生活保護を正面からテーマにした漫画「陽のあたる家」(秋田書店)が先週発売され、早くも話題になっている。生活保護バッシングが続くなか、なぜ敢えて取り上げたのか。作者のさいきまこさんに聞いた。(取材・文=フリーライター・神田憲行) * * * 主人公は中学生の娘と小学生の息子、夫との4人暮らしの主婦。パートを掛け持ちしながら、誕生日に発泡酒ではなくビールを飲むのが幸せというつつましい生活を送っていた。だが夫が病気で倒れ、退職に追い込まれてから坂道を転が落ちるような生活が始まる。NPO団体の支援を受けて生活保護を受給するが、今度はいわれのないバッシングに。ラスト、バッシングしていた相手が主人公の立場を理解して心を入れ替え、 「生活保護が恥ずかしいって言うけど、困っている人が救われることを非難するほうが、よっぽど恥ずかしいと思うもの」 と語るセリフが響く。 --そもそも生活保護をテーマにしようと考

「お金もらうのが心苦しく」 生活苦から心中を図り、同居の母親=当時(70)=を殺害したとして承諾殺人罪に問われ、保護観察付き執行猶予判決(札幌地裁)を受けた無職、大沢久美子被告(42)は「心苦しさ」から生活保護を辞退。求職は実らず困窮を極める中、自らを追い詰めた。 大沢被告と母親の英子さんは2人暮らしだった平成18年9月ごろ、札幌市北区で生活保護を受け始めた。英子さんは脳腫瘍や白内障を患って働けず、大沢被告も仕事が長続きしなかった。「月に3、4社履歴書を送ったり面接を受けたりしたが、1年以上見つからず、お金だけもらうのが心苦しかった」。大沢被告は法廷で消え入りそうな声で話した。 23年4月に生活保護を辞退。保護費を節約してためた100万円で暮らしたが、24年5月に底を突いた。6月に家賃が支払えなくなり、英子さんから心中を持ち掛けられた。絶食自殺を試みたが「つらさに耐えられず」に2週間で諦め
1リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く