鉄道の車輪の転がり抵抗は、自動車タイヤの10分の1以下と小さい。一度転がり出したらなかなか止まらない。転がり抵抗だけを考えれば、車輪の究極は鉄輪である。だが、自動車用では"転がる"だけでなく、状況が大きく変化する路面をしっかりとらえて(グリップ)、"止まる""踏ん張る"といった性能も発揮しなければならない。本連載では2回にわけて、転がり抵抗の低さと、グリップを両立する低燃費タイヤの最新技術を探る。なお、本連載は日経AutomotiveTechnology2012年1月号の記事を基に再構成したものだが、記事執筆後の2011年12月に開催された「東京モーターショー2011」でも次々とエコタイヤが発表され、一層の盛り上がりを見せている[注1]。

株式会社ブリヂストンは、低燃費タイヤ「ECOPIA」ブランド※1の新商品として、業界初となる「ラベリング制度」最高グレード(低燃費グレード:「AAA」、ウェットグリップグレード:「a」)を達成した、「ECOPIA EP001S」を2012年8月1日から発売いたします。 発売サイズは、195/65R15 91Hの1サイズです。 今回発売する「ECOPIA EP001S」は、当社独自の材料技術である「NanoPro-Tech(ナノプロ・テック)」※2と、モータースポーツ用タイヤ開発で培ったグリップ向上技術を融合。 また、新開発のグリップ向上パタンと組み合わせることで、相反する性能である低燃費性能とウェットグリップ性能を共に「ラベリング制度」最高グレードで両立させることに成功しました。 タイヤのライフサイクルにおけるCO2排出量の約9割は、その使用段階で車両の排気ガスとして排出されるものです。
先日、Car Watchの編集部から「低燃費タイヤに関するインプレッション記事を書いてくれないか」という電話があった。筆者は姉妹サイトであるAV Watchや家電Watchで連載記事は書いているものの、クルマに関しては正直なところ門外漢。確かに週に1、2回、買い物などで運転をすることはあるし、数カ月に1度は旅行でクルマを使うこともあるが、とくにクルマに詳しいわけでもないし、ましてやタイヤに関する知識などほとんどない。しかし、編集担当者が言うに「スポーツタイヤではないのであえて普通のユーザーにお願いしたい」とのこと。「本当に詳しくないですからね」と念を押した上で、この仕事を受けることになった。 筆者の家にあるクルマは2台。1台は近所の買い物などに使うパッソと、時々の遠出や大きな荷物運びに使うノア。ノアは2001年末にフルモデルチェンジした際、発売前に予約して購入したもの。すでに10年以上経っ
※ 軽・コンパクト専用タイヤは、そのタイヤサイズが主に使用される車種で区分しています。従って、車種別専用設計タイヤのサイズが使用車両の新車装着サイズやオプションサイズ、あるいはサイズ対応が認められているサイズであれば専用車種以外の車でご使用いただいても問題ありません。
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