日本実験棟「きぼう」の船内保管室を搭載したスペースシャトル「エンデバー」の打ち上げが成功し、わが国の宇宙開発は新たな一歩を踏み出した。国際宇宙ステーション(ISS)への設置が無事に完了すれば、日本の悲願だった有人宇宙拠点が誕生する。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、きぼうの開発に20年以上の歳月をかけ、ISS関連の費用を含めると総額約6800億円の国費が投じられた。日本の宇宙技術の総力を結集した巨大プロジェクトだけに、来年3月にきぼうが完成するまでは気が抜けない。 JAXAはきぼうの開発を通じて、システム設計や安全管理といった有人宇宙技術の獲得を目指してきた。保管室の運用が始まれば、その技術的な検証も可能となり、目標とする「2025年までの有人飛行」に向けて前進する。 きぼうの目的は、無重力・真空状態を利用した新材料の開発や生物実験だ。日本が自由に利用できる“宇宙研究室”を長期間にわた
宇宙航空研究開発機構(JAXA)および日本放送協会(NHK)は、平成19年10月18日(日本時間、以下同様)に高度約100kmの月周回観測軌道に投入した月周回衛星「かぐや(SELENE)」からハイビジョンカメラ(HDTV)による「地球の出」(注)の動画撮影に世界で初めて成功しました。 月面越しに地球が昇っていく「地球の出」は、アポロ計画で初めて撮影されました。暗黒の宇宙空間にただひとつ浮かぶ青い地球が印象的なこの画像のハイビジョン撮影に、今回、「かぐや(SELENE)」が世界で初めて成功しました。また、この画像は約38万km隔てた遠い宇宙から地球をハイビジョン撮影したもので、これも世界で初めてです。 撮影は、「かぐや(SELENE)」に搭載されたNHK開発の宇宙仕様のハイビジョンカメラ(HDTV)によって行われたものです。「かぐや(SELENE)」で撮影した動画画像をJAXA臼田宇宙空間観
NECは7月25日、圧縮速度を高速化したロスレス画像圧縮技術を開発したと発表した。JPEG2000など既存の規格と同等の圧縮率を保ちながら、数十倍の速さで圧縮できるのが特徴。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の金星探査計画で衛星画像処理に採用される予定。 一般に使われているJPEGなどの画像圧縮方式は、ファイルサイズが小さくなる分、元画像から画質が劣化する。 これに対しロスレス(lossless)画像圧縮は、画像の圧縮時に画質の劣化がないため、科学関連や医療画像、高品位デジタルカメラといった高精細な画像を扱う分野での利用が期待されてきた。ただ、圧縮時の演算量が増えて処理が重くなるため、低電力デバイスへの搭載が難しいなどの課題がある。 新開発の方式では、対象画像を写真や自然画像に限定し、独自の画素予測方式を考案することで演算負荷を軽減。JPEG-LSやJPEG2000の可逆モードと同等の圧縮率

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