こうした状況下で、テックブログを書くことは大きな“工数負担”として扱われがちです。業務時間内で記事を書く場合、調査や検証、サンプルコードの作成、図版の準備が必要です。企業によっては広報や法務のチェックが入り、丁寧に運用しようとすると一記事につき一人日以上かかることもあります。 アドベントカレンダーで12月に連続して記事を出す企業は、社内の工数をそれだけ割いているということです。それを許容できる企業は、単純に寛容なのだと思います。またブログサイト自体の運用コストも無視できません。 こうした事情を踏まえると、経営層が「これだけ負担をかけるのなら、何かしらの成果がほしい」と考えるのは自然です。しかし、テックブログには即効性がありません。ブログ経由の応募は極めて少なく、PVをKPIにしてしまうと目標設定が破綻しやすい。PVを狙いすぎると、炎上しやすいテーマに寄ってしまい、企業ブランディングの毀損に

事業部長代理として採用面接に同席した。面接の実務は担当スタッフがやってくれるので、僕は逃亡した事業部長の代わりに厳格な顔をして座っているだけである。最近、募集を出しても反応が薄い。そのなかで応じてくるのは就職氷河期世代か高齢者が多い。本音をいえば30代までの若い人間を採用して若返りをはかりたい。今回、面接にやってきたのは就職氷河期世代の男性。アラフィフ。経歴を見ると、なんとも言えない気持ちになった。募集要項にマネージャー経験や営業経験がある人優先的な記載があったはずだが、経歴書にはそれに該当するものはなかった。2001年から約25年間、派遣社員や期間工として交互に働いていて、合間を埋めるようにアルバイトとしてコンビニなどで働いていた。半年から2年を派遣社員等、数か月から1年をアルバイト、そのパターンを繰り返していた。 就職氷河期世代は、たぶん、世の中の都合で、正規雇用と非正規雇用で真っ二つ

2019年に情シスの業務範囲を整理した記事を公開しました。このコンテンツは多くの情シスの方に読んでいただいており、今でも初めて情シスの方からお声がけ頂くきっかけにもなっています。 それから5年。2025年の情シスは、当時とは比べものにならないほど複雑さが増しています。経済動向の不安定さやスタートアップ不況、M&Aの加速も重なり、情シスの必要性は高まり続けていますが、採用はかつてないほど難しくなっています。 今回は「2025年の情シスの業務範囲」と「なぜ今こんなに採れないのか」を整理します。 情シスが抱える業務範囲の拡大情シスが抱える業務範囲の拡大について下図に示します。次に特に増加した業務内容に注目してまとめていきます。 コーポレートIT (情シス)の担う全体業務イメージ 2025コロナ禍の名残としてのハイブリッドワークフルリモートは減ったものの、完全なオフィス回帰にも至っていません。その

アンノウン・テクノロジーズ(東京都千代田区)のCEOを務める切敷裕大さんが10月30日、個人のXアカウントで「世界初!暗号領域の情報が読み取れるSuicaビューアを公開」と投稿し、一部で注目を集めている。アンノウン・テクノロジーズは、8月に話題になったSuicaの脆弱性を指摘したセキュリティ企業だ。GitHubの当該ページによると、Suica ViewerはFeliCaベースの交通系ICカードから、リモートサーバーによる相互認証により暗号化された領域を読み取るツールだという。詳細なカード情報や残高、旅程履歴データなどが読み取れるが、書き込みには対応しない。同氏はXで「絶対残高(を)書き換える奴が出るので禁止してある」と投稿している。なお10月31日にはメンテナンスのため認証サーバーを一時休止すると投稿しており、独自のサーバーを立てていることもうかがえる。 X上では「凄いですね」といった好

「ITエンジニアを辞めました」──そんな投稿を目にする機会が増えています。あるときはXでの報告、あるときは顧客の採用担当から、そしてまたあるときは人材系事業の中の人から話を聞くようになりました。今、IT業界で何が起きているのかを整理してみます。 辞める人が増えている背景共通しているのは、2019〜2021年頃にプログラミングスクールを経てITエンジニアになった人たちです。しかし、いざ入社してみると現実は想像以上に厳しいものでした。 不況が変えた未経験・微経験採用近年、受託開発会社、事業会社、スタートアップを中心とした不況感の高まりにより、未経験・微経験層の求人が大幅に減少しています。 景気が後退局面にある中で、企業は「教育コストをかけて育てる層」よりも「即戦力として成果を出せる層」を優先するようになりました。これにより、スクール卒のエンジニア志望者が転職活動で行き詰まり、キャリアチェンジを

株式会社おくりバント、退職引き止めサービス「イテクレヤ」を正式リリース退職者が相次ぐ企業へ。離職の連鎖を止める「イテクレヤ」 株式会社おくりバント(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:西久保剛、以下おくりバント)は、2025年8月1日、退職引き止めサービス「イテクレヤ」を正式リリースいたしました。 昨今、退職代行サービスの普及により、社員の突然の離職に頭を抱える経営者や人事担当者も増加傾向にあります。表面的な退職理由だけでは、組織の根本課題にはアプローチできず、離職の連鎖や職場の士気低下を招く可能性も否めません。 「イテクレヤ」は、企業側からは見えづらい、退職に至る本当の原因を追求し、その改善策を提示することで、組織全体の環境改善と離職防止を支援するサービスです。 ※なお、本サービスは、退職希望者を無理に引き止めることを目的としたものではありません。 「イテクレヤ」サービス提供の流れ 1.

サントリーHD新浪剛史会長が辞任 「クーデターにはめられた」剛腕経営者に社内で反発か?

追記あらぬ誤解が発生しつつあるので明記しておきますが、私は京大やレノバを含めた洋上風力業界とは一切関係のない一般人増田です…… ---- 2021年に端を発するためか、そもそも何が起こったのかを知らぬままSNSで騒がれている様子が散見されたので、読みづらくならない範囲でまとめたいと思う。 (三菱商事の社長会見ライブを見ていて、彼らの責任の重さが伝わってこなかったので、書くことを決めた) 1. 再エネ海域利用法に基づく洋上風力発電事業者の公募洋上風力発電の事業は、基本的に「海域を占有して発電を行う権利」を国が事業者に与える仕組みで進められている。 海は公共財であり、漁業者や航路利用者との調整が不可欠なため、「公募占用制度」と呼ばれる仕組みが導入され、国が事業者を選定する。 流れを単純化すると次のようになる。 国が「この海域を洋上風力に使ってよい」と指定事業者が「発電規模」、「価格(いくらで電

下水道管の点検作業中に作業員が転落し、救出作業が行われた現場=2日午後2時25分ごろ、行田市長野 作業員4人が下水管の点検作業中にマンホールに転落した現場 行田市長野の周辺(国土地理院HPより) 行田市長野で2日、下水管点検作業員4人がマンホールに転落して死亡した事故で、作業を行った下水道調査会社「三栄管理興業」(さいたま市浦和区)は5日、事故当時に作業員が地上から空気を送るマスクを着用していなかったことについて、「現場の判断だった」と明らかにした。 三栄管理興業は、報道各社からの質問に文書で回答。「エアラインマスクを用意することはルールとなっている」とし、7月に同じ場所で作業した際、硫化水素濃度に問題がなく、使用しなかったため持っていかなかったとした。 同社の説明では、亡くなった4人はいずれも安全帯を装着していなかった。同社は6月、安全帯などの保護具の使用を確約する事業計画書を市へ提出し

経済産業省は、中小企業への支払い対応が「最低」だと評価された企業を、初めて実名で公表しました。 医療機器メーカーの「テルモ」など、15社が最低評価となっています。 この調査は、経産省が中小企業およそ6万6000社に聞き取り、発注元である大企業などの支払い対応ついてランク付けしたものです。 特に来年1月から全面禁止となる手形払いについては、中小企業の資金繰りの悪化にもつながることから、調査に踏み切ったものです。 その結果、最低評価となったのは以下の15社。 ・テルモ(東京・渋谷区) ・シャトレーゼ(山梨・甲府) ・三菱鉛筆(東京・品川区) ・三協立山(富山・高岡市) ・SMC(東京・中央区) ・住友重機械工業(東京・品川区) ・芝浦機械(東京・千代田区) ・牧野フライス製作所(東京・目黒区) ・パナソニックAP空調・冷設機器(群馬・大泉町) ・一建設(東京・練馬区) ・セーレン(東京・港区)

「生成AIは期待外れ」と言ってしまう日本企業が生まれるワケ 5カ国調査で分かった、効果を実感する企業との違い(1/2 ページ) 生成AI導入で「期待を上回る効果」を得た企業の割合は、米国51%、英国50%に対し、日本はわずか13%――PwCコンサルティングが日米英独中の5カ国で実施し、6月に結果を発表した生成AI活用実態調査で、日本企業の効果創出力の低さが浮き彫りになった。 推進度合いでは日本は5カ国中3位で、56%が「活用中」と平均的な水準にある一方、肝心の成果では最下位に。「日本企業の動向は想像通りひどい。毎回同じことを言っている」。調査を主導したPwCコンサルティングの三善心平氏(執行役員パートナー)は率直に語る。 背景には生成AIを単なる「効率化ツール」として捉え、経営層のコミット不足や業務への本格的な組み込みができていない構造的課題がある。とはいえ、日本企業の中にも効果を実感する

西川暢春 弁護士法人咲くやこの花法律事務所 📚新刊『3大労使トラブル円満解決の実践的手法』発売中 @nobunobuno 企業顧問弁護士。労使紛争の予防と円満解決に尽力します。📖著書「問題社員トラブル円満解決の実践的手法」、「労使トラブル円満解決のための就業規則・関連書式作成ハンドブック」📰週刊労働新聞で「ケーススタディ人事学Q&A」連載中。毎朝労働裁判例情報を投稿。全国からの相談・講師依頼に対応。事務所顧問先約600社。 kigyobengo.com 西川暢春 弁護士法人咲くやこの花法律事務所 📚新刊『3大労使トラブル円満解決の実践的手法』発売中 @nobunobuno 相手を論破するような話法を多用する新入社員の解雇 東京地裁R2.9.28 産業用機械の制作、販売等の事業を営む会社が、20代前半の大卒男性を採用。 しかし、新人研修に参加した際、研修の外部講師に対して、「何故この

1.始業30分前に出勤、清掃することが義務 2.始業15分前から朝礼 3.朝礼でスピーチが当番制で月一程度回ってくる、ちゃんとした内容を考えないと叱責 4.朝礼で毎朝社訓唱和 5.社員旅行積立金が給料天引きされる 6.定期的にバーベキューなどのイベントが土日にある 7.イベントを企画するなどして社長に気にいられると出世する 8.イベント不参加などで社長の不興を買うと給料が全然上がらない 9.建前として目標管理や多面評価などあるが全ては社長の好き嫌いが評価のすべて 10.プライバシーマークを取得しているが複数の拠点が存在しないことになっている (追記) こんな適当な落書きがなんかめっちゃ伸びててビビる ついでなので思い出した追加燃料を投下しておく 11.本社勤務はなぜか手当や補助が減額されるので手取りが減る(異動後に知る) 12.本社勤務はなぜか土曜出勤日があり完全週休2日制じゃない(募集要

鈴木重正@薬局後継者、独立支援 YAKUDACHI @YAKUDACHILLC @JkNElMKZ8PMcqt0 助言したいというより、色々な仕事に携わって成長していきたいと考えてるのかと思います。 社会人経験のない中で、明確に業種を決めきれないからコンサル志望。 いわゆるJTCに入るとテクノロジーの急速な進化においてかれるのでは、といった不安もコンサルが増えた要因に思えます。 2025-06-17 07:18:25 オルタレイチュア(代替文芸) @alterature8 @JkNElMKZ8PMcqt0 屋上屋を架すというか、"ビジネスのためのビジネス"に人気があり過ぎるってのは不健全な感じがしますね。ユニクロ柳井さんも自分のところのエリート達に、退職後にコンサルとファンドだけはなるな、と思ってたらしい。もうちょい実業っぽいことやってくれっていう老爺心でしょうね。 2025-06-16

就職活動中の学生が、面接やOB・OG訪問などの音声を投稿・共有できるサービス「Voice Career(ボイスキャリア)」が、SNS上で波紋を広げている。運営するEdu Studio(東京都港区)は「リーガルチェック済み」「就活生は安心して利用できる」などと説明しているが、X上ではコンセプトや運営方針に対する疑問の声が相次いでいる。 ボイスキャリアは、2023年6月にリリースされた就活生向けのサービス。実際の面接やグループディスカッション、OB・OG訪問で録音した音声を投稿でき、他の学生が聴取して選考対策に活用することを想定している。 会員登録時には学生しか登録できないように大学専用のメールアドレスを用いた認証を設けており、同社によると「会員の約7割が海外大や東京大学、京都大学、慶應義塾大学、早稲田大学などの上位校の学生」だという。 投稿された音声についてはプライバシーを考慮するとの立場か

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