1 《サン・チャイルド》設置について 今回、福島市子どもの夢を育む施設「こむこむ館」の前に《サン・チャイルド》という巨 大な子ども像を設置させていただいた、ヤノベケンジと申します。 私の作品が一部の方々に不愉快な思いをさせてしまったことについて、大変申し訳なく思 っています。改めて作品と設置に至る経緯をご説明させていただきたいと思います。少し 耳を傾けていただければありがたいです。 《サン・チャイルド》は 2011 年の震災を受けて制作しました。2010 年に福島県立美術館 での展覧会に参加させていただいたことをきっかけに多くの福島の方々とかかわりを持ち ました。ご縁のあった方々と震災直後から連絡を取り合い、特別展示や夏休みの子どもた ちのためのワークショップなど、早い段階からさまざまなお手伝いをさせていただく機会 にも恵まれました。東日本全域を襲った災害、特に原子力発電所の事故には、大き
福島市の巨大モニュメントにネットで批判「科学的にあり得ぬ」「新たな風評引き起こす」制作者謝罪、市と扱い協議 福島市に恒久展示された巨大モニュメントにインターネット上で批判が噴出し、制作者が謝罪文を掲載する事態となったことが11日、分かった。問題視されたのは作品の胸にあるデジタル表示「000」。放射線量を計測する線量計を模したが、「科学的にあり得ない」などと指摘された。 作品は、東京電力福島第1原発事故に着想を得た現代アート。寄贈を受けた福島市の木幡浩市長はツイッターで「現代アートは科学とは異なり抽象化して表現します」などとつぶやきを重ねて理解を求めている。 モニュメントは高さ6.2メートルの「サン・チャイルド」。ヘルメットを外した防護服姿の子どもの像で、放射線不安が解消された様子を表現している。 現代美術作家ヤノベケンジさんが2011年10月に初公開した。今月からJR福島駅近くの教育文化複

「破滅」と書かれた画用紙を看板の手前で掲げて、自ら25年前の標語を訂正した大沼勇治さん=福島県双葉町で 「原子力明るい未来のエネルギー」。福島県双葉町の中心街の入り口に掲げられた看板の標語だ。二十五年前、当時小学六年の大沼勇治さん(36)が町のコンクールに応募し、選ばれた。大沼さんは、一年四カ月の避難生活で「脱原発」を確信した思いを伝えたいと、今月十五日、一時帰宅した際、自ら標語を「訂正」した。 大沼さんは東京電力福島第一原発の事故後、身重の妻せりなさん(37)と地元を離れ、現在は愛知県安城市で避難生活を送る。町が原子力標語を公募したのは一九八七年。原発が町の未来をつくると信じた言葉が入選。第一原発から約四キロの自宅近くに鉄製の看板が電源立地交付金で建てられ、誇らしかった。 大学を出て就職などし、二十九歳で帰郷。不動産会社に勤める傍ら、看板の横にある土地にオール電化のアパートを建てて、東電
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