はじめに:僕の知識はもう時代遅れかもしれない? プログラマとして、毎日コードを読み書きし続けて約20年。 自分の中には何が良いコードで、何が悪いコードなのか、明確な基準があるし、どうして良いのか、どうして悪いのかを人に説明できる自信もあります。 が、ここ最近は「自分のこれまでの知識や経験」がその判断基準になっており、あまり積極的に新しい情報を外部からインプットしていませんでした。 ネットを見ていると「良いコードとは or 悪いコードとは」を論じてそうな新しい技術書がちょこちょこ発売されています。 もしかすると僕の知識は古くなってるかもしれない、最近の技術書を読むと僕の知らない新しい観点を学べるかもしれない、そう思って以下の4冊を購入してみました。Good Code, Bad Code ~持続可能な開発のためのソフトウェアエンジニア的思考(2023年2月発売) Tidy First? ―個

会社にデバッグの早い人と遅い人がいる。 二人を観察していると、色々な違いが見れて勉強になる。 いくつかまとめてみる。 ・デバッグが早い人はコードに着手する前に状況を整理する 期待動作はどのようなものか、現状の動作(バグ)はどんなものか、どんな条件でバグが生じるか、生じないかを整理する 他人からアサインされたタスクの場合、手早くこれらを質問して状況を確認する。 デバッグが遅い人は何も考えずにコードを触り始める。 「何をデバッグしているの?」と聞くと言語化出来ない。 場当たり的、五月雨式に質問する。 ・デバッグが早い人は仮説を持っている。 ざっくりと全体像を把握し、当たりをつけてから作業する。 全ての作業が仮説の検証作業。結果が出た時に次に何をすべきかも把握している。 デバッグが遅い人は自分でも何をやっているか分かっていない。 「よくわからないけど一応2回試してみた」とか言う。 「それは今何を

Node.jsの設計思想・動作から理解し、アプリケーション開発の実践的なスキルを身につける2023/1に出たばかりの本です。著者の伊藤康太さんは元Yahooのスペシャリスト認定制度の黒帯保持、有識者による一冊。タイトルは「Node.js入門」とありますがNode.js本体の話にとどまらずJavaScriptの文法の話、ExpressによるWebアプリにCLIツールにフロント/バックエンド両方の開発や運用...と、実質最新のフロントエンド・バックエンド全般を概観できる本となっています。384Pなのでそんなに分厚くはないですね。 Node.jsは仕事でもインストールはしてるしたまに使うこともあるのですが、ふんいきでなんとなく使ってる感はずっとあったので、これを機会に体系的に押さえなおそうとじっくり拝読しました。 Node.jsの設計思想・動作から理解し、アプリケーション開発の実践的なスキルを


突然現れる技術系ブログっぽい記事...! 以前に調べたことがあるので、PHP言語でのメール送信処理を部品化したコード例と一緒に上げていく記事です。主に初心者さんを対象にしています。動作確認したのが古めのPHP7.2ですが、そう変わるものでもないので他のバージョンでも同じかと思います。 突然現れる技術系ブログっぽい記事...! 単純にメール送信する:mb_send_mail()関数があるよ SMTP認証を通してメール送信する:PHPMailerというライブラリがあるよ ライブラリ管理ツール Composer を使ってPHPMailer をインストールする 手動でPHPMailer をインストールする メール送信部品として組み込んでみよう メール送信部品のサンプルクラス SMTPMailSenderSample.php 呼び出し元のサンプル client_sample.php まとめ:分か

【感想】『速習KotlinJavaより簡単!新Android開発言語を今すぐマスター 速習シリーズ』と主要なKotlin本リスト ことりん! サンプルコードがすべてKotlinになっている『読みやすいコードのガイドライン』を読んでもうちょっとKotlinを知っておいた方がいいなと思ったので読みました。 安心の山田祥寛さんの速習シリーズ。電子書籍限定ですが500円でいろんな言語や技術が手早く学べるお得なシリーズの1冊です。2018年とちょい古いので、KotlinのロゴもVisual Identityが更新される前のものですね。 ことりん! Part 1:イントロダクション Part 2:基本構文 Part 3:演算子/制御構文 Part 4:関数 Part 5:オブジェクト指向構文 Part 6:継承とインターフェイス Part 7:特殊なクラス Part 8:もっとオブジェクト指向 ま

Ruby30周年イベント(後編):まつもと氏「Static Compiler forRuby」を作りたい。道具立ては揃ってきた まつもとゆきひろ氏によって開発が始まったRuby言語の30周年を祝うイベント「プログラミング言語Ruby30周年記念イベント」が2月25日にオンラインで開催されました。 イベントでは関係者やRuby愛好家らによる過去30年の振り返りやRubyにまつわるライトニングトークなどが行われ、最後にまつもとゆきひろ氏による基調講演「D is for Dream, V for Vaporware」が行われました。 基調講演では、Rubyを開発する前にまつもと氏が手がけた、Rubyの原点となるソフトウェア「CXライブラリ」や、今回初めて名前が明かされた「Tish」という作りかけのプログラミング言語や、これまであまり語られることのなかった、さらにその前の学生時代に妄想していたプ

React is easily one of the single most popular libraries in use today. Given thatit was made within a juggernaut like Facebook, you might have assumedit was always destined for success. But what if we told you thatReact’s first brush with the public sphere was anything but glamorous?React.js: The Documentary brings you the full story behind theearly days ofReact, focusing on the dedicated gr


Deleted articles cannot be recovered. Draft of this article would be also deleted. Are you sure you want to delete this article? 何故かJavaは敬遠される!? 筆者はIT業界に努めて17年ほどです。SESとして働きに出ることが多かったのですが、近年はWebエンジニアとしてPHP(Laravel)を使った開発が多くなってきています。 そんな開発現場ですが、プログラミング言語の話題に上がると 「Javaはわからない」 「Javaって難しいんでしょ?」 「環境構築がなぁ・・・」 なんて話をよく聞きます。 私はJavaの方が経験した期間が長かったので、特にそういった苦手意識は無いのですがLaravelの現場でもそういった話を聞くので、 「フレームワークの特性や、コ

リーダブルコード的な本が新たに登場っす! (しかもKotlinなの)読書記録と感想です。著者の石川宗寿さんはLINEでご活躍中のシニアエンジニア。元は2019年に公開されたプレゼンテーション「Code Readability」を元に書籍化されたとのことで、モダンな大規模開発やコードレビューやリファクタリングで得られた現場の経験を通して、可読性の高いコードを大テーマに知見が詰まった一冊となっています。リーダブルコード的な本が新たに登場っす! (しかもKotlinなの) 第1章 可読性の高いコードを書くために 第2章 命名 第3章 コメント 第4章 状態 第5章 関数 第6章 依存関係 第7章 コードレビュー まとめ:Kotlinを題材にした2020年代のモダンなコード指南の書 おまけ リンクと関連書籍 読みやすいコードのガイドライン -持続可能なソフトウェア開発のために 作者:石川 宗寿



ちょっとバイナリ配布したいツール↓があったので、Go言語と戯れました。zenn.dev ほぼはじめてGoを使ったので、にわかほど語りたがる法則に従って、Go言語の感想を書きます。 新しい言語にふれたときは、できることには気づきにくく、できないことに気づきやすいので、不満が多めです。主な比較対象はRuby、C言語、JS/TS、Rustあたりです。 よかったところ ひとことで言えば「便利になったC言語」という感じでした。結構低レベルなAPIも揃っていてよかった(デーモン化が素直にできなかったこと以外)。Rustと比べたらストレスフリーです。思った通りに書くだけでとりあえず動いてくれる。すばらしい。 見た目はあきらかに長くてダサいですが、こだわりを捨てて割り切って書けると言えなくもない。 配布しやすいシングルバイナリが作れるのはやはりよい。今回Goを選んだ理由がこれ。 細かいカプセル化がむず
Tiobe indexを眺めながら、C#とVBが入っていてMicrosoftは強いなーと思ったのだけど、よくみると他の言語もMicrosoftの影響力すごいのではとなったので調べてみた。 https://www.tiobe.com/tiobe-index/Python 例えば1位のPythonにMicrosoftはかなり力をいれている。象徴的なのが、Pythonのオリジナル開発者の入社 C/C++Windows上でのC/C++コンパイラではMS C/C++が圧倒的シェアであるし、C++の標準化団体にMicrosoftはGold Memberとして参加している。 https://isocpp.org/aboutJava 4位のJavaに関してもかなりリソースは割いているわけですが、全体の影響度としてそこまで大きくはないですね。 昨日のブログにも書いたようにOpenJDKビルドを出してい



門脇@satoru_kadowakiです。今月のPython MonthlyTopicsでは、Rust製の高速データフレームライブラリPolars について紹介します。PolarsとはPythonでデータ分析に使用される主なライブラリに pandas があります。Polarsはpandasと同様にデータフレームというデータ構造オブジェクトを提供するサードパーティライブラリです。特にpandasを意識して作られており、メインページに「Lightning-fast DataFrame library forRust andPython」とあるように、Rustによる高速処理を謳っています。Polarsのリポジトリや関連ドキュメントは以下を参照してください。Github: https://github.com/pola-rs/polars ユーザーガイド: https://pola
マイクロソフト、「C#は進化させ続ける」「Visual Basicに新しい構文の導入はしない」。.NETのプログラミング言語に関する最新の戦略を明らかに マイクロソフトは、.NETでサポートする3つのプログラミング言語「C#」「F#」「Visual Basic」の今後に関する戦略を、最新版にアップデートしたことを明らかにしました。 下記はマイクロソフトで.NETのプリンシパルプログラムマネージャを務めるKathleen Dollard氏のツイート。 We've updated our .NET Language Strategy. You can read more and get the links here: https://t.co/SsmZJBSEUA — Kathleen Dollard (@KathleenDollard) February 6,2023 最新版の戦略はこれま

機運高まるRust言語に入門しようWindows自体の開発に使われていることも判明、次期Android OSの開発言語にも採用、ついにLinuxでも採用される(かも)とのことで最近機運が高まっているMozilla発のRust言語。 このエントリでは商業本を分野別に、その中では発行日が新しい順にまとめてみました。第2版がある本の初版含め合計約25冊。そのうち2022年に出たのが計9冊、【追記】2023年に2冊と、数えてみると既にけっこうな冊数になっています。Go言語の日本語の本が確か合計15冊前後ぐらいだったので負けずに盛り上がっていますね。 機運高まるRust言語に入門しよう 補足的にRust本の傾向 入門者向けの本 動かして学ぶ!Rust入門 パーフェクトRust ゼロから学ぶRust システムプログラミングの基礎から線形型システムまで (KS情報科学専門書) 手を動かして考えればよく

ソフトウェアエンジニアに必要な資質の一つ目は「エラーメッセージが出たら、読んで理解しようとする姿勢」です— magnoliak🍧 (@magnolia_k_)2022年12月11日 最近のプログラミング言語の傾向として、エラーメッセージを改善して、より分かりやすいメッセージが出力されるようになっていますね。 gihyo.jptechlife.cookpad.com 上記は、PythonやRubyの事例ですが、最近の言語はどれもエラーメッセージが親切になってきました。 それでも読まないのはなぜなんでしょうね…一番の近道だと思うんでけどね。 とはいえ、エラーメッセージを読むだけで解決するバグばかりでもないので、エラーが解決しない時にさっさと方向転換するのも大事な方針ですよね。 二つ目は「何処で作業を打ち切って方向転換するか判断しようとする姿勢」です— magnoliak🍧 (@magn
ありがちな仕様とコードを題材に、よくないコードに立ち向かうための整理術を紹介します。 この Book にはデザインパターンや DDD やオニオンアーキテクチャや関数型プログラミングなどは一切登場しませんが、それらのエッセンスと日常のコーディングにおいて求められる基礎的な考え方の説明が含まれています。 この Book の内容は、特定の業務領域やプログラミング言語・フレームワークには限定されません。Laravel でも RoR でも Spring でもReact でも Nuxt.js でも、きっと役に立つはずです。 逆にこの本にはクラス設計のべき論や OOP vs FP のような議論は含まれません。 画一的なコードの良し悪しの定義は難しいですが、何かしら得るものがあったと感じてもらえたらうれしいです。

Deleted articles cannot be recovered. Draft of this article would be also deleted. Are you sure you want to delete this article?TypeScriptは、2022/10/01に10周年を迎えました。 ということで、それを記念してMicrosoftの中の人が振り返りのエントリーを書いていました。 以下は該当の記事、Ten Years ofTypeScriptの紹介です。 Ten Years ofTypeScript2022年10月1日は、TypeScript10歳の誕生日です。 10年前の今日、2012年10月1日に、TypeScriptは初めて公にされました。 TheEarly Days 初めてTypeScriptが表に現れたとき、それももっともなことでし

リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く