設定
なぜ自分が MCP を追いかけているのかを雑にだらだらと書いて行こうと思います。 乱文です。 オープンなプロトコル追いかけている理由は Model Context Protocol がオープンなプロトコルにしたことです。これがChatGPT Plugins とかのクローズドなプロトコルであれば全く追いかけていなかったと思います。 MCP は Anthoropic 以外でも MCP クライアントを実装しさえしていれば、多くの MCP サーバーと接続する事が出来ます。実際 MCP を公開した Anthropic が提供している Claude Desktop や Claude Code だけでなく Cline や Cursor などが MCP クライアントを実装したことにより、MCP サーバーさえ実装してしまえば、様々な環境で利用できる仕組みになっています。 そして VS Code も MCP

注目MCPニュース 昨今LLM界隈を賑わせているMCP(Model Context Protocol)ですが、個人的には最近のビッグニュースとして以下の2つが挙げられます。 Azure FunctionsトリガーがMCPに対応! Azure Functionsは「トリガー」と呼ばれる仕組みを使ってイベントドリブンなアプリケーションを構築することができます(たとえばタイマートリガーで定期実行、HTTPトリガーでWebAPIを作る、など)。 2025年4月5日にAzure FunctionsのMCPトリガーがプレビュー版として公開されたことがMicrosoftの公式ブログで発表されました。本記事執筆時点での対応言語はC#、Python、Nodeの3つです。 VS Code Stable 1.99でMCPが正式サポート!GitHub CopilotにAgent modeが追加され、それと同時

すでにご存知の方も多いかと思いますが、OpenAI の Agents SDK から直接 Model Context Protocol (MCP) サーバーをツールとして利用できるようになりました!工夫次第でいろいろと可能性が広がりそうですね。 この機能の基本的な使い方を知るには Agents SDK のドキュメントページ(日本語化しました!) とリポジトリ内の examples/mcp/ 配下が参考になりますが、実際に MCP サーバーの連携を利用する場合、複数の MCP サーバーを同時に利用することが多いのではないかと思います。この記事では、その方法について補足解説したいと思います。 紹介するコード例では MCPプロジェクトが提供している以下のサーバーを利用します: Filesystem MCP サーバー:ローカルのファイルシステムとのやりとりが可能Slack MCP サーバー:Sl

MINISFORUM(ミニズフォーラム)と言えば、四角いミニPCをメインに展開しているイメージが強いが、実はIntelのハイエンドモバイル向けCPUや玄人向けのインタフェースを搭載した高性能モデルのラインアップも充実している。 例えば「Minisforum MS-01」や、Socket AM5対応のAMDCPUを搭載できる「Minisforum MS-A1」などが挙げられるが、今回はMS-01のCore i9-13900HとCore i9-12900Hを搭載した2モデルをサーバマシンとして購入してみたので、実機をもとにMS-01の魅力と、UEFI画面から遠隔操作できる「Intel AMT」について詳しく紹介していこう。

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