傷病や障害によって働くことができなくなる可能性は、年齢や職業に関係なく、誰にでもある。生活保護受給者の約35%を占める傷病者・障害者の年齢やバックグラウンドは、実にさまざまだ。今回は、精神疾患によって生活保護を受給している35歳の女性の、生活保護受給までの経緯・現在の生活・自立への歩みを紹介する。 希望は、納税者になること 雑談している時でも、高野さとみさん(仮名)の手は膝の上できちんと揃えられている。その左手首には、数十本のリストカット痕がある。 Photo by Yoshiko Miwa 「将来の夢は、人より多く税金を納めることです。今、生活保護のお世話になっている分を、そうやって返したいです。そのためには働ける身体になりたいから、今はしっかり治療をしたい。でも、時間がかかっています。『開き直って、治療に専念していいんだ』 と自分に言い聞かせているんですけど、開き直るのはなかなか難しい

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