アメリカ班のRです。 反政府勢力への攻撃が連日報じられているリビアのカダフィ大佐。いかにも悪人風に演出された写真が雑誌の表紙を飾り、風刺画家たちの格好のターゲットとなっていますね。そんなカダフィが2007年に行っていたPR戦略と、それに協力した米国の著名知識人について、「マザー・ジョーンズ」誌が先日報じました。 まずは、国家の「ソフト・パワー」の重要性を説いたことで有名なハーバード大学の政治学教授ジョセフ・ナイ。2007年2月、ナイはリビアへ赴き、カダフィ本人と3時間かけて談話したそうです。それに基づいて、ナイは同年の12月、「ニュー・リパブリック」誌に記事を寄せます。それは、カダフィが「直接民主制」に関心を持っており、「変化を遂げようとしている」ことを伝える内容でした。 その記事には、「リビアが世界経済に自国を開放することを手助けしているコンサルティング会社モニター・グループの招待で行っ

琉球大学農学部の辻和希(本名・辻瑞樹)教授と日本学術振興会の土畑重人特別研究員の研究チームはこのほど、働きアリよりも、働きアリの労働にただ乗りする、働かないアリの生存率の方が高いことを突き止めた。 個々が社会の目標より自分の目標を優先してしまうことで社会をつくることができなくなるという、人間社会でもみられる「公共財ジレンマ」の実例を、人間と微生物以外で初めて発見した。研究成果は「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」(オンライン版)に掲載される。 辻教授は「この研究成果は人間がなぜ助け合うのかを理解するのにも役立つ」と強調した。 「公共財ジレンマ」とは、協力して社会をつくれば最終的な利益が大きいにもかかわらず、他者よりも大きな利益を得るために、他者の働きにただ乗りするという事態が起こり、社会をつくることができないことを指す。 研究チームがアミメアリを使い実験したところ、労働せずに産卵ばかり行


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