やりたいことだけやって生きていきたいなら、人の言うことは、一切、聞くな【ロボット工学者 石黒浩さんの仕事論】 自分そっくりのアンドロイドが、自分に代わって講演をする。 そんな漫画のような世界を現実のものにしてしまった科学者。 それが、大阪大学の石黒浩教授だ。 世界中から注目を集めるロボット研究の第一人者だが、 研究を始めたきっかけは、実に意外なことだった 大人になるということは、思考停止になるということ ロボット研究を始めたのは、人間を知りたいと思ったからです。きっかけは、小学校5年生のとき。先生から「人の気持ちを考えなさい」と言われて、ものすごく驚いたんですよ。人の気持ちなんてそう簡単にわかるわけない。それなのに、大人ってすごいこと言うなあと。 “人の気持ちを考える”ためには、少なくとも3つことがわかっていなくてはなりません。「人って何か?」「気持ちって何か?」「考えるって何か?」。この


“空気を読む”人型ロボット、ソフトバンクから20万円で登場 開発者向けSDK公開、プラットフォーム世界展開 「人類史上初めて、われわれはロボットに心を与える」――ソフトバンクモバイルの孫正義社長は6月5日、ヒューマノイドロボット「Pepper」を都内で披露し、ロボット事業への参入を発表した。家庭など一般の利用を想定したパーソナルロボットで、相手の表情や声色から感情を推測する「感情エンジン」を備え、“空気を読み”ながらコミュニケーションできるのが特徴だ。 まず6日から、都内のソフトバンク表参道店と銀座店に接客クルーとして設置し、顧客とコミュニケーションさせる。来年2月に一般発売。価格は19万8000円(税別)と“PCと同等”に抑え、ロボットプラットフォームとして普及させる狙いだ。開発者向けSDKも配布し、自由にアプリを開発してもらう計画。海外展開も予定している。 空気を読む「感情エンジン」搭


4台の人型ロボットと1人の作業者が1つの組み立てラインを形成する工場──。通貨処理機大手であるグローリーの埼玉工場が今、大きな注目を集めている(写真1)。 2013年3月、13台の人型ロボット「NEXTAGE」が本格稼働し始め、人と一緒に働く近未来的な現場が動き出したからだ。現在、同工場には17台の人型ロボットがいるといい、残りの4台は新ラインが出来次第、そこに“配属”される予定だという。 既に人型ロボットたちは複数のラインに投入されている。写真1の組み立てラインの場合、人型ロボット4台が一連の流れ作業をしており、ロボット1台が受け持つ1工程当たり、15点ほどの部品を4~5分のタクトタイムで組み上げ、隣のロボットに仕掛かり品を渡している。 4台目の人型ロボットは、最後に控える作業者に全体の80%まで組み上がった半完成品を渡す。最後の工程だけ、作業者が受け持っている。 ただし、安全面から、人

ホンダのヒト型ロボット「ASIMO(アシモ)」が二足歩行に成功してから、31日で10周年を迎える。この間、アシモは人の動きを理解する知能化技術などを備える一方、歩行アシスト装置などロボット開発からの副産物も生まれた。ただ、2015年を目指していた“実用化”にはまだ課題が多いようだ。ヒト型ロボットはトヨタ自動車なども開発を進めるが、韓国や中国も“ロボット大国・日本”を追い上げており、開発の加速が期待されている。 ◆二足歩行で“進化” 「二本足で十分歩けるようにはなった。ただ、アシモが人間の10歳児と同じようになったかといわれたら、できていない」 本田技術研究所(埼玉県和光市)の広瀬真人主席研究員はこう話す。 ホンダがヒト型ロボットの開発に着手したのは1986年。四輪車・二輪車市場の成熟が予想される中、新たな基礎研究の対象としてロボットが挙がった。吉野浩行同研究所社長(当時)のもと、「家の中で
大阪大が開発した5才児をモデルにしたロボット「M3キンディー」。気に入った人に笑いかけるなど豊かな表情表出機能を持つ=安川純撮影 生後9か月の赤ちゃんと5歳児を模したロボットを東京大と大阪大がそれぞれ開発し、11日、東京・本郷の東大で報道陣に公開した。 子供が認知力や学習能力を発達させていく過程などを研究するために作られた。東大の乳児ロボット「ノビー」は身長71センチ。両目のカメラで初めて見るおもちゃを識別し、その方向を向いて手を伸ばすなど、本物の赤ちゃんのような「好奇心」を示した。大阪大の5歳児ロボット「M3キンディー」は身長110センチで、歩くことができる。「人見知り」のプログラムが組み込まれており、知らない人が近づくと、困った顔をして、顔見知りの人の後ろに隠れるなど、人とのコミュニケーションを行動や表情で表してみせた。
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