膀胱をコントロールすることは、自身をコントロールすることに他ならないのかもしれない。Psychological Scienceに掲載された研究結果によると、トイレを我慢しているときの方が判断力が向上するそうだ(ScienceDaily、本家/.)。 この研究では被験者に750ccの水を飲ませ、それが膀胱に達すると考えられる40分後に被験者に8つの質問に対し判断を下させたとのこと。各質問は直近に小さな報酬を得るか、もう少し待ってより大きな報酬を手にするかを選ぶ内容であった。 その結果、トイレを我慢している被験者の方が後により大きな報酬を得ることを選択する傾向があったとのこと。生理的欲求を我慢している状況には別の事柄に対し自制心を保つのは難しいと思われていたが、結果はその逆となったそうだ。 今後人生の重大な決断は、トイレを我慢した上で行うのが良いかもしれない。
京都大学(京大)は9月27日、脳内で神経回路が混線してしまわない仕組みを発見したと発表した。非典型的カドヘリン7回膜貫通型ガドヘリン「Flamingo」(Fmi)と細胞内足場タンパク質「Espinas(Esn)」による協働作用で、樹状突起同士が伸長する際に絡み合わないようにしているのである。同大生命科学研究科の上村匡教授、同碓井理夫助教、松原大佑大学院生らの研究で、成果は2011年発行の学術雑誌「Genes&Development」第25巻に掲載された。 ヒトの脳の中では、個々のニューロンが周囲にある数10ものニューロンとシナプス結合を介して連結し、複雑な神経回路を形成している。神経回路の混線を避け、正しいシナプス結合を形成するためには、個々の神経突起(樹状突起と軸索)が体内の適切な領域に伸びていかないとならない。 この伸長過程には、ニューロンと周囲の細胞との間でやり取りされている、さまざ
サメは、海に生きる生物の中で唯一、病気にかからない生物と言われています。それは、サメ自身が作り出している強力な抗体でしっかりと守られているからです。その抗体の名は、スクアラミン。今から19年前に、サメの肝臓から発見されました。 あらゆる感染症を回避し、健康体を保つと言われるこの魔法のような抗体が、近い将来人類を救うと期待されています。現在アメリカでは、スクアラミン由来の新薬の発売に向けて、臨床試験が続けられているところです。 スクアラミンは、アメリカ・ジョージタウン大学で研究を続けている免疫学者マイケル・ザスロフ博士によって、1993年に発見されました。以後幾度もの臨床試験が行われ、その結果、ガン治療や目の疾患そしてあらゆる感染症に効果があることが判明しています。 「スクアラミンには幅広い抗ウイルス性の特性が潜在的にあります。この発見は奇跡的なことです」と語るザスロフ博士。「今後、サメが持
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