『葬式は、要らない』は30万部のベストセラーに 私は、2010年に『葬式は、要らない』(幻冬舎新書)という本を出版した。事前には予想もしなかったことだが、この本は30万部のベストセラーになった。当時、私がこの本を書こうとしたのは、葬式をめぐる状況が大きく変わりつつあるのを感じていたからである。 たとえば、無縁社会のところでふれた直葬の存在を知ったのも、本を執筆する直前のことだった。そこまで葬式は簡略化できるのか、私は直葬の存在を知って驚いた。その頃にはまた、「家族葬」という葬式のやり方が広まりつつあった。 それ以前にも、近親者だけが集まって営む「密葬」という葬式のやり方はあった。ただ、密葬の場合には、その後に、参列者を招いて偲ぶ会を開くことを前提にしていることが多かった。密葬だけで終わるわけではなかったのだ。 ところが、家族葬の場合には、家族や近しい親族、故人の親友などが参列するだけで、規

【書評】『父の戒名をつけてみました』/朝山実/中央公論新社/1575円 【評者】鳥海美奈子(ジャーナリスト) * * * 家族が亡くなったとき、多くの人はお寺に払う葬儀費用が高額なことに驚く。お布施に加えて、戒名料も「お気持ち」で渡さなければならない。しかし、初めてであれば相場も段取りもわからないのが一般的だ。不満や疑問を抱えつつも、葬儀社や檀那寺に言われるままに物事を進める人が大半なのではないだろうか。 著者は父の訃報に接し、戒名を自分でつけてみようと考える。本書はそんな出来心が引き起こした、父の葬儀にまつわる1年半の体験を綴ったルポルタージュである。 父は日頃から、「葬式なんかいらん」と断言していた。実家へ向かう新幹線のなかで生前の姿を想いつつ、戒名を決める。きょうだいと話し合い、喪主となった著者は家族葬を行うことにした。それ以外にも、多くの決断を迫られる。父を預けていた介護施設から家

郵便局の中の人だったけどこれはガチ。 口座名義人が死亡したら凍結しないといけないからいくら頼まれても触れなくなるんだよね。 で、たまにいるんだよ「うちの人が死んだんだけど下ろせますか?」って訊いてくる人。 「下ろせませんよ」って言うんだけど内心(あ~あ、言っちゃったよ。死んでるって言わなきゃ下ろせたのに)って残念な気分になる。 身内が死んだら何にも言わず即引き出せ、絶対言っちゃダメだぞ。 (追記) なんかブクマ見たら「何にも言わず即引き出せ」を「親族や誰にも言わずに一人の独断で引き出せ」と読まれててビックリ。 そんなことやったらそりゃ揉めますがな。 「下ろす金額を親族内で話し合って」「金融機関へは何も言わずに速やかに引き出せ」ですからね? (追記2) 追記で、そこまで相続人間で話してるなら、別にその分の協議書作って引き出せばいいのでは? 協議書を作って送り凍結が解除されるまでの間の葬儀代、

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