先日、UXブッククラブを開催しました。今回の課題本はラリー・コンスタンチンとルーシー・ロックウッドの『使いやすいソフトウェア(原題:Software for use)』でした。 この本の中で提唱されている設計手法が『利用中心設計(Usage Cetered Design)』です。一般にユーザ中心設計(User Centered Design)がユーザ調査やユーザテストといった「ユーザとの対話」に重点を置いているのに対して、利用中心設計はユースケースやUIの「モデリング」に重点を置いています。 ブッククラブの復習を兼ねて、利用中心設計のプロセスの中核部分をご紹介します。 ユーザ役割モデリング 利用中心設計では、「ユーザ」ではなく「ユーザ役割(user roll)」を定義することから設計を始めます。本の中では「(英文キーボード環境における)記号入力アプレット」を題材に、以下のようなユーザ役割を
Murali Krishnaはこう言う(リンク)。アジャイル開発へ効果的に移行できないという失敗は、ユーザストーリーが何たるかを理解できていないという根本的な失敗に根ざしていることが多い。 ユーザストーリーの最も重要な側面は、ユーザストーリーが要件(機能)の「スケジュール可能な」ユニットであり、スケジュールは他に依存していないということです。ユーザストーリーの「他に依存せずスケジュール可能な」特徴を実現する鍵となるのが、「ユーザ」がどう使うかという目線に立ってユーザストーリーを表現することです。そうすればユーザが実際にインタラクトできるエンドツーエンド(UIからバックエンド)に実装された機能性のユニットが手に入ります。 Krishnaはアジャイルコミュニティで多数の人々が信じている「ユーザストーリーは唯一、最良のよりどころ」を正確に描写し、Mike Cohnによる「Advantages

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