日本維新の会は2日、整備新幹線の問題を議論する党内のプロジェクトチーム(PT)を開き、北陸新幹線の敦賀(福井県)―新大阪の延伸をめぐり、八つのルートを検討することを明らかにした。優劣をつけず、国土交通省などに費用対効果の試算を求め、議論するとしている。 【写真】整備新幹線の問題を議論する日本維新の会のプロジェクトチームで、あいさつする前原誠司顧問=2025年12月2日、東京・永田町、片田貴也撮影 敦賀―新大阪は、自民・公明政権が2016年度に、福井県小浜市付近と京都市を通り、新大阪に向かう小浜・京都ルートを決めている。維新は今秋の与党入りの前からこのルートに反対で、再検討するとしてきた。 この日示された8ルートは、(1)小浜・京都ルート(2)京都府亀岡市付近を通る亀岡ルート(3)滋賀県のJR米原駅から東海道新幹線に乗り入れる米原ルート(4)米原から同新幹線に乗り換える米原ルート(5)琵琶湖

北陸新幹線の延伸計画が揉めている。敦賀駅(福井県)と新大阪駅を結ぶルートが決まらないのだ。鉄道ジャーナリストの梅原淳さんは「有力なのは米原ルートと小浜・京都ルートだが、どちらも課題は多い。そんな中で提案したいルートがある」という――。 いつまでたっても完成しない北陸新幹線 北陸新幹線は東京都を起点とし、大阪市を終点とする整備新幹線で、現在は群馬県の高崎駅と福井県の敦賀駅との間の470.6kmが開業済みだ。 残る区間のうち、東京駅と高崎駅との間の105.0kmは東京駅と大宮駅との間で東北新幹線、大宮駅と高崎駅との間で上越新幹線と、どちらもJR東日本の新幹線に列車が乗り入れて新幹線としての体裁を整えている。 一方で敦賀駅と大阪市との間は未開業だ。いまのところまだ着工されていないうえ、どこを通るかも正式には決定していない。 敦賀駅―大阪市間の動向はここのところ連日のように話題となっている。元来こ

北陸新幹線の敦賀(福井県)―新大阪(大阪市)駅間の延伸を巡り、ルート選定の議論が再燃している。政府・与党が平成28年に決めた「小浜京都ルート」が地元の反対などで着工が見通せない中、7月の参院選京都選挙区で別ルートの再検討を主張する候補が圧勝。これを機に、与党の整備委員会がルートの再検証を進める見通しとなったが、沿線自治体の足並みはそろっておらず、紆余(うよ)曲折も予想される。 政府・与党が決めた敦賀以西のルートは、福井県小浜市から京都市などを経由し、新大阪駅に至る「小浜京都」。東海道新幹線が通る米原駅(滋賀県米原市)までを結ぶ「米原ルート」、小浜市から京都府舞鶴市を経由して新大阪駅に至る「小浜舞鶴ルート」を含めた3案を比較し、所要時間や利便性の点などで優位と判断された。 北陸新幹線では金沢―敦賀駅間が昨年3月に開業。新大阪までの延伸には最長28年の工期が見込まれているが着工のめどは立たず、

関西ニュースKANSAI 北陸新幹線の米原ルート、JR東海社長は「具体的に検討したことない」 過密ダイヤ理由に「難しい」と懸念示す 08/07 18:30 配信 JR東海の丹羽俊介社長は7日、大阪市内で会見を開き、北陸新幹線の延伸計画で議論されている「米原ルート」について「具体的な課題を検討したことはない」としつつも、運行ダイヤが過密になることに対して懸念を示しました。 JR東海の丹羽社長は「北陸新幹線のルートは国のほうで検討するもので、当社はコメントを差し控えさせていただく」と前置きした上で、「米原での乗り入れなど具体的な課題を検討したことはない。今後、国から米原ルートの再考で当社に協力要請があったらそのときに考える」と話しました。一方で、運行ダイヤが過密になることなどを理由に「米原から乗り入れることは難しい」と懸念も示しました。 北陸新幹線の延伸ルートをめぐっては、与党のプロジェクトチ

関西広域連合などは8月4日、北陸新幹線小浜・京都ルートの整備促進に向けて26日に大阪市で開催を予定していたシンポジウムを中止すると発表した。関西広域連合は「現時点で関西圏における機運醸成を目的に開催することは困難と判断した」としている。 敦賀―新大阪間延伸を議論する与党整備委員会の西田昌司委員長(参院京都選挙区)が、滋賀県を通る「米原ルート」や京都府舞鶴市を経由する「小浜・舞鶴ルート」を含め費用対効果などを再検証する方針を表明したことを踏まえた。 ⇒【北陸新幹線】米原ルートだと北陸線・琵琶湖線が…滋賀県が小浜京都ルートを支持する切実な理由 シンポジウムは、関西広域連合と関西経済連合会、京都府、大阪府が主催し、北陸新幹線の沿線10都府県でつくる建設促進同盟会(会長・杉本達治福井県知事)が共催。全線開業による関西圏の経済効果や国土軸の多重化の意義などをテーマに小浜、大阪両商工会議所などのトーク

北陸新幹線敦賀以西の延伸を巡り、米原案を含むルートの再検証が与党整備委員会の上部組織である与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)で行われる見通しとなった。整備委委員長で現行の小浜案を支持する西田昌司参院議員(京都府選挙区)が30日、「整備委で私が強引に決めたという疑念を持たれないため」と、北國新聞社の取材に明らかにした。北陸以外の整備新幹線の延伸方針も決定してきた組織に裁定を委ね、公平公正な判断を強調して沿線の納得を得たい狙いとみられる。 西田氏によると、29日に自民党本部で、与党PT座長で元政調会長の渡海紀三朗衆院議員(兵庫10区)と面会し、与党PTでのルート再検証を要請したという。渡海氏は応じる考えを示した。渡海氏は30日、北國新聞社の取材に「京都の納得を得るためにはルートの再検証が必要ではないか」と述べた。 西田氏は同日、国土交通省に対し、米原と舞鶴の両ルートについて物価上

北陸新幹線敦賀―新大阪延伸計画で、京都府北部の舞鶴、綾部両市議会が現行の「小浜・京都ルート」の見直しを求める決議と意見書をそれぞれ可決し、…

北陸新幹線の敦賀(福井)―新大阪間の延伸計画について、京都商工会議所の堀場厚会頭は17日の定例記者会見で「京都にとって経済的効果の大きい舞鶴ルートを再考できるなら、再考した方がいい」と述べた。現行の…

ここまで京都でもめているのであれば、北陸新幹線の小浜ルートの早期着工は、相当困難なのではないかと個人的に思います。 材料費の高騰や今後の労働力減少に伴う人件費の高騰など、将来的に確実な建設費用の増加を考えれば、工期の長期化はJR西日本の経営にも大きな負担になるでしょうし。JR西日本自体がその負担に耐えられるのかは非常に不安ですね。 先月の朝日新聞の記事ですが。 上記記事の中で「京都の人たちが『慎重に議論を』と言うことは、ほぼダメだということを意味している」と解説されているのには少し吹き出してしまいました。 ただ、確かにこのままではいたずらに年月を消費するだけだと思いますね。 米原ルートで再検討するのも一つの手だと思います。 新大阪や京都乗り入れにこだわらず、米原接続に留まることも考慮すれば良いでしょう。 どのみち東海道新幹線はリニア新幹線が新大阪まで開通すれば需要が大幅に減少しますし、そ

北陸新幹線延伸を巡り、福井県の杉本達治知事は4日の与党整備委員会の終了後、京都駅位置3案で工期最短の「南北案」(京都市中心部地下を南北で通り、京都駅の線路と直交する駅位置)を念頭に「工期

石破茂首相は3日の衆院本会議で、北陸新幹線延伸を巡り、福井県小浜市や京都市を経由する現行「小浜ルート」を前提として「詳細な駅位置、ルートを絞り込んだ上で、着工5条件の検討を深め、一日も早い全線開業を目指したい」と述べ

2024年8月27日(火)、筆者(安藤昌季:乗りものライター)は徳島から大阪に向かう高速バスの中にいました。さらに大阪から東京へ向かいたかったのですが、台風10号接近に伴う豪雨の影響で、東海道新幹線は大幅遅延、一部は不通という状況でした。 筆者は東海道新幹線の利用をあきらめ、大阪から特急「サンダーバード」で敦賀に移動し、そこから北陸新幹線で東京を目指すルートに変更しました。 「非常時なので金をかけた」結果… 写真を見るJR西日本のインターネット予約サービス「e5489」を使えば、バスの中からでもスマートフォンで当日予約できます。災害時の「みどりの窓口」は大行列ですから、買うのはチケットレス特急券一択です。 しかし大阪から敦賀乗り換えで東京までのきっぷを一度に買おうとすると、チケットレスでは発券できないので、割高ですが大阪~敦賀間と、敦賀~東京間を分けて買います。大阪~敦賀間は特急で219

北陸新幹線の敦賀から西の詳しいルートについて、小浜から京都を経由して新大阪に向かう3つの案が明らかになりました。 7日に与党の北陸新幹線整備委員会が開かれ、国土交通省から敦賀・新大阪間の駅の位置と小浜・京都を経由する3つのルート案が示されました。 いずれも小浜から南下して京都の市街地に近づきますが、新幹線駅の場所などによって3つに分かれ、京都府の京田辺市に新たに設置される駅につながり、そこから新大阪駅に延びます。 青色で示した東西案は総延長146キロで、京都駅の地下を東西に通り赤色の南北案は総延長144キロで京都駅の地下を南北に走ります。 緑色の桂川案は総延長139キロで、JR桂川駅近くの地下に新たに駅を設けます。 京都延伸をめぐっては、地元から地下水への影響を懸念する声が相次いでいますが、会合では地下水への影響が出ない「シールド工法」を採用する方針も示されました。 会合では工期が最も短く

リニア中央新幹線(品川-名古屋)の地下トンネル建設のため国がJR東海に地下40メートル以深の「大深度地下」の使用を認めたのは平穏な生活を送る権利や財産権を保障した憲法に違反するとして、東京都大田区、世田谷区、町田市の住民45人が国に認可取り消しを求めた訴訟の第1回口頭弁論が30日、東京地裁(品田幸男裁判長)であり、国側は訴えを退けるよう求めた。

北陸新幹線のルート選定をめぐる議論は、地域的な利害や意見が複雑に絡み合っている。ここでは、小浜・京都ルートと米原ルートの論点と背景を整理し、それぞれの支持者と主張を見ていく。 京都府内の反対で北陸新幹線のルートが揺れている。各方面からさまざまな意見が出され、小浜・京都ルートから米原ルートへの転換を求める声が高まっている。特に、今回の建設費の倍増は、小浜ルートの費用対効果を0.5と半減させ、米原ルート派に追い風となりそうだ。 筆者(北村幸太郎、鉄道ジャーナリスト)としては、小浜~京都~松井山手間などの時間短縮効果が高い(同区間の最短3時間が30分弱、2時間半短縮される)小浜ルート推しなのだが、今、誰が米原ルートに賛成し、どのような主張を展開しているのか。少し整理してみたい。 また、米原ルートを否定するにしても、支持するにしても、少々議論が不足しているかもしれない。米原でも小浜でもない案はない

リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く