【ネタバレあり】超絶映画『TENET テネット』がわかるかもしれない、「エントロピー」の話2020.09.18 21:0034,035 山田ちとら ※本記事は、映画『TENET テネット』のネタバレを含みます。事前情報なしで同作を楽しまれたい方は、鑑賞後に読まれることをおすすめします。 とてつもない映画を観てしまいました。 あたりまえだと思っていた〈時間〉という概念を根底からくつがえす超大作『TENET テネット』。 未来では“時間の逆行”と呼ばれる装置が開発され、人や物が過去へと移動できるようになっているという設定で、その装置を使って未来から敵がやってきて、現在の世界をぶっ壊そうとします。名もなき主人公(ジョン・デヴィット・ワシントン)に与えられたミッションとは、未来からきた敵と同じように〈時間〉から脱出して、世界を滅亡から救うこと。 Video: ワーナー ブラザース 公式チャンネル/

ことしのノーベル化学賞の受賞者に、スマートフォンなどに広く使われ、太陽発電や風力発電などの蓄電池としても活用が進む「リチウムイオン電池」を開発した、大手化学メーカー「旭化成」の名誉フェローの吉野彰さん(71)ら3人が選ばれました。日本人がノーベル賞を受賞するのは、アメリカ国籍を取得した人を含めて27人目、化学賞では8人目です。 ことしのノーベル化学賞に選ばれたのは、 ▽大手化学メーカー「旭化成」の名誉フェロー、吉野彰さん(71)、 ▽アメリカ・テキサス大学教授のジョン・グッドイナフさん、 それに▽アメリカ・ニューヨーク州立大学のスタンリー・ウィッティンガムさんの3人です。 吉野さんは大阪府吹田市出身で71歳。京都大学の大学院を修了後、旭化成に入社し、電池の研究開発部門の責任者などを務めたほか、おととしからは名城大学の教授も務めています。 吉野さんは、「充電できる電池」の小型化と軽量化を目指

具体的な数字やデータを示してもダメ。明晰な論理で説いてもムダ。そんなとき、あなたはきっとこう思ってしまうのではないか。「事実はなぜ人の意見を変えられないのか」。 実際問題、日々の生活でそんな思いを抱いてしまう場面は少なくないだろう。失敗例がすでにいくつもあるのに、それでもまだ無理筋を通そうとする社内のプレゼンター。子育てのあり方をめぐって、何を言っても聞く耳を持ってくれないパートナーなど。また不思議なことに、たとえ高学歴の人であっても、「事実に説得されない」という点ではどうやらほかの人と変わらないようだ。 さて本書は、冒頭の問いを切り口としながら、人が他人に対して及ぼす「影響力」について考えようとするものである。心理学と神経科学の知見を織り交ぜつつ、著者は早々に厳しい診断を下す。 多くの人が「こうすれば他人の考えや行動を変えることができる」と信じている方法が、実は間違っていた…。 数字や統

by Takashi Hososhima 「古代ギリシャの科学者であるアルキメデスが凹面鏡で太陽光を集めて敵艦を焼き払った」という伝説がある通り、光学の歴史の始まりは2000年以上前に遡ります。そんな光学の歴史上で人類が2000年以上も解決できなかった「レンズの収差の解消」という難問をメキシコの大学院生が数学的に解決したと報じられています。 OSA | General formula for bi-aspheric singlet lens design free of spherical aberration https://doi.org/10.1364/AO.57.009341 Mexicans solve problem unattainable for Newton https://www.eluniversal.com.mx/english/mexicans-solve-pro

佐藤弥 こころの未来研究センター特定准教授らの研究グループは、日本人65人を対象として、表情の表出を調べ、日本人の表情が心理学研究において著名なエクマン博士の理論とは異なることを実証しました。 表情は感情を表すメディアで、人のコミュニケーションに不可欠です。エクマンは、感情を表す普遍的な表情があるという理論を提案しました。理論は、観察や直感に基づいていましたが、基本感情の表情表出を実証的に調べた先行研究は、この理論を部分的にしか支持していませんでした。さらに、そうした研究は今まで、西洋文化圏でしか実施されていませんでした。本研究では、被験者は基本6感情(怒り・嫌悪・恐怖・喜び・悲しみ・驚き)のシナリオに基づいて表情を表出しました。その結果、写真条件ではターゲットの感情が明確に表出されましたが、シナリオ条件では幸福と驚きの条件でしかターゲット感情ははっきりと表出されませんでした。さらに、写
傷つけたり、切断したりしても元に戻るゴムの新素材を、理化学研究所などのグループが開発しました。さまざまな環境下で使えるということで、自動車のタイヤや保護材、人工臓器からロケットまで幅広い分野で活用が期待できるということです。 完全に切断しても切断面を軽く合わせるだけで数分後には元どおりにつながり、傷もほぼ消えるということです。 このゴム素材で袋をつくると、穴があいても自然に塞がると言うことです。 元に戻る仕組みは、「分子間相互作用」という分子と分子が互いに引き合う物理現象を利用しています。 グループでは、特殊な触媒を使ってねらいどおりに引き合う作用をみせる分子の合成に成功、切断面の分子と分子を近づけると再びつながる素材を実現しました。 これまでにも、こうした機能をもったゴム素材はありましたが、光や熱など外からエネルギーを加えるといった条件が求められ、普及の壁になっていました。 今回の素材は

「西から昇ったおひさま」が見たい!! 青森県弘前市の弘前大学教育学部付属中学校3年の工藤優耀(ゆうよう)君(15)がそんな研究テーマに取り組み、一般財団法人理数教育研究所(事務局・大阪市)が主催する「算数・数学の自由研究作品コンクール」中学校の部の最優秀賞に輝いた。常識を覆す発想は、ある人気アニメの主題歌がヒントになった。 研究のきっかけは昨年7月、数学の授業で先生からコンクールへの挑戦を促されたことだった。夏休みに入ってテーマをあれこれ思案するうち、●(歌記号=いおり点=)西から昇ったおひさまが東へ沈む――という赤塚不二夫原作のアニメ「天才バカボン」の主題歌の一節が頭に浮かび、「『西から昇る太陽』を証明できたら常識を覆す面白い研究になる」と考えた。 まず三平方の定理を使った計算で、高い所ほど地平線までの距離が長くなることを証明。西の地平線に太陽が沈んだ直後に素早く高所に行けば再び太陽が地

お使いのInternet Explorerは古いバージョンのため、正しく表示されない可能性があります。最新のバージョンにアップデートするか、別のブラウザーからご利用ください。 Internet Explorerのアップデートについて 数多くの個体が役割分担しながら集団生活を送るアリの世界。互いに協力しあって仲良く暮らしているイメージが強いが、実際は相互に監視しあい、役割に反する行動を取った裏切り者を厳しく罰する監視社会なのだという。 アリの社会における「取り締まり」は、個体数が少ない未成熟な集団ほど厳しいことが、関西学院大などの研究で分かってきた。集団が小さいほど、勝手な行動が全体に与える影響が大きくなるためらしい。 ■おきて破りには制裁 アリ科の多くは、女王アリが雄と交尾して働きアリを産む。働きアリは全て雌で卵巣を持ち、交尾を必要としない単為生殖で雄を産むことができるが、産卵を担当するの

熱帯にすむ極楽鳥の雄の漆黒の羽根が、光の最大99・95%を吸収することを、米国の研究者らが突き止めた。 雌に求愛するときに鮮やかな青や黄などの飾り羽根を目立たせるために黒くなったらしい。9日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズで発表した。 極楽鳥はフウチョウ科の鳥の別名。ニューギニア島などにすみ、派手な飾り羽根や求愛ダンスで知られる。雄の羽根の一部はつやがなく非常に黒く見えるが、その理由は謎だった。 研究者らが雄が青い飾り羽根を胸に持つカタカケフウチョウなど極楽鳥5種で特に真っ黒に見える部分の羽毛を詳しく調べたところ、表面がごく細かいとげが並んだような形になっていることがわかった。この特殊な形によって、当たった可視光(波長400〜700ナノメートル)のほとんどを吸収する。 電子顕微鏡で観察するため、羽毛の表面の形を残したまま、薄い金の膜で覆って「金めっき」しても真っ黒に見えた。研究者

立ち上げメンバーである大谷和敬さんはこう語りました。 「ここに集まった皆さんは宇宙開発にいろいろなイメージをお持ちだと思います。技術的な興味・関心、『宇宙っていいな』という憧れ、なんだかおもしろそうという思いなど。そこはどんなきっかけでもいいと思っていますし、やりたいという気持ちを大事にしていただきたいと思います。リーマンサットで経験できること、達成できることが存在するのは保証します。参加と活動を通して『自分はこれをやるためにここに来た』と感じてもらえればと思っています」 リーマンサットが取り組んでいるのは「多機能超小型人工衛星の開発」です。もともとは東京大学と東京工業大学が開発した「キューブサット」と呼ばれる人工衛星で、リーマンサットでは「零号機RSP-00」と名付けています。サイズは超小型衛星のなかでも一番小さい1U(10cm×10cm×11.35cm)で、重さは1.33kg。RSP-

東京大学宇宙線研究所(千葉県柏市)が10月下旬に売り出したオフィシャルグッズ「スーパーカミオカンデジグソーパズル」が異例の人気だ。難易度の高さと研究設備の絵柄が評判で、完売が相次いでいる。 題材は岐阜県飛驒市にある研究施設、スーパーカミオカンデ。この施設を使ったニュートリノの研究で、梶田隆章さんが2015年にノーベル物理学賞を受賞した。装置内部を300ピースで再現。担当者も「最後まで完成できるかわからない」という難解ぶりだ。東大の柏キャンパス(柏市)と本郷キャンパス(東京都文京区)で売る予定だったが、担当者が公式ツイッターに投稿したところ1万回以上転載された。複数の小売店から取り扱いの要望が届いた中で、最初に手を挙げた東急ハンズ名古屋店(名古屋市)でも取り扱いが決まった。 同店では発売から3日で、仕入れた108個が売り切れた。担当者は「同じパズルが1日で何十個も売れることは異例」と驚く。

土星の輪の鮮明な画像を撮影するなど数々の成果を上げてきた探査機、「カッシーニ」は、日本時間の15日夜、土星に突入して燃え尽き20年間に及ぶ任務を終えます。 また、ことし4月からは、初めて、土星の表面と輪の間に入り、合わせて22回の観測で、これまでより格段に近い、土星の上空3000キロ付近から大気が巨大な渦を巻いている様子などを撮影したほか、大気の一部を採取することにも成功しています。 カッシーニはまもなく燃料がなくなることから宇宙空間でごみとなるのを防ぐため、日本時間の15日夜、土星の大気圏に突入して1分余りで燃え尽き、20年に及ぶ任務を終えます。 土星から地球にシグナルが届くには1時間20分余りかかり、カッシーニとの最後の交信が地球に届くのは日本時間の15日午後9時前の予定です。 カッシーニのプログラムマネージャー、アール・メイズ博士は、13日に行われた記者会見で「すばらしい探査機が燃え

すぐ隣で仕事をしている人が、こんなことを言っていた。 「なんで自分にはこんなに集中力がないんだろう?仕事をはじめても30分で耐えられなくなってしまう。昨日の夜は溜まっていた仕事になかなか手がつけられず、つい朝まで寝てしまった。」 私は答えた。 「科学的には、「とりあえず、5分でも10分でもやってみる」とやる気が出るらしいですよ。」 参考:どうにもやる気がおこらない時、やる気を出せる技術。 「やる気」は脳の研究分野の1つでもあり、科学的なアプローチも進められてきた。 脳科学者の池谷裕二氏は著書の中で、「やる気」について言及しており、「何かを始める」と、側坐核という脳の部位が活性化し、やる気が出るとしている。 これはつまり「気分」「マインド」が先ではなく、「行動することでやる気が出る」という、従来のイメージと逆の主張だ。 確かに個人的にこれは思い当たるフシが数多くあり、「やる気がでない」と言う

アダム・サヴェッジ&ジェイミー・ハイネマン - Maarten de Boer / Getty Images ディスカバリーチャンネルで14シーズンにわたって放送され、3月5日(現地時間)にシリーズフィナーレを迎えたばかりの実験番組「怪しい伝説」が、新たな形で復活すると The HollywoodReporter が報じた。 「怪しい伝説」は誰もが疑問に思ったことのあるうわさを“伝説バスターズ”のアダム・サヴェッジとジェイミー・ハイネマンが過激な実験で徹底検証する番組。シリーズが終了した現在、アダムとジェイミーは米CBS局でCIAを絡めたドラマに取り掛かっている。 そこで、ディスカバリーチャンネルの傘下にあるサイエンスチャンネルは新シリーズの前に、新たな“伝説バスターズ”を探す新番組「サーチ・フォー・ザ・ネクスト・ミスバスターズ(原題) / Search for the Next Myt

カーネギーメロン大学、スプレー塗料を吹きかけた物体をタッチパッドにする低コストの技術を発表。ほぼ全ての形状/表面のオブジェクトが変換可能。ギター、ステアリング、スマートフォンの裏など 2017-05-09 カーネギーメロン大学の研究者らは、「Electrick」と呼ぶスプレー塗料を物体に吹きかけ、その物体を全てタッチパッドにする技術を論文にて発表しました。 Electrickは、多種多様な物体や不規則なサーフェスなどまで(ほぼすべての形状のオブジェクト)をタッチ入力可能のオブジェクトにする低コストな技術です。これは、導電性塗料を吹きかけ、感知電極を付けることによって達成されます。 デモ映像では、ステアリング、ギター、壁、机などをタッチパッド・センサーにしている様子が映し出されます。壁などの表面が広い場合は、ペンキで塗ることも可能です。 他にも、塗料を塗ったカバーを真空成形でスマートフォンの

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