立憲民主党所属の菅直人元首相が「維新はヒトラーを想起させる」とTwitterに投稿した一件は、なぜか、維新の会を刺激したようである。 これはいささか不思議だ。 これまで、維新の会及びその創始者(の一人)である橋下徹氏には、石原慎太郎氏などから「若い頃のヒトラーのようだ」との”称賛”が送られてきた。その点について、橋下氏や維新の会がなんらかの抗議をなしたとはついぞ聞かない。 また、当の橋下氏自身も、かつて民主党政権が2009年の衆院選マニフェストに盛り込まなかった消費税増税を目指す方針を決めたときに、「今回の話は完全な白紙委任で、ヒトラーの全権委任法以上だ」と批判したことさえある。(参照:2012年6月23日東京新聞インターネット・アーカイブより) いや、それどころか維新の会の足立議員などはかつて自ら“日本の政党をナチス呼ばわりする輩にナチス呼ばわりされるということは、やっぱり維新は素晴らし

国民投票法改正案をめぐって憲法審査会が両院で開かれました。参議院の憲法審査会のほうで、浅田均議員(日本維新の会)が発言しました。以下で発言を確認できます。〈https://www.youtube.com/watch?v=k3otEKf03-U〉 以下は私の書き起こしです。引用部分の[ ]は浅田議員による追加や削除を表します)。 日本維新の会、浅田均でございます。今回は緊急事態宣言下での憲法審査会であるということを皆さん認識を共有していただきたいと思います。緊急事態宣言が発令されている地域、あるいは蔓延防止等対策措置が発令されている地域で、人々はどういう暮らし、どういう[聞き取れず]、どういう暮らしをしているのかということを念頭に置いて発言させていただきたいと思います。わが方、松沢委員からもこの緊急事態に関して発言がありました。 私は、この際ですね、注目したいのは、私とはまったく思想信条が違

会長が「3億円かけた」という、2017年10月の歌謡ショー。ドローンらしき物体も飛んでいる/Copyright (C) 2020 Kobunsha Co., Ltd. All Rights Reserved. 「会長は、演歌や『CR花の慶次~斬』の『ひとひらの花』の替え歌などを歌っていました。ダンサーをバックに従え、一日中、大騒ぎするんです」 【写真あり】ド派手な衣装に身を包み、馬に乗る森下会長 そう話すのは、都内のある不動産会社に勤めるAさんだ。彼が「会長」と呼ぶのは、“歌舞伎町の風俗王” と呼ばれる森下景一氏(69)だ。 森下氏は、1980年代後半にテレホンクラブ「リンリンハウス」を創業し、業界最大手に育て上げるなど、長年にわたり風俗業界で成功を収める人物だ。ロボットと過激な衣装を着たダンサーのショーが話題を呼び、歌舞伎町の観光名所となった「ロボットレストラン」や、ネットカフェ大手「マ

麻生太郎副総理とペンス米副大統領による「日米経済対話」が、約1年間開かれていない。ペンス氏は12~13日に来日し、安倍晋三首相を表敬訪問するが、今回も麻生氏との経済対話は行われないことになった。麻生氏の過去の発言がトゲとなっている可能性があるという。 麻生氏は昨年8月の派閥会合で、「(政治家は)結果が大事。何百万人も殺しちゃったヒトラーは、いくら動機が正しくてもダメ」と発言し、後に撤回した。日米両政府関係者によると、ペンス氏がこの発言を問題視。翌9月の非公式協議が中止になった。同10月の第2回会合こそ開かれたが、それ以降は「懇談」のみで、「対話」は開かれないままだ。 今回の来日でも麻生氏とは「懇談」にとどめる方向で調整中だ。米政府筋からは「ヒトラー発言をきっかけに関係が破綻(はたん)した」と指摘する声も出ている。(二階堂友紀)

アルジャジーラの運営するオンラインニュースメディア「AJ+」は投稿で「生産」を強調し、動画で杉田氏について、安倍晋三首相と一緒に写った画像を添え「与党の自由民主党の国会議員だ」と紹介している=同社の公式ツイッターより 人の価値を「生産性」で語ることが、はたして許されるのか。自民党の杉田水脈(すぎた・みお)衆院議員(比例中国ブロック)が、月刊誌への寄稿で、性的少数者(LGBTなど)を「子どもを作らない、つまり生産性がない」とおとしめた問題。国会議員が性的少数者への差別意識をむき出しにしたことが波紋を広げ、自民党本部前で市民らが杉田氏の議員辞職を求め抗議する事態に発展した。海外メディアも競ってこの問題を報じ、その中で複数のメディアが「生産性がない」の部分を強調している。「生産性」の観点から人を選別するのは、優生思想ではないのか。杉田氏の「生産性がない」という表現を、識者たちとともに掘り下げて考

福島県白河市にある「アウシュヴィッツ平和博物館」 こんにちは。ナチスドイツってみんな名前ぐらいは知ってて、 「ユダヤ人を虐殺したんでしょ」みたいな知識もあると思います。 日本との関連でいえば、「杉原千畝」さんっていう 外交官がビザ発給して、ユダヤ人を2000人ぐらい日本へ出国(神戸)させ 命を助けてあげたとか、そういうのも有名です。 私は、2014年に、ポーランドのオフィシエンチムに保存されている アウシュビッツ・ビルケナウ収容所に見学に行き、 2015年には、ベルリン郊外のオラニエンブルクにある オラニエンブルク強制収容所を見に行ってきました。 具体的にどういうことをしていたのか、見に行って理解しました。 で、ベルリンとかポーランドに行くよりも近い、 福島県の白河市に、アウシュビッツ記念博物館があるんです。 これ、意外と知られてないみたいなんですが、 アウシュビッツ・ビルケナウ収容所から

蓮舫問題も仕掛けた? 安倍が重用する“官邸のアイヒマン”北村滋内閣情報官は特高警察を称賛する危険思想の持ち主 官邸のアイヒマン──。首相官邸には、こんなあだ名で呼ばれている安倍首相の側近中の側近がいる。ご存知、総理直属の諜報機関・内閣情報調査室(内調)のトップ・北村滋内閣情報官だ。 北村氏はもともと警察庁外事課長などを歴任した公安警察のエリートだが、第一次安倍政権時、首相秘書官に抜擢されたのをきっかけに安倍首相と急接近。警察と官邸のパイプ役として、日本版NSC立ち上げにも深く関わり、特定秘密保護法の法案策定でも中心的役割を担った。 第二次安倍政権で内調のトップに就任すると、北村氏はまるで安倍首相の私兵のような動きを見せ始める。 それまで、内閣情報官の首相への定例報告は週1回程度だったのだが、北村氏はほぼ毎日のように首相と面会し、菅官房長官を飛び越えて情報を直接伝えることもしばしばだという。
『帰ってきたヒトラー』、おかげさまで小説も映画も予想をはるかに超えるヒット作となりました。この展開には原作出版の河出書房新社さんも映画配給のギャガさんも心底驚いた、というのが正直なところです。それだけ、本当に時代が要求していた作品だったのだろうと思います。 今回私は、かなり積極的に本作の広報活動に関わりました。取材を受けたり映画公式HPに特設ページを追加したり、そしてネット/リアルの反響を分析したり。 ことに本作は世間全体からのリアクションが大きかったので、今ちょうどホットな話題になっている「歴史認識」や「民主主義」をめぐる社会的認識の「断面」を概観できた感があります。 『帰ってきたヒトラー』に対する反響でまず印象的だったのが、保守層もリベラル層も同様に前向きな興味を示した点です。普通はスパッとどちらかに偏りがちなのです。そして、特にオタク的素養を持った知識人・趣味人の皆様が、「ついに来る
総合衣料品販売の「しまむら」(本社・埼玉県さいたま市)で、第二次世界大戦中のナチスドイツのシンボルだった「ハーケンクロイツ(鉤十字)」のマークの入った商品が売られ、消費者からの問い合わせを受けて販売を見合わせたことが20日、分かった。 同社の広報担当者によると、店舗で売られていたのは、ハーケンクロイツのペンダントとセットになったタンクトップ。インターネット上では980円の値札がついた画像が投稿されている。19日に消費者から「商品にふさわしくないのではないか」と問い合わせがあり、同日販売を取り止めた。今後販売を再開するかについては現在検討中だという。ホームページによると、しまむらは全国に1328店舗。商品がどのくらいの範囲で販売されていたかは、現在確認中だという。 ハーケンクロイツは、ドイツが第一世界大戦での敗戦後に民族主義運動のシンボルとなり、1920年にナチスが党のシンボルとした。同
昨年10月、カンボジアのトゥール・スレン(S21)とキリングフィールドを訪ねた。どちらもポル・ポト政権が行った自国民の虐殺を記録する公立の施設であり、外国から訪れた多くの観光客が、凄惨な歴史の展示を茫然と見つめていた。 Photo by Damien @Flickr (CC BY 2.0) Photo byJulia Rubinic (CC BY 2.0) こうした負の遺産は世界中にある。例えばホロコースト。その残虐さと悲惨さを記憶して展示する施設はポーランドのアウシュビッツだけではなく、ドイツ国内にも無数に設立されていて、やはり世界中から多くの人が訪れる。 Photo by Jean-Pierre Dalbéra (CC BY 2.0) ならばナチスの過ちを目にした世界中の人々は、ドイツ国民は何と冷血で残虐なのかと思うだろうか。S21やキリングフィールドを訪ねた人たちは、カンボジアは
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共同通信が書いているが、先週就任したばかりの高市早苗総務相と自民党の稲田朋美政調会長と右翼団体「国家社会主義日本労働者党」代表の2ショット写真。同団体のホームページに一時公開されていたのをイギリスの高級紙ガーディアンが書いた記事の転載だったが、日本政府の国際的な評判を一気に落としてしまった。 高市氏らが極右代表と写真 海外主要メディアも報道 第2次安倍改造内閣で総務相に就任した高市早苗衆院議員や、自民党の稲田朋美政調会長ら国会議員3人が、極右団体代表の男性と議員会館で会い、ツーショットで撮った写真が団体のホームページに一時公開されていたことが9日、分かった。議員側は「男性の人物像は知らなかった」と説明した。 団体は「国家社会主義日本労働者党」で、ホームページにはナチス・ドイツの象徴「かぎ十字」やこれに似たマークを数多く掲載。 出典:共同ニュースもとになった団体のHPを見ると、最初のページに

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東京都内の公立図書館に所蔵されている「アンネの日記」や、ホロコーストに関する書籍のページが破られるという被害が相次いでいる。 2014年2月21日(金)時点での被害は、東久留米市、西東京市、武蔵野市、練馬区、中野区、豊島区、新宿区、杉並区の東京都西部の3市5区で、計294冊にのぼるという。「アンネの日記」以外の、破られた「ホロコースト関連の書籍」とは何か、書名はまだ判明していない。(毎日新聞 2014年2月21日 アンネの日記:関連本破損、東京の3市5区で294冊) この事件は日本国内だけでなく、BBC、ニューヨーク・タイムズ、ワシントンポスト、ガーディアン、ハーレッツなど、海外の主要メディアもこぞって報じている。 Anne Frank’s Diary vandalised in Japan libraries(BBC 2014.02.21) Hundreds of Anne Frank

政治団体「維新政党・新風」の元副代表・瀬戸弘幸氏(2007年参院選で落選)が「アドルフ・ヒトラー生誕125周年記念パーティ」(4月)参加を呼びかけています。 「偉大なる総統閣下が生誕された日に、皆でワインを飲みながら語らいましょう」と呼びかけている瀬戸氏ですが、同氏と維新政党・新風が今回の東京都知事選(9日投開票)で応援したのが、元航空幕僚長の田母神俊雄氏です。同党の鈴木信行代表は田母神氏の選挙カーの上からの応援演説まで行っています。 田母神氏に対しては、ヘイトスピーチ(憎悪表現)を繰り返し、京都地裁から損害賠償などを命じる判決(昨年10月)を受けた右翼排外主義団体の在特会(在日特権を許さない市民の会)の桜井誠会長ら関係者も支持しています。瀬戸氏も「会員」として同会の活動に参加してきました。 在特会のウェブサイト上の「行動する保守運動のカレンダー」は「ヒトラー生誕125周年記念パーティ」の

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