ChatGPTが思いがけずいろいろなことを人間より賢くやっているのを見てシンギュラリティという言葉を使う人が増えたように思いますが、逆に、シンギュラリティは来ないのではという思いを強くしています。 まず、この文章でのシンギュラリティがなにかという話ですが、レイ・カーツワイルが「シンギュラリティは近い」の1章の終わりで「さあ、これが特異点だ」といっている特異点、そのシンギュラリティです。 シンギュラリティは近い―人類が生命を超越するとき 作者:レイ・カーツワイルNHK出版Amazon この特異点は単にAIが人間より賢くなるというだけではありません。人間より賢くなるだけだと、便利な道具が増えるだけなので、大騒ぎするほどの変化は起きません。人の仕事を奪うといっても、蒸気機関ほどでもないですね。印刷機などと並んで、人の生活を変える転換点にすぎず、ただひとつの点をあらわすシンギュラリティには なりま

ついにビール、コーラOKな水筒が爆誕しました2022.01.11 19:30464,148 ヤマダユウス型 令和の炭酸革命、起きました。 キンッキンに冷えたお茶を長時間キープしてくれる水筒、真空断熱ボトル。昨今はマイボトルが流行ってますが、そもそも水筒や真空断熱ボトルに炭酸飲料を入れるのはNGだってご存知でしたか? ガスが抜けてボトルの内圧が上がり、パーンとなるおそれがあるんですよ。 そこで、創業100周年を迎えるタイガー魔法瓶が国内メーカーで唯一の炭酸飲料を安全に持ち運べるボトル「真空断熱炭酸ボトル MTA-T050/080/120/150」を発表しました。 炭酸を入れても破裂しないのがポイント真空断熱ボトルに炭酸飲料はNG。その常識を打ち破ったのが、今回の真空断熱炭酸ボトルなんです。カラーはエメラルド、スチール、カッパーの3種類。 容量は500ml、800ml、1200ml、1500m

音声合成技術の進化が目覚ましい。人間に近い“自然な発話”が可能になったことで、用途が急速に広がった。歌声合成技術や声質変換技術といった派生技術も実用化に向けた動きが進んでいる。 今の音声合成技術では、声優などによる良質な収録音声が欠かせない。声をなりわいとする声優からすると、音声合成技術の普及は声優から「仕事を奪う」リスク要因ともいえる。にもかかわらず、音声合成技術の活用に積極的なのが大手声優事務所の81プロデュースだ。その狙いについて、同社代表取締役社長の南沢道義氏に聞いた。(聞き手は高野 敦、東 将大=日経 xTECH) なぜ音声合成技術の活用に積極的なのですか。 数多くの人気声優や実力派・ベテラン声優が所属する81プロデュース、およびアニメ関連の音響制作や外国映画の日本語版制作を手掛けるハーフ・エイチ・ピー・スタジオの代表を務め、多方面から声優、俳優を支援する。さらに、一般社団法人デ

保育所の入所選考にAI(人工知能)技術を使い、わずか数秒で数千人規模の児童を各施設に割り当てる――富士通は11月12日、市町区村の役所など向けに保育所の入所選考業務を支援するソフトウェアの提供を始めた。自治体が定める入所選考基準と保護者の希望を基に、AIが保護者の優先順位に沿って児童を各保育所に割り当てる。これまで30以上の自治体で実証実験を行っており、2018年中に滋賀県大津市が導入する予定。 保育所に入所するには、(1)保護者が自治体に入所希望申請書(紙)を提出する、(2)自治体の職員が受け取った申請情報をシステムに入力する、(3)職員が申請情報を基に、優先順位や入所条件を考慮しながら入所選考を行う、(3)選考結果をシステムに入力し、結果を保護者に通知する――というプロセスを経る必要がある。 (3)の入所選考業務を同社のAI技術「Zinrai」を用いたソフトに代替させる。児童の割り当て

ハフポスト日本版ニュースエディター。 公衆衛生、ジェンダー、調査報道が関心領域。masako.kinkozan@huffpost.com

掃除機やエアコンのフィルター、あるいはコーヒーのフィルターなどは「大きな物体をせき止めて小さな物だけ通す」という働きがあるのは誰もが知るところ。しかしそれとは逆に「大きな物だけ通す」という不思議なフィルターが開発されました。用途としては、「ハエだけが通れないフィルター」や「トイレの防臭フィルター」などが考えられるようです。 Free-standing liquid membranes as unusual particle separators | Science Advances http://advances.sciencemag.org/content/4/8/eaat3276 This improbable membrane can trap flies in a jar—and odor in a toilet | Science | AAAS http://www.scienc

「VR(仮想現実)でけん玉を練習すると、現実でもけん玉ができるようになる」──そんなVRゲーム「けん玉できた!VR」が話題を呼んでいる。けん玉初心者が実際にゲームをプレイしたところ、87人中82人が現実でもけん玉がうまくなったという。ゲームを開発した、けん玉4段(日本けん玉協会)のVRけん玉師Jin(@VRkendama)さんに、開発のきっかけを聞いた。VRでの体験は、現実にも有効だった けん玉できた!VRは、けん玉のコツを習得できる6つのミッションに従いながらVR上で再現されたけん玉で遊ぶと、現実世界でもけん玉ができるようになるゲーム。VRで練習を続けると、現実のけん玉もうまく扱えるようになるという。ゲーム中で与えられるミッションでは、けん玉の玉が重力に反してゆっくり落ちるような動きをするものから始まり、ゲームが進むにつれて、本来のけん玉に近い動きになっていく。段階を踏んでプレイヤー

2017年9月、糖尿病患者さんのための新しい血糖測定器 ”Freestyle Libre”、通称「リブレ」が日本でも保険適応となった。 「リブレ」は従来の常識をくつがえし、血液を採ることなく手軽に血糖測定ができる夢のようなデバイスだ。頻回の測定が気軽にできるだけでなく、測っていない時間の血糖もメモリに記録し、あとからグラフで振り返ることができる。患者さんにとって点の情報でしかなかった血糖値は、線の情報として「見える化」された。 この「見える化」、単に便利なだけでなく、それ自体に治療的な効果があることもわかってきた。値がよく見えることは、よく管理することにつながるということだ。 とはいえ、見えすぎることもまた問題をはらんでいる。自分の意思などおかまいなしに暴れる血糖値を目の当たりにし、恐怖を覚える患者さんは少なくない。それは他ならぬ自分の身体すら、制御できない恐怖である。 そう、この血糖値と

大阪大学産業科学研究所の古賀大尚特任助教、能木雅也教授らの研究グループは、紙を用いてフレキシブルな電子ペーパーを作製することに成功した。 そこで今回、同研究グループは、樹木セルロースナノファイバーからなる新しい「透明な紙」と、セルロースパルプ繊維からなる従来の「白い紙」を併用することで、電子ペーパーの一種であるエレクトロクロミック(EC)ディスプレイを開発した。従来の紙は絶縁性で透過性を持たないが、導電性高分子またはイオン液体を複合化することにより、透明性に優れた電極と視認性に優れた白い電解質を作製することに成功した。そして、それらを組み合わせてフレキシブルな“紙”の電子ペーパーを実現した。 この成果により、今後、紙に手書きや印刷だけでなく、電気で情報を表示することも可能になる。また、本研究グループは、これまでに、紙ベースのメモリ、トランジスタ、アンテナ、スーパーキャパシタといった様々な電

今回発表された「Figure-riseLABO」は、“バンダイが持つプラモデルの成形技術を発展させ、これまでのフィギュアやプラモデルでは実現できなかった表現を研究し、実現に向けて進化させていくプロジェクト”(公式サイトより)。従来のキャラクタープラモデルシリーズ「Figure-riseBust」をさらに進化させたものになります。 Figure-riseLABO ホシノ・フミナ(「Figure-riseLABO」公式サイトより) 今回発表された第1弾「ホシノ・フミナ」では、研究テーマとして“肌の質感”の再現にこだわっているのが特徴。肌パーツを二層構造にし、肌色の下からピンクやオレンジのパーツを透けさせることで、着色なしの単色成形であるにもかかわらず、頬のチークや肌の微妙な陰影を再現しているといいます。ネット上では発表後、「着色なしでこの完成度……!」「バンダイがまた恐ろしいものを発明してしま

「実際には存在しないアニメキャラクターやゲームキャラクターとリアルなセックスを楽しんでみたい!」という人の夢を叶えるべく、実際にシステムを作ってしまった猛者が登場しました。このシステムは、VR空間上のキャラクターの動きに合わせてオナホールを連動させるという一見単純なものですが、匂いデバイスの実装や腰をたたきつける強さを最大30kg以上に設定可能など、リアリティをとことんまで追求した至極の一品となっているとのことです。 理系の学生であれば、研究発表の質疑応答の場面で自分の行った研究に対して、「新規性は何?」「なぜこの先行研究を選んだの?」「何がうれしいの?」「再現性はあるの?」など、厳しい質問の嵐にさらされることがあるはずです。 これらの質問にうまく答えられず、火に油を注いでしまうと投げ出したいくらいに辛くなり…… 「かわいい女の子に優しく慰めてもらいたい」と感じる人もいるはず。 でも彼女が

2016年、Google DeepMind社から恐ろしい論文が出された、AlphaGoその名を冠した囲碁プログラムが既存の囲碁ソフトに勝率99%を叩き出したのだ。AlphaGoは強化学習とDeep Learningを組み合わせた囲碁プログラムで、その年に最強の囲碁棋士の一人である李世ドルさんに4勝1負で勝利した。その後も進歩を続けて今のAlphaGoの強さは人類が体感できるレベルを超えるほど強くなったと予想される。 2017年も終わりのころ、Google DeepMind社からまた途方もない論文が発表された。囲碁とほぼ同じ手法で最強レベルのチェスや将棋プログラムを超えたということだった。実際のところ正確に超えたのかどうかちょっとだけ疑問もあるのだが、まず前提として彼らの新手法が途方もない成果をあげたこと素直に祝福したい。彼らは自分たちのプログラムをAlpha Zeroと名付けた。 コンピュ

ディスプレイを一新し、大きな話題となったiPhoneX。そのiPhoneXと同時に発表されたiOS11で、新たに搭載された機能のひとつが「QRコードの読み取り」だった。 手軽に文字情報を読み込めるとして、カメラ付き携帯電話の普及と共に広がったQRコード。登場から20年あまり経った今も、LINEのID交換や電子チケットに活用されるなど身近なものとなっている。iPhoneへの機能追加も、QRコードが海外で決済などに利用されていることを受けてのものだ。 このQRコード、実は開発者が日本の会社員であることをご存じだろうか。 その人物が、デンソーウェーブの原昌宏さん。QRコードはデンソーで開発され、現在はデンソーウェーブの登録商標となっている。今なお広がりをみせるQRコードは、いったいどのように開発されたのか。あの特徴的な白黒のドットにはどんな技術が秘められているのか。「QRコードの生みの親」に話を

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