野球とサラリーマン 「この案件は全員野球でいくぞ!」……などと昭和のサラリーマンはよく言っていたものと思われる。 しかし、今は令和のビジネスパーソンの時代だ。「全員野球」という言葉も「おっさんビジネス用語」の代表格だ。 しかし、たまにはいいじゃないですか「全員野球」。 え、全員野球ってなんだって? そりゃあもう、スタメンから控え、監督コーチスタッフみんなで頑張ろうってことですよ。 ……野球に例える必要があるのか? まあいい、2023年シーズン、全員野球の戦い方でセ・リーグ二位になったチームがある。広島東洋カープだ。 それを率いたのが新井貴浩監督である。この新井監督が実にモチベーターだな、と思った次第。 モチベーター。厳密に定義されているのかわからない。他人や集団のモチベーション、やる気を鼓舞し、目標に向かわせるような人、ということにしておこう。 ビジネスにおいても、そういうリーダー像が求め

野球に殺される 野球に殺される。……といってもバットで頭を殴られるとか、硬球をぶつけられるとかいう意味ではない。野球に時間を取られることで、おれの時間が殺される、ということだ。 おれの時間……本を読んだり、映画を見たり、競馬の予想をしたり……。いや、べつに殺されてもいっか。 でも、まあ。あと、「野球に殺される」は「アイドルに殺される」というすばらしい曲の節で読んでください。 まあ、野球は怖い。おれは広島カープという日本プロ野球のチームのファンを物心ついたころからやっているが、シーズン中はその試合を見ることに夢中になってしまう。 なに、見るといっても、横浜(しかも横浜スタジアム近く)に住んでいるおれ、広島の球場に行くなんてできない。もっぱらインターネット配信である。 ネット配信。これはおそろしい。そしてすばらしい。 おおよそ、関東圏に住むカープファン、昔はジャイアンツ戦の地上波中継で見るくら

試合の終わりと人生の終わり この間、ある映画を観ていたら、こんなシーンがあった。 ある村で、因習によって、村人はある年齢を迎えると、次の魂に生まれ変わるため、自死しなくてはならないというものであった。 おれはなかなかにショッキングなそのシーンを見て、同時にまったく関係なさそうなことを思い浮かべた。 「これ、今年の日本プロ野球みてえだな」と。 今年の日本プロ野球は、試合のイニング数が決まっている。 9回までで終わりなのだ。 9回で同点なら同点で終わり。延長戦はなし、だ。 まあ、延長があるにしても12回までという決まりはあるんだけれど。 そしておれは、その9回打ち切り制度に、一野球ファンとして「延長戦無いほうが面白いんじゃ」と思ったりしているのだが、まあその話はまたべつの話。 ともかく、寿命が定められた人生というものに、終わりが定められた野球。なにか似ているな、と思ったわけだ。 野球は人生の比

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