自民党の高市早苗氏が史上初の女性首相に就任した。自民党と維新の連立のもとに選出された同氏だが、この連立政権で焦点となったのが、維新が突きつけた「比例代表50議席削減」という条件だ。この提案に対しては「民主主義の危機」との批判も噴出したが、経済学的な観点から見ると、実は「合理的」と言うことができる。その理由とは一体何か。元プレジデント編集長の小倉健一氏が解説する。自民党は連立を組む維新から議員定数の削減を突き付けられた(出典元: yu_photo / Shutterstock.com) ついに誕生「史上初」の高市首相 今月21日の首相指名選挙で、自民党の高市早苗総裁が選出され、憲政史上初となる女性首相が誕生した。 公明党の連立離脱により一時は首相就任が不透明となった高市氏だが、自民党と日本維新の会(以下、維新)が連立政権の樹立で合意したことで、当初の見込み通り首相に就任した。 2党の連立に


それに先駆けて行われた沖縄県議選では、玉城デニー沖縄県政にとってはダメージとなる自由民主党系の勝利(沖縄県知事・玉城デ二ーさんを支持する県議会与党の過半数割れ)という結果となりました。 裏金問題で揺れる岸田文雄政権ですが、政治不信を揺るがす政治資金規正法の問題よりも、沖縄県民からすれば「そんなことより玉城デ二―どうにかしろ」というのが民意となったようで、沖縄地方政治のリアリズムを肌で感じる結果となりました。 相対する東京都知事選、告示前の情勢調査たけなわといった様相ですが、各社数字がまあまあ出揃う中で、ディフェンディングチャンピオンである俺たちの女帝・小池百合子さんが特に何もしていないのに盤石の選挙戦に突入しそうです。 他方、実質的に共産党に担がれた蓮舫さん(元立憲民主党・現無所属)は、なぜか告示の3週間も早く立候補表明して微妙に失速してしまっている感じが否めません。大丈夫なのでしょうか。

鈴木俊一財務相は22日の参院財政金融委員会で、過去に「高齢者は集団自決、集団切腹みたいなことをすればいい」と発言した経済学者・成田悠輔氏の財務省広報誌への起用が問題視されたことを受け、内閣広報室が18日付で各省庁に、広報活動における人選などの慎重な検討を求めたと明らかにした。鈴木氏は「発言は常識的に考えて全く不適切だ」と改めて強調した。立憲民主党の勝部賢志氏への答弁。 成田氏の発言を巡っては、岸田文雄首相が15日の参院予算委で「極めて不適切な発言ではないかと感じている」と答弁。財務省が2023年7月に発行した広報誌に成田氏と同省職員の対談記事が掲載されたことについては「起用の経緯は承知していないが、(適切か)確認した上で判断する」と述べていた。

まず初めに、私個人には政治思想の偏りが一切ないことを断っておく。「工作員が」とか変な攻撃を受けてしまうので。


自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーを巡る事件で東京地検特捜部は7日、政治資金規正法違反の疑いで衆院議員池田佳隆容疑者(57)=比例東海=と政策秘書を逮捕した。ネット上では、1日未明に放送されたテレビ朝日系の討論番組「朝まで生テレビ」で、安倍派議員の逮捕はないと私見を述べたジャーナリストで政治評論家の田崎史郎さん(73)への逆風が飛びかった。 「激論! ド~する!? 2024ニッポン」の番組の終了間際に司会のジャーナリスト田原総一朗さん(89)から「田崎さん、政治家で逮捕される人は出ると思う?」と尋ねられた田崎さんは「逮捕はないでしょう」と発言。これに田原さんは「なんでないんだ!」と厳しい口調で反応。田崎さんは「物理的な逮捕っていうのはない」と言葉を続けた。 池田容疑者逮捕のニュースが報じられると、X(旧ツイッター)では「政治家の逮捕はないでしょうなんて訳知り顔で得

田崎史郎氏が岸田政権の問題について興味深い指摘をしている。検察との間で「手打ちをやらないのが問題だ」と言っている。極めて問題が大きい発言だが、最も深刻なのは田崎氏がこれを問題だとは感じておらず、おそらく国民も「ああそういうものだろうなあ」と感じているところにあるのだろう。「黒を白と言いくるめて」いるうちに日本の社会全体から倫理観が失われていったということがわかる。 ただ、あらためて「倫理がないことの何が問題なのか」と開き直られると反論は難しい。Yahoo!ニュースに興味深い記事を見つけた。政治ではなくエンターティンメントのセクションに入っている。「田崎史郎氏 自民党の政治資金問題は「筋書きのないドラマ」 岸田政権の情報収集能力の低さ指摘」というスポニチの記事である。TBSの情報バラエティ番組での発言のようだ。 田崎氏の解説はいかにも政治記者らしいと感じる。「ドラマである」としてエンターテ


農林水産省の有識者検討会の冒頭であいさつする座長の渡辺研司・名古屋工業大大学院教授(右から2人目)=東京都千代田区霞が関1の同省で2023年12月6日午前10時ごろ、山下貴史撮影 農林水産省の有識者検討会は6日、凶作や有事、輸入の途絶などの不測の事態が起きた際の対応策をまとめた。食料供給の減少が見込まれた段階で政府が対策本部を設置し、農家や商社などに食料の確保を要請、指示する。食料安全保障の強化が狙いで、2024年の通常国会に関連法案の提出を目指す。 対応策では、食料供給の状況を4段階に分け、平時は農相が国内外の状況を把握するよう求める。冷害や干ばつなどで供給不足が予測される場合には首相をトップとする対策本部を速やかに設置。農家や民間事業者に対し、出荷・販売の調整、輸入・生産の拡大を要請する。 要請後、さらに事態の悪化が見込まれる場合は、2段階で不測の事態を宣言する。


現在私がクソ忙しくあまり時間がないので、詳細は今夜久しぶりに収録するYoutubeで語るとして、誤解が広まっているので困っているそうなので個人的に知り得るところを掻い摘んで妄想も交えつつ書きたいと思います。 「お? 事実関係と違うな?」というところがあるとしたらそれは私の妄想です。 第一話『礒崎陽輔、大地に立つ』 この作品の主人公は礒崎陽輔さんです。総務省出身の元参議院議員で、19年の参院選大分選挙区で落選し、現在はただの人です。長期政権となった故・安倍晋三さんの第二次政権では官邸の要職である総理補佐官を歴任した「アベトモ」の一員ですが、何より大変なクソだと好評だった自民党クソ改憲案の立案責任者をされていました。クソが。 まず、この問題を理解するためには「テレビ朝日椿事件(1993年)」を知っておく必要があります。面倒くさいので興味のある人はググってください。要するにテレビ朝日報道局長(当

お笑いコンビ「さまぁ~ず」の三村マサカズ(55)と大竹一樹(54)が22日深夜放送のテレビ東京「紙とさまぁ~ず」(水曜深夜3・55)に出演。国際政治学者の三浦瑠麗氏(42)について語った。 ゲストは出演せず、アンケートの回答をもとに、さまぁ~ずが2人でトークする番組。この日は、三浦氏のアンケートをもとにしたトークが放送された。 まず1つ目に「世間では○○だと思われているけど実際は××ですよ」という事柄について問われると、三浦氏は「世間ではあまりそういうふうに思われていないと思いますが、実際は人見知りです」と回答。大竹は「いや、その感じ分かるよ。振られるまでこうじっとしてるイメージだもんね。いざ振ったらすごい…」と語り、三村は「コメンテーターによっては最初から自分から喋っちゃう人いるじゃん。自分の世界に巻き込もうとする…。これ逆ですよ。瑠麗さん、じっとしてます」と理解を示した。 さらに、三浦


三浦瑠麗氏 山上徹也容疑者モデルの映画への批判に警鐘「上映中止に追い込むのは感心しない」


三浦瑠麗氏 辻元&蓮舫氏のSNSで国葬「欠席します」宣言に「はしたない」「票は増えませんよ」 拡大 国際政治学者の三浦瑠麗氏が9日、ツイッターに投稿。9月27日に実施される安倍晋三元首相の国葬について、「重要な局面になってきましたね。維新・国民は岸田政権の国会尊重姿勢を一応評価したものと見られます。共産党はまだわかるとして、立民はいったいどんなきっかけでもって出席に踏み切るつもりなのでしょう」と提起した。 「個人的には、お弔いにも出ないというのは冠婚葬祭からすら関係を切ろうとする『村八分』の論理のように思いますが」「客観的にはむしろ警備費用は少なすぎるくらいだし、『在任期間等の具体的基準が示されない』という論理だけで欠席するのは、あまりに評判を落とす気がします」との考えを示した。 一方で、同日には立憲民主党の辻元清美参院議員、蓮舫参院議員がツイッターに、岸田文雄首相からの案内状の写真をアッ


「日銀は政府の子会社」先週は、財政に関する興味深い話が2つもあった。5月9日の大分県での安倍元首相の講演と、その翌日10日の財務省による債務残高の公表だ。 両者の関連は以下の通りだ。9日の安倍元首相の発言だけがマスコミなどで大きく取り上げられたが、筆者は10日の財務省発表と比べると面白いと思っている。 実は、財務省の話を安倍元首相が否定しているのだ。財政問題について不勉強なマスコミは財務省の「口パク」状態で、9日の安倍元首相講演を財務省の意向どおりに批判した。そこでは財務省の反論にもならないものを、安倍元首相への批判として報じた。 まず、事実を整理しておこう。 9日の安倍元首相の講演の要旨は以下の通りだ。 「日本人は真面目だから、経済対策を実施すると『日本はたくさん借金しているが大丈夫か』と心配する人がいる。政府の財政を家計に例える人がいるが、大きな違いが一つある。政府は日銀と共にお金を発

日本銀行(「Wikipedia」より) 安倍晋三元首相が「日銀は政府の子会社」と発言したことについて、マスコミや野党から批判の声が上がっている。筆者からみると、数年に一度起こる現象だ。はっきりいえば、無知なマスコミが取り上げて、無知な野党が騒ぐだけだ。 安倍氏が言ったのは、以下の2点だ。 (1)日銀が購入した国債について、政府は利払いをするが、これは政府に戻ってくる (2)日銀が購入した国債について政府が償還する必要がない 利払い・償還の負担がないことを「日銀は政府の子会社」と表現した。 (1)については、日銀は無コストの日銀券発行により国債を購入するので、政府から受けた利払いは収益になる。その収益は納付金制度があるので、政府に支払という意味で、正しい。また、(2)については、財政法に基づく予算総則の規定により、これも正しい。 安倍氏の発言は正しいので、その表現にも意図するところにも何も問

衆院選の日の夜は、各局の選挙特番がお楽しみ。今回も各局(+ニコ生)がそれぞれに強みを生かした番組を放送しているのを見ながら、「この人たち、やっぱりしゃべれるなぁ」と各番組のコメンテーターに感心していた。筆者もこの1年半ほど朝の情報番組に出演しているのだが、共演して特に「絶対王者3強」と思うのが、三浦瑠麗、古市憲寿、橋下徹の各氏なのだ。(コラムニスト 河崎 環) 選挙特番は、コメンテーターとしての実力が如実に出る 10月31日の第49回衆議院選挙開票を報じる選挙特番戦争は、今回もかなりの見ものだった。 個人的に見やすかったのは、テレビ朝日系『選挙ステーション2021』の情報分析とインタビューに徹した画面の作り方だが、NHK『衆院選開票速報2021』、日テレ『zero選挙2021』などキャスターの「報じる」テクニックが高い番組を巡回し、一方でTBS『選挙の日2021』で起こっていた爆笑問題・太


文芸評論家、新保祐司氏コロナ後の日本を考え新型コロナウイルス禍の前から、11月3日の「文化の日」を「明治の日」に変えるべきだと訴えてきたが、コロナ禍の中、その変更の意義についての理解と賛同の輪が広がってきているのは、日本の将来に希望を抱かせる。 コロナ後の日本を考えたとき、「明治の日」の制定の必要性はますます高まっている。「明治節」だったものが、敗戦後の「占領下」で「文化の日」に変えられたのに、それをそのまま放置しておくことは、日本の独立意識の希薄さを露呈しているからである。 3年前の平成30年は、明治150年ということで、明治の時代と精神を振り返る様々(さまざま)な催事が行われた。しかし、この明治の回顧は、記念の年だけではなく、折に触れて為(な)されるべきである。明治という時代は、日本の歴史上、最も偉大な時代の一つだからであり、このような高みにあった時代を回想する歴史意識を持っていること


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