
次の衆議院選挙をめぐり、参政党の神谷代表は記者会見で小選挙区と比例代表をあわせて100人以上の候補者を擁立し、30から40議席程度の獲得を目指す考えを示しました。 この中で、参政党の神谷代表は次の衆議院選挙に向けた候補者の擁立方針について「少なくとも前回の選挙と同じ規模には持っていきたいので最低100人だ。上限としては150人ぐらい出せればいい」と述べ、小選挙区と比例代表をあわせて100人以上の候補者を擁立したいという考えを示しました。 そのうえで議席の獲得目標については「衆参両院で50から60程度の議席を持つ政党を目指しており、衆議院選挙では30議席から40議席が目標になる。ある程度、候補者が出そろった段階で勝敗率も計算して数字をまとめたい」と述べました。 一方、党の人事では新たに政務調査会長補佐として2017年に自民党を離党した元衆議院議員の豊田真由子氏を起用すると発表しました。 神谷

1・3%―。 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が5月中旬に実施した合同世論調査の、参政党の支持率である。共産党(3・4%)やれいわ新選組(3・7%)より低く、主要政党とはみなされていなかった。 それから2カ月あまり、7月20日投開票の参院選で、参政党は14議席を獲得した。比例では立憲民主党の739万票より多い742万票(得票率12・5%)を集めた。 この躍進を、誰が予想しえただろう。 なぜ、参政党は急速に支持を広げたのか。9月号の論壇各誌がさまざまに考察している。中でも『文芸春秋』の論文「参政党と日本人ファーストのカラクリ」が読ませる。ノンフィクションライターの石戸諭(さとる)が、参政党代表の神谷宗幣や結党時のメンバーらに取材し、今後の課題にも迫っている。 石戸は参政党を、「反グローバリズム」を掲げるポピュリズム政党と位置づける。それが参院選で躍進した理由は、「第一にテレビ出

〈ジェンダーフリーやLGBTQなどは、共産主義者が敵対する国を内部から崩壊させるために悪用している思想戦の一つです〉──。参政党の神谷宗幣代表の編著「参政党ドリル」には、こんな一文がある。根拠不明の自説を開陳する神谷代表が今月初旬の臨時国会に提出した質問主意書も激ヤバだ。先週15日に公開された政府答弁書の“塩対応”とあいまって、話題を集めている。 神谷代表は今月1日、「戦後80年に際する首相見解の形式及び位置付け」「SNSにおける言論操作及び政府答弁の整合性」など4つの質問主意書を提出。そのひとつ「共産主義及び文化的マルクス主義の浸透と国家制度への影響に関する質問主意書」が、かなりフルっている。 まず、〈現在の共産主義〉が〈思想的共鳴者を通じて、官僚機構・司法・教育・地方行政などの中枢に浸透し、価値観や政策判断に相当な影響力を及ぼしている〉と持論を展開。〈文化的マルクス主義〉がジェンダー平

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参政党神谷宗幣代表(写真映像部・松永卓也撮影) この記事の写真をすべて見る 「日本人ファースト」を掲げて参院選を戦った参政党は15議席を獲得した。「日本人ファースト」とは、「日本人でないものは後回し」という意識を内包するものであり、差別や排外主義をあおり、社会の中に深刻な分断をもたらすという指摘がある。自分たちと異なる主張をする人物に対して「日本人ではない」とレッテルを貼り、排除することに行きつくという懸念も広がる。参政党の神谷宗幣代表に“真意”を聞いた。 【写真】「みなさんのお母さんにしてください」と述べたさや氏と神谷代表 【前編】参政党・神谷代表「私もメロンパンを食べています」 過去の数々の発信に釈明 さや氏の核武装発言には「示しがつかない」とも * * * 外国人差別の「意図は全く持っていない」 ――「日本人ファースト」という言葉は、差別や排外主義をあおると感じます。 「日本人フ

参政党 またも「報道特集」に抗議「捻じ曲げ」 2放送連続抗議の異常事態 前回はBPO→今回「偏向報道の抗議に仕返しするかのような報道」 取材回答期限1日だったと内幕 拡大参政党・神谷宗幣代表が26日夜にX(ツイッター)投稿で、同日のTBS「報道特集」の放送内容に対して「先日、BPOに申し立てをしたTBSの『報道特集』がまた参政党の印象を貶める内容の番組を配信していたので抗議します」と記した。参政党が「報道特集」に抗議するのは2放送連続。参院選期間中だった前回12日は、「争点に急浮上“外国人政策”に不安の声」の特集に対し、参政党が「当党の外国人政策について、著しく公平性・中立性を欠いた内容」「不当な偏向報道を受けた」として厳重抗議。 これに対し「報道特集」側は「参院選の争点に急浮上していることを踏まえ、排外主義の高まりへの懸念が強まっていることを、客観的な統計も示しながら、様々な当事者や

参政党・さや氏が“メガネ”でアピールする経済評論家への“信頼”「さやさんは見目麗しいけど、頭の中が『三橋貴明』だからね!」《三橋氏は抗議デモ女性に体当たりも》 手を大きく広げた男は、抗議活動をする女性をあざ笑うかのように接近して接触。女性は押し込まれて後ろに倒れた──。 7月20日に投開票された参院選で、32人が立候補した東京選挙区(改選6+補欠選1で計7人当選)は混戦となった。その東京選挙区で台風の目となり、66万8568票を得て2位で当選したのが参政党のさや氏だ。 さや氏は国政初挑戦ながら、党が掲げる「日本人ファースト」を訴えるとともに、インターネット番組で「核武装が最も安上がりで、最も安全を強化する策の一つだ」と物議を醸す発言をするなど話題を呼び、参院選で大きく躍進した参政党を牽引した。さや氏とはどんな人物なのか。 全国紙政治部記者はこう話す。 「さや氏は横浜市出身の43歳で、青山学

この度の参議院選挙におきまして、東京選挙区より立候補させていただいた さや につきまして多くの皆様から温かいご支援を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。 さて、本日は さや の本名につきまして、この場を借りてご報告申し上げます。 さやの本名は「塩入清香(しおいりさやか)」と申します。 選挙戦におきましては、シンガーおよびキャスターとして長年親しんでいただいた「さや(saya)」という名前で出馬させていただきました。これは、多くの方々に覚えていただきやすいという戦略的な理由もございました。 また、もう一つの理由といたしまして、本人の家族の健康状態を考慮し、これまで本名の公表を控えさせていただいておりました。家族は重い心臓疾患を抱えており、選挙期間中に想定される取材や過度な関心が、心身の負担となることを強く懸念しておりました。 しかしながら、今回当選という結果を受け、当初皆さまにお約束させ
参政党の神谷宗幣代表(撮影:写真映像部・松永卓也) この記事の写真をすべて見る 7月20日に投開票された参議院選挙で、参政党が大躍進した背景には、この男性がいるとされる。元日本共産党員で、ジャーナリストの篠原常一郎氏だ。参政党結党時のボードメンバーの一人であり、現在はアドバイザー的な立場で党運営や選挙に関わっているという。今の党の主張には賛同できない面もあるというが、なぜ“守り神”を続けるのか。そして参政党の未来をどう見据えているのだろうか。 【写真】“参政党の守り神”と呼ばれる篠原氏はこちら * * * 党組織のあり方や運営システムを提案した“守り神” ――2020年の参政党結党に関わった経緯は。参政党の現代表である神谷(宗幣)さんと共通の知人がいて。「新しい党を作りたいと考えている人たちがいるんだけど」と声がかかってね。私は共産党や民主党などで20年以上、政党職員や議員

8/14 13時 日本最大級の国際サイバーセキュリティ・カンファレンスCYDEF8説明会 井手達夫氏、佐々木孝博氏 ファシズムにおける性と政治 前回までの二回において、ナチス・ドイツにおいて、どのように性と政治が影響し合っていたのかについて、ヴィルヘルム・ライヒの『ファシズムの大衆心理』の記述を参照して確認してきた。 非常にリベラルで性にも寛容で先進的だったヴァイマル共和政のドイツが、不況などを経て家父長制的で権威主義的な国家と化していき、家族や生殖を重視するナチスのイデオロギーを如何に女性たちが支持し、禁欲を強いることで捌け口を求める男性たちの性的衝動をいかにイデオロギーや体制の支持、そして差別や暴力に振り向けてきたのか、ライヒの分析により心理メカニズムを分析してきた。田野大輔『愛と欲望のナチズム』によると、ナチスは理想的な家庭を目指すような禁欲と、ヌード写真を活用したり性的満足を与える

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