土産物店で販売されているカール。松山工場で製造されていることをPRしたポスターも掲示しており、観光客からも人気だ=松山市で2025年10月17日午後3時30分、広瀬晃子撮影 人気スナック菓子「カール」を製造している「四国明治 松山工場」(松山市)が、2026年12月に閉鎖されることが分かった。カールは松山工場のみで製造しているため、松山土産としても大人気で、市のふるさと納税の返礼品にもなっている。関係者らは「“カールのまち”として売り出していたのにすごく残念で寂しい」と肩を落とす。 明治(東京都)によると、松山工場は1937年に創業。カールは75年から製造しており、西日本地域でしか販売しなくなった17年からは全国唯一の製造工場となった。同社は閉鎖の理由を「収益性や競争力などの経営基盤を強化するため」と説明。今後、カールは「明治 大阪工場」(大阪府高槻市)に製造が移管され、引き続き西日本地域

空中レストラン「ディナーインザスカイ」では地上40㍍の食卓で食事と絶景が楽しめる=9日午前、大阪市西区(安元雄太撮影) 地上40メートルにつり上げた食卓でスリル満点の食事が楽しめる空中レストラン「ディナーインザスカイオオサカ」が10日、大阪市内に期間限定でオープンする。十分な安全対策が取られているといい、30分間の非日常が体験できる。 レストランは同市西区の安治川左岸にある複合施設「中之島GATEサウスピア」に開業し、12月28日まで営業する。利用客は安全ベルトを装着して着席し、食卓といすをクレーンで地上40メートルまでつり上げる。 期間中は午後4時から1日6回開催し、料金は時間帯によって2万2千~2万8千円。料理はローストビーフやスモークサーモン、生ハムメロンなど6種類の盛り合わせで、ビールやワイン、ソフトドリンクが飲み放題となっている。 「ディナーインザスカイ」で提供される料理例=9日

13年連続で修学旅行先ランキング1位を誇る京都。 しかし、今その不動の地位に異変が起きています。物価の高騰とオーバーツーリズムによる混雑が深刻化し、いま、行先を京都から変更する動きが出てきています。 【動画で見る】「市バスに乗れない…」バスを見送る中学生 “オーバーツーリズム”で修学旅行の“京都”離れ加速 修学旅行の「京都離れ」の実態を調べました。 6日、京都を訪れた東京都江東区南砂中学校の3年生。この日は班に分かれて市内を散策。密着した3人組のしおりには分刻みで予定がびっしりです。 【生徒】「(予定は)たぶんパンパンな方です。やばいかもしれない」 午前中、伏見稲荷大社へ向かおうと駅を出ると、平日にも関わらず大混雑... 京都といえば懸念されているのが「オーバーツーリズム」。 渋滞や駐車場不足が深刻なためこの学校でもここ数年、貸切バスでの移動を控え、公共交通機関を使うようになりました。 し

投開票日を目前に控える自民党総裁選。最有力候補のひとりとされる高市早苗氏の発言が物議を呼んだ。9月22日に開かれた演説会のスピーチの冒頭、高市氏は「万葉集」に収められた牡鹿に関する和歌を読み上げた後に、こう続けた。 【写真】「貴重なドラマー姿」「全身ピンクの昭和ファッション」若き日の高市早苗氏 「奈良のシカを足で蹴り上げるとんでもない人がいる。殴って怖がらせる人がいる。外国から観光に来て、日本人が大切にしているものをわざと痛めつけようとする人がいるとすれば、何かが行き過ぎている」SNSでは〈保守姿勢というか、普通の日本人なら持っている気持ちじゃないの?〉と高市氏に賛同する意見が上がる一方、〈一部の例外だけ取り上げて、針小棒大に語っている〉など排外主義を煽るのではないかといった批判も相次いだ。発言から2日後、記者クラブの総裁選共同会見で高市氏はこの話題について聞かれた。全国紙政治部記者が話

奈良公園のシカを蹴り上げる外国人観光客がいるとした自民党の高市早苗前経済安保相(64)の発言をめぐり、高市氏の秘書が25日、記者団に対し、公園周辺のパトロールのボランティアや旅館関係者から聞いた話を…

慢性的な人手不足のなか、インバウンド(訪日外国人客)対応のため、多くの人的資源が割かれている。インバウンド政策は本当に日本を豊かにするのか。経済の専門家は、政府が目指す観光立国は「成り立たない」と指摘する。 【写真】京都・市バスに観光客が行列していた * * * ■地元民が市バスに乗れず 都内在住の女性は、毎年、実家の墓参りで京都を訪れる。これまではターミナル駅から目的地までの移動に京都市バスを使っていたが、3年ほど前からタクシーに切り替えた。バス停で待っても、バスは観光客で満杯で乗れないからだ。 「タクシーの運転手は、『バスは地元の人の足なのに、観光客だらけで乗れなくなってしまって、タクシーを使う人が増えた。特に高齢者が困っている』と言っていました」(女性) 時期は3月初旬、桜の時期はまだだった。運転手が続けた言葉が、印象的だったという。 「お客さん、今はまだいいですよ。桜や紅葉

インバウンド観光客の無法な振る舞いに近隣住民は困り果て… 車道にはみ出し、民家の敷地に侵入し、写真撮影に夢中になる観光客――。 名作漫画『スラムダンク』のアニメのオープニングで、主人公・桜木花道の通学シーンとして登場するのが、神奈川県鎌倉市の江ノ島電鉄「鎌倉高校前」駅の踏切だ。海外でも大ヒットした同作の″聖地″となっているこの場所で、外国人観光客が急増している。8月末、実際にFRIDAY記者が現地を訪れると、たしかに巨大なキャリーバッグを引くアジア系のインバウンド客や中国語のツアー旗を持った団体客が押し寄せていた。 インバウンド需要は地元経済を活性化させるというが、少なくともここ鎌倉高校前駅付近の住民の生活は、潤うどころか深刻な″観光公害″に脅かされていた。 ″聖地″にはファンが押し寄せ、車道まで人が溢れていた。警備員はいるものの対応は明らかに間に合っていない その最たるものが「トイレ問

世界各地で使える「グーグルマップ」だが、韓国では十分に機能しないため、外国人観光客から不満の声が漏れることも/Illustration by Ian Berry/CNN/Adobe Stock (CNN) 台湾からの旅行者、エリック・ウェン氏は韓国を訪れる時、仕方なく三つの地図アプリを使い分けている。 世界各地で使える米グーグルの地図サービス「グーグルマップ」が、ここでは十分に機能しないからだ。ウェン氏のような旅行者は、韓国の地図アプリ「カカオマップ」や「ネイバーマップ」をダウンロードせざるを得ない。だがこうしたアプリには、グーグルでは当たり前とされる精密な機能が備わっていない。 それ以外の面をみると、韓国はハイテク通にも対応した旅行先だ。Gメールを含むグーグルのほかのサービスやユーチューブなど、外国のアプリも問題なく使える。グーグルマップが十分に機能しない国としては、ほかに中国、ロシア

今では店内で目にする機会も増えたローソンのクレーンゲーム。店内に設置し始めてから3年が経過した。当初は数店舗だけの取り組みだったが、2024年に本格展開を始め、852店舗にまで拡大した。売り上げも目標比で150%となるなど好調だ。なぜ、コンビニのクレーンゲームが成果を上げているのか。ローソンがクレーンゲームを設置したのは2022年で、京都の店舗オーナーからの提案がきっかけだった。コンビニで新たな顧客体験を創出することで、アミューズメント施設がない地域や、外国人観光客が多い観光地の店舗における来店動機や集客につなげる狙いだった。 当時、クレーンゲーム市場は大きく成長し、日本アミューズメント産業協会によると、市場規模は2012年から2021年の間に971億円増え、2810億円となっていた。2024年時点では3000億円を超えるなど、その後も好調を維持している。 また、同社は単なる景品の販売で

<「超スマート会場の実現」をうたったのに実態はお粗末だが、訪日ツアー客への対応が特に問題だ、と実際にガイドを担当した筆者は指摘する> 最先端技術で全てが高度に組織化され、効率的・合理的でホスピタリティーに満ちた国。日本が初めての観光客の多くはこのイメージを持って訪日する。過去に世界を席巻した日本製家電や、SNSで誇張して伝えられるおもてなしのイメージのせいだ。 だが日本に住む外国人は、古いテクノロジー、組織化が苦手で効率は後回しの企業と行政、マニュアルどおりの対応しかできないサービス業、これが日本だと知っている。外国人観光客はほんの数日で、自分の持つ日本のイメージに裏切られるのだが、大阪万博は、素敵ではない日本の新しい見本になってしまっている。 多くの人が、今年の大阪・関西万博はひどいことになりそうだ、と予想していた。立地の問題、予算の大幅な超過、トップの不用意な発言、建設費の高騰と工事の
日本の観光地は公共のごみ箱が設置されていないにもかかわらず清潔に保たれている/Philip Fong/AFP/Getty Images (CNN) シンガポールで日本について教えている大学教授は、学生を連れて訪日するたびに必ず尋ねられることがある。「なぜごみ箱がどこにもないの?」 増え続ける欧米からの訪日客も首をかしげる。公共の場でごみを捨てる所がないのに、なぜこれほど街がきれいに保たれているのか。 日本政府観光局(JNTO)が今年、日本からの出国者を対象に実施した意識調査によると、訪日客を最も困らせたのはごみ箱の問題だった。 ごみを捨てる場所が見つからなくて困ったという観光客は22%に上り、英語を話せる人が少ない(15%)や、主要観光地の混雑(13%)を上回った。 「予算に限りがある若い旅行者にとっては特に迷惑」。シンガポール国立大学教授のクリス・マクモランさんはそう語り、コンビニで買っ

突如として始まった崩落。中国の観光地で“まさかの光景”が目撃されました。 まるで滝のように崩れ落ちる大量の屋根瓦。築650年の“歴史的建造物”で前代未聞の事故が発生しました。中国東部の安徽省。建物から不気味な音が響きます。「もうすぐ落ちるんじゃない」そう呟いた直後でした。屋根から大量の瓦が滝のように崩れ落ちたのです。 瓦の落下とともに粉じんが舞い上がり、無数の破片が観光客に降り注ぎましたが、幸いにもけが人はいませんでした。 事故が起きたのは鼓楼。時を告げる太鼓を設置するための建物で、土台部分が作られたのは1375年、明の時代。楼閣は30年前に再建されたものでした。 一体なぜ崩れたのでしょうか。 ここ最近、大荒れの天気が続いていた安徽省。強風などの影響も考えられましたが、浮かび上がったのは「手抜き工事」の疑惑でした。 実は楼閣は去年3月に修繕工事を終えたばかり。それから1年余りしか経ってい

和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で飼育されている4頭のジャイアントパンダが6月末、一斉に中国に返還されることとなった。これまで20頭を飼育し、日本一のパンダの名所として知られる施設だけに、4月24日の発表後、おおいに話題となり、名残を惜しむ客が押し寄せている。返還まで2カ月、いささか急な動きのように見えるが、一体、中国との間に何があったのか。地元・白浜町の大江康弘町長に事情を聞いてみた。 【写真】生まれたてのパンダって初めて見た…帰国する楓浜(ふうひん)の子どもパンダ時代 *** 「ゼロパンダ」の日 アドベンチャーワールドにパンダが初めて本格的に貸与されたのは1994年のこと。計3頭が貸与され、そこから17頭が誕生し、日本最大の繁殖地となってきた。現在は、「良浜(らうひん)」「結浜(ゆいひん)」「彩浜(さいひん)」「楓浜(ふうひん)」の4頭がいるが、これら全てがこの6

トランプ政権下で厳格になった入国審査旅行に最適なゴールデンウィークが到来する。アメリカ旅行や、アメリカの空港で入国を伴う乗り継ぎを計画されている方は、スマホのデータの護身術を覚えておきたい。 ワシントン・ポスト紙によると、空港で入国審査を実施する税関・国境警備局(CBP)職員からスマホのロック解除を求められ、中身を調べられるケースが増加している。トランプ政権下で入国審査が厳格化され、デバイス内のデータチェックが強化されているためだ。 入国審査場で「二次検査」に選ばれると、旅行者は別室に案内される。そこでCBP職員から「デバイスを検査する必要がある」と告げられ、スマホやラップトップのロック解除を求められる。 CBPの検査には主に2種類ある。第1段階の「基本的な検査」では、係官が直接デバイスを操作し、プライベートな写真やメッセージ、ブラウザ履歴などを目視で確認する。特別な機器を使わない検査で

京都で料理の提供を縮小する宿が静かに増えている。 素泊まりのみのプランを用意したり、朝食のみを提供したり、修学旅行生にのみ食事を用意したり、飲食店の予約代行をしたりと方法はさまざまだが、一般的な“1泊2食付き”プランからの撤退という点では共通している。 オーバーツーリズムが問題になるほどインバウンドが活況の京都でなぜ今、料理の提供を縮小するのだろうか。宿に話を聞いてみると、人手不足だけではない意外な理由が見えてきた。 「想像していた日本食と違う」 今回、匿名を条件に京都市内の4軒の旅館が取材に応じてくれた。 京都の老舗料理旅館Aは昨年の夏から夕食の提供をやめて、食事は朝食のみにした。旅館Aのインバウンドの宿泊需要は高く、客の9割以上が外国人観光客。その反面、食事つきプランの需要はほとんどなく、料理旅館として面目を保つべく粘ってみたものの、料理長が定年退職したのを機に料理の提供をやめることに

リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く