愛川素直の身代わりとして、 目立たないように日常をやり過ごす 『レプリカ』のナオ。 素直が行きたくないときは代わりに学校に行き、 勉強や運動を頑張るのも、 すべてはオリジナルである素直を助けるため…… それなのに―― ある日、恋に落ちてしまう。 たったそれだけで、 ナオの日常は鮮やかに変わってゆく。 制服デートも、内緒の約束も、 キラキラ輝く二人だけの特別な時間。 今だけはどうかこのまま―― そう願うほど、ナオは素直に 言えないことが増えてゆく。 素直もまた、変わってゆくナオを感じ、 焦りを抱くようになって…… 海沿いの街で繰り広げられる、 甘くて、ちょっぴり不思議な 青春ラブストーリー。

皆さんは「覆盆もの」というストーリーのジャンルをご存知だろうか。 ものすごく大雑把に言うと、作中人物が取り返しの付かないことをしてしまい罪悪感・自己嫌悪・後悔などに苛まれる展開のことだ。 そして今日取り上げたいのは、「ヒロインが主人公に何らかの要因で酷いことをしてしまい、後で罪悪感などに苛まれる」というものだ。 そして個人的には、覆盆ものには2つの種類があり、それぞれで求めるものが違うと考える。 2種類あるうちの一つとしては、所謂「ざまぁ系」に内包された覆盆ものである。 主人公を冷遇したり酷いことをしたりしたやつらに対し、名誉回復や真の力的なものに目覚めて立場が逆転した主人公(やその状況そのものに)しっぺ返しを喰らう姿を見てカタルシスを感じる、因果応報的なものを求めるのだ。 そしてもう一つは、「曇らせもの」に内包された覆盆ものである。 「曇らせ」とは、広義で言えば人物がネガティブな要因で表

(※本記事は二〇二五年六月に京都市内某所でおこなれた講演を再構成したものです。以下に言及される「来月」といった日付等は六月時点からの言葉であることにご注意ください。) むっしゅ『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)』(原作・みかみてれん)より。 (話者、壇上に立ち、聴衆にむかって一礼する。) どうも、今年はひどく変則的な気候ですね。 一度は消えたと思えた梅雨前線が、最近になってようやく戻ってきて、列島に雨粒たちを落とし、しとしとと、みどりの枝垂る夕暮れがやってきたようです。本日この会場に来る途中、近所の公園では向日葵がすでに明るい芥子色に染まった小ぶりの輪っかをぽつりと咲かせているのを見ましたが、そのすぐそばでは、一度は枯れはじめた紫陽花たちもまた淡い色のふくらみを見せており、どうも街の景色は雨にさそわれ、季節のあわいをただよっているようです。 あるい

2025年03月13日(木)晴れライトノベル作家の収入について フリーランスの専業ラノベ作家をやっていると、色々な質問を受けるが、その中でも訊きにくそうに、しかし一番の関心を持って尋ねられるのは、やはりというかなんというか、懐事情のことである。 様々なところで色々な人が解説されているので私ごときが何か付け足すことはないと思うが、2020年代を生きる一人の専業作家として、ここに書き残すことに何らかの意味があるかもしれない。 印税とは 作家といえば印税である。元は税とついているが、税ではない。通称である。昔々は実際に印紙を貼ってそこに作家が検印を押していた時代もあるので、古本屋で古い古い本を見たら奥付を確認して頂きたい。 印税には大まかに三種類あり、 ①刷り部数印税 ②実売印税 ③電子書籍印税 の三つがそれになる。 ①刷り部数印税 書籍の印税としては一般に刷り部数印税と、実売印税の二つがある。

一人称である。 一人称が発展した分野といえばライトノベルだ。2024年、もっとも世間を騒がせたライトノベルといえば、『負けヒロインが多すぎる!』だろう。 一学期の期末試験も今日で終わりだ。 夏休みまで十日を切った金曜日の昼下がり、俺はあえて学校から離れた隣町のファミレスでドリンクバーと山盛りポテトを注文した。 『負けヒロインが多すぎる!』雨森たきび この流れで取り上げるのだから、もちろん一人称である。 商業もアマチュアも一人称が多数派の時代 このように、いまや一人称小説は押しも押されぬメインストリームだ。 たとえ実用書に「最初は三人称一元視点がおすすめ」と書いてあっても、ほとんどの初心者が一人称で小説を書き始める。お手本となるヒット作が一人称だからだ。 アマチュア創作ではどうだろうか。小説投稿サイトに目を向けてみよう。 「小説家になろう」を「一人称」で検索すると検索結果は4,314作品、い

はじめに株式会社BookBase代表取締役社長 兼 ダンガン文庫編集長のオタクペンギン(社長)です。 先日、Twitterで発表させてもらいましたが、2025年の2月頃にライトノベルのレビューサイト『Book Review ver.β by BookBase』をオープンします。 ◤◢◤🔥ラノベレビュワー募集🔥◢◤◢ 新サービス!稼げるラノベレビューサイト『BookReview ver.β 』を2025年2月頃に開始します✨️ それに際し、認定レビュワーを募集します🎉 忖度なしでレビューができる新たなフロンティア🔥 ラノベ界を読者の立場から盛り上げましょう✨️ ↓詳細&募集↓ pic.twitter.com/vVFADCIcgA — BookBase(公式) (@BookBase1) December 12, 2024 それに向けて、レビュワーさんの募集をしましたが、予想取り賛否両論

はてなにいるオタクの人たちはほとんど40代以上なんじゃないの? 中には50代の人もいるだろうし、還暦近い人もいるだろう いまだに「ラノベ」がどうとか「なろう」がどうとかで騒いでるからすごいなあって思う だって、ただの「小説」だよ? なんでそんなにむきになってるのかわからない 「小説」なんてずっと昔からあるというか、娯楽小説に関してはドストエフスキーの時代には完成してるわけで ずっと昔からあるありふれた娯楽なわけよ 今「小説」書いたところでなんの新規性もない 大衆娯楽だからその時代の雰囲気を映す鏡みたいな機能はあるけど、それって別に特別な機能でもなんでもない 他の文化娯楽にもそういった機能はあるし わざわざ「ラノベ」とか「なろう」っていうから何か特別な物感出ちゃってるけど、ただの「小説」だからね きみたちオタクの大好きな「ラノベ」とか「なろう」って所詮ドストエフスキーと同じだよ ただの「小説

谷川流『涼宮ハルヒの憂鬱』(KADOKAWA) 2003年に『涼宮ハルヒの憂鬱』が発売されて以来ベストセラーとなっている『涼宮ハルヒ』シリーズ。2000年代のライトノベルの金字塔であるだけでなく、京都アニメーションによってアニメ化されて大ヒット。京アニの評価を決定づけた、この時代を象徴するアニメのひとつとされている。 そんな『涼宮ハルヒ』シリーズの公式Xが、7月16日に行ったポストがファンの間で話題になっている。それは以下のようなものだ。 「涼宮ハルヒ」シリーズはいずれも紙の本での販売を継続しており、絶版にはなっておりません! 今でも少しずつ重版を重ねて書店さんに置いていただいています。安心してお楽しみください! もちろん全巻電子書籍も発売中です。 角川スニーカー文庫版も、角川文庫版も、どちらも発売中です。気に入った装丁でぜひお手に取ってください! 「涼宮ハルヒ」シリーズはいずれも紙の本で

「ライトノベルに少女小説は含まれないのか?」という議論を見かけたのですが、ここでいう「少女小説」がちょっと気になりました。 「少女小説」は、"少女向けの小説"と理解されていると思うのですが、"少女向けの小説"は2000年代ぐらいから「少女向けライトノベル」と呼称されることが多く、若い読者には「少女小説」という呼称が通用しないなんて話も耳にします。「少女小説」を今風に「少女向けライトノベル」と言い換えると「ライトノベルに少女向けライトノベルは含まれないのか?」という話になってしまって命題として成立しません。 まあ、「少女小説」という呼称が用いられたのは主に戦前と1980年代〜1990年代なので、ここでいう「少女小説」はその1980年代〜1990年代のイメージ、つまり、氷室冴子や久美沙織が活躍した時代のコバルト文庫や花井愛子や折原みとに代表されるティーンズハートのイメージだと思うのですが、10

ライトノベルに(ジュブナイル・ヤングアダルト・少年向け・少女向け・青年向け・R-18・新文芸・ライト文芸……)全部含んだら、個人がオールタイムベストを構築することは可能なのかに挑んでみた地獄録 ※暫定○選リストありライトノベルオールタイムベストを生み出そう! という動きがある。この記事を書き出してもう多少時間が経っているのでSNSでの反応や熱量はもう変化しているかもしれないが、日本百名山や百名城で代表されるように、そういったベスト選出はあらゆるジャンル・コンテンツで人気があるし、見るのも作るのも面白いものだ。ライトノベルを中心に据えたオタクエンタメ史の探求をライフワークとしている身としては、もちろん食いつく。思春期の頃は最強デッキ作りではないが、読んだ作品のお気に入りランキングとか隙あらば作っていた気がするよね。基本脳内でだけど。 けど、本格的にエンタメ史を趣味研究するようになってから

こんにちわ。風倉です。こんな質問がきてました さくっと答えましょう!これには2つの要因があります 1つ。素人投稿サイトと相性が悪い2つ。一般文芸に溢れてるものはラノベやネット小説では需要が弱い それぞれ解説します まず1つ目 1:ネット投稿サイトと相性が悪い今、書籍化のメインの流れとして、ネット投稿サイトでヒットする→書籍化する、という流れがあるのは知ってるでしょう。その前提で話します。 しかし、推理は「ネット投稿サイトとめっちゃ相性悪い」のです! 相性悪いから、ポイント伸びない→ランキング伸びない。書籍化されない。 なんか人気なく見える。そういうわけですね。! もちろん時々は跳ねるのありますよ! (跳ねるやつは、ミステリカテゴリじゃなくても跳ねそうだけど) でも、全体としてはかなり人気ないジャンルです。 でもなぜ? これは理想論でいうと、相性よさそうに感じるんですよね。 例えば、感想欄で

佐々木鏡石@『階段から突き落とした〜』コミカライズ配信中 @Kyouseki_Sasaki 「最近のラノベがポルノ、エロ小説と化してる」という話が回ってきた。 結論から言います。 ない。 それはない。 もっと言えば、12、3年ぐらい前のラノベと比べれば、今のラノベはKENZENそのものですよ! 12、3年ぐらい前のラノベなんかパンツ、ロリ、ラッキースケベの全盛期でしたもの。2023-04-03 10:39:54 佐々木鏡石@『階段から突き落とした〜』コミカライズ配信中 @Kyouseki_Sasaki あの当時のラブコメなんか恋愛的な心の動きを描いてる暇なんかなくて、とにかくパンツとロリ書いてました。表紙からしてとても人前で読めたもんじゃなかった。テレビではパンツが空飛んでましたからね。マジで。 それでラブコメが停滞して、なろう系に一気に人が流れたのが現在だと思います。2023-04-

勝手に殺すな~~ 最近のライトノベルつまんなくね??? 積読消化を苦痛に感じながら、正直読書という趣味の継続に困難を感じてるんだよな。 なぜなら市場に不良品が多すぎるから。 娯楽小説買ってるのにつまらないとか致命的すぎるだろ。 死因1:批評文化の衰退 辛口批評文化の衰退なんだよな。 この記事見て、また最近のラノベ叩きだとか内輪で騒ぐてめェーだよてめェー。(いや昔からつまんないラノベは沢山あったから、最近の話ではない) ツイッターで絶賛感想ばっか書いてるクソ評論家どもがよー。 人気投票でランキング上位見ても結局認知度調査でしかないんだよな。メディアミックスした作品が上位に来るのは当たり前だ。 おっと、このラノで言えば協力者票があるから、そういう認知度だけじゃないマニアの推薦する図書もランキングに入る仕組みはあるな。 そうだよ、てめェーだよてめェー。ゴミばっか推薦しやがって。書評ブログとか、

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