こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。この夏は、読んでみようと思っていながらも、なんとなく後回しにしてた本を何冊か読みました。 そのうちの一冊が『鈴木邦男の愛国問答』(集英社新書)。鈴木邦男さんはもっともリベラルな右翼として私は一目置いていたのですが、世間的には知る人ぞ知る、くらいの認知度だったので、2023年に亡くなったときもテレビニュースでは報じられなかったと思います。だから1年近く、亡くなったことを知りませんでした。 私は2022年に刊行した『思考の憑きもの』の「世にも奇妙な「反日」の巻」で鈴木さんの著書からいくつか引用しています。歴史の教科書を反日教科書と激しく攻撃していた右派に異を唱えてたのが、右翼の鈴木さんだったのが意外でした。初めから終わりまで日本を否定してる反日教科書なんてものはない。解釈がわかれる歴史的事件に関しては両論併記してこどもたちに考えさせればいい、とリベラル
日本の右派勢力は保守的で国家主義的な思想を持つと考えられているが、彼らの多くが戦後「親米」を掲げる。戦前は「反米」だったはずの右派勢力が、なぜ戦後に雪崩を打って親米に転じたのか。米国のトランプ大統領が日米安保体制に不満をにじませる今、これからの日米関係はどうあるべきか。「対米自立」を訴える「一水会」の木村三浩代表が、自身の活動を踏まえて、客観的に歴史的経緯を語った。 木村 三浩 KIMURA Mitsuhiro 1956年、東京都生まれ。一水会代表。社会活動家。30歳から慶應義塾大学法学部、同大学法学研究科で学ぶ。81年「反米愛国・抗ソ」を掲げた「統一戦線義勇軍」の結成に参画、議長に。98年NASYO(非同盟主義学生青年会議)の常任理事となる。2000年に一水会代表に就任。著書に『男気とは何か』『憂国論・新パトリオティズムの展開』『反米自立論 日本のための選択と共同』(大西広氏と共著)など

2022年公開の映画『夜明けまでバス停で』は、東京・渋谷区のバス停でホームレスの女性が殺害された事件を描き、その年の映画賞でも多数の受賞を果たした。脚本を担当した梶原阿貴も、第96回キネマ旬報ベスト・テンの脚本賞などに輝き、日本映画界を代表する脚本家と認識されるようになる。 そんな梶原が、これまで明かせなかった「ある事実」を今こそ、世の中に伝えなくては……と決意した。 高評価された作品で、唐突に現れた“爆弾作り”の男『夜明けまでバス停で』には、主人公の三知子が、ホームレスの集まる公園で“バクダン”と呼ばれる男性に出会い、彼がかつて関わった闘争について聞かされ、爆弾作りを手伝うエピソードがあった。これは映画を観た人の一部を戸惑わせることにもなる。『夜明けまでバス停で』自体は高評価しつつ、「あのエピソードは必要だったのか?」という違和感を発露する人もいたのだ。確かに、やや唐突な盛り込まれ方では

共産党の田村智子委員長就任から1年が過ぎたが党勢は退潮の一途をたどっている。 田村氏は就任1年の記者会見で「自民党を危機的状況に陥らせた」と誇った。 自民の派閥パーティー収入不記載問題に火をつけたのは共産の機関紙「しんぶん赤旗」だ。だが、自民が少数与党に転落した昨年の衆院選では、共産も敗北を喫した。議席は公示前の10から8に減り、比例の得票は約80万票減の336万票になった。大幅な後退というほかない。 共産の主張や政策が、ますます国民に受け入れられなくなっている現実を示している。 共産は1月の第4回中央委員会総会(4中総)決議で、衆院選敗北について「最大の要因は自力の不足にあり、この弱点から目を背けてはならない」とした。対策として「多数者革命を推進するうえで『SNS(交流サイト)に強い党』をつくりあげる」とうたった。 国民の支持が得られない本質的な理由から目を背けているのではないか。日本を

2024/1/31(水) 20:10頃 TBSラジオ「荻上チキ・Session」#ss954 メインセッション 「東アジア反日武装戦線」とその時代を振り返り、見えてくるもの https://www.youtube.com/live/ouGKVPIWh9s?si=1pm7-RACXU1kcPQl&t=7782 初見(初聴)の固有名詞や略語も多かったので振り返ってみる。 (約3600文字) 青木理氏: 最近判決が出た大坂正明被告(渋谷暴動事件)は中核派だった。中核派はまだ組織があるが、東アジア反日武装戦線はもう組織がない。 桐島聡「さん」 田原牧氏: (「戦線」ではないが過激派の?)裁判支援をしている友人がいた。 私は急に森田童子を思い出した。 荻上チキ氏: 「ぼくたちの失敗」('76リリース、'93「高校教師」主題歌)の。 田: もっと物議を醸しそうな曲もあったが、そういう時代を思い出し
![[ラジオ]東アジア反日武装戦線とその時代を振り返り、見えてくるもの](/image.pl?url=https%3a%2f%2fcdn-ak-scissors.b.st-hatena.com%2fimage%2fsquare%2fb1638cdb5807a4788e4ba3c1109a984166e095fc%2fheight%3d288%3bversion%3d1%3bwidth%3d512%2fhttps%253A%252F%252Fanond.hatelabo.jp%252Fimages%252Fog-image-1500.gif&f=jpg&w=240)
連続企業爆破事件で重要指名手配されている桐島聡容疑者(70)とみられる「内田洋(ひろし)」と名乗る男は、29日に入院先の病院で死亡したが、「うっちー」「うーやん」の愛称で、約40年間住んだ神奈川県藤沢市の街に溶け込んでいた。音楽を愛し、夏には70~80人が集まるバーベキューに参加したことも。関係者の証言から浮かび上がるのは、逮捕を逃れる〝潜伏〟とは程遠い生活だった。 「幸せにできない」「60~70年代のブルースやロックが好きで、店で生バンドの演奏があるときはよく踊っていた」 JR藤沢駅近くの飲食店の60代の男性オーナーは、客として月に1回程度やってきた「内田」についてこう話す。 店に来るようになったのは20年ほど前。銭湯に行く途中や帰りがけが多かった。来るのはいつも一人だったが「店のスタッフやお客さんからは、『うっちー』と呼ばれて親しまれていた」。生バンドの演奏では「リズムに合わせて踊り、

1974年から75年にかけて起きた連続企業爆破事件の重要指名手配犯で、過激派「東アジア反日武装戦線」のメンバー桐島聡容疑者(70)とみられる男が、警視庁公安部に身柄を確保され事情を聴かれていることがわかりま…

あまりに衝撃的なことに気づいてしまい、誰かに聞いて欲しかったのではじめて匿名ダイアリーを利用する。半年ROMってる時間がなくてごめん。 子どものころから漫画が好きで、アニメもまあまあ好きで、大学は文学部いって、自分はオタクだと疑うことなく40年生きてきた。 でも、ワンピースも鬼滅も通ってない。巷に溢れた異世界転生にまったく興味ない。 幼稚園児で火の鳥を読み、家にある手塚治虫を読み、父親の買ってくるビッグコミックを読み、岡崎京子を読み、ルネッサンス吉田を読み、岩浪れんじを読んで生きてきた。最近は昔から興味がある学生運動の知識を広げたくて、重信房子の本を読んでいる。(思想性の問題ではなく、子どものころからエンタメとして学生運動への興味がすごい) 自分はもしかして、オタクではなく、サブカル女なのではないだろうか?! 今まであらゆる努力をしてオタク仲間やオタクな彼氏を作ろうとしてきて撃沈してきたの

共産党福岡県委員会が「ご飯論法」の発案者の1人で、ブロガー、漫画評論家の神谷貴行氏を党規約違反で処分する方針を固めたことが19日、分かった。党県委員である神谷氏が今年2月の党会合で、党首公選制導入などを訴えて除名されたジャーナリストの松竹伸幸氏の処分見直しを主張し、その議事内容を外部に公表したため。党内外に支持者が多い神谷氏への処分は、異論を許さないという共産党の印象をさらに強めかねない。 党側は今月9日の県委員会総会で決定する予定だったが、さらに慎重な調査が必要だとして延期、近く神谷氏から改めて事情を聴取し、党規約に照らして処分する見通しだ。神谷氏は県委員に加え、県常任委員を務めているが、党県委員会幹部によると、現在は党会合への出席が認められないなど「権利制限」を受けているという。 党側が問題視しているのは、2月に開かれた党福岡県委員会総会での議事内容を神谷氏が運営するブログで公表した点

俺は中学生の時にネトウヨになりその後間髪入れずに共産趣味にハマったどうしようもない人間だ。 自分でも節操なしだと思うけれど、当時はマジも大マジで思想をころりと変えた。 今思い返すと痛々しすぎて目も当てられないけど、結果的にはあの時「未熟過激思想にハマる」という人生のイベントを消化しておいたことで良かったなと感じることもあるので当時を振り返りがてら書いてみたい思う。 ネトウヨになったきっかけは多分インターネット、特にようつべ、YouTubeだ。 YouTubeを見始めたガキがまず通る道であるヒカキンさんの動画を早々に卒業してしまった俺は、ゆっくり実況に手を出した。あの頃YouTubeにはゆっくり解説などなく、ゆっくりといえばゲーム、特にマイクラ実況だったもんだ。とはいえ、そこそこ昔の動画サイトには今ほどの動画が投稿されていなかったので、めぼしい動画を見つくしてしまった。そんな手持ち無沙汰にな

鈴木邦男の正体は「右」か「左」か~「反米」「反共」「愛国」のあわいを生きた言論人 ほとばしる情念の魅力と危険を熟知しつつ、テロを防ぐ「対話の効用」をあえて選んだ 石川智也 朝日新聞記者 右派を代表する論客として知られた鈴木邦男(本稿では敬称を略させていただく)の訃報が流れたのは1月27日だった。 以来1週間、その死を惜しむ声は左派護憲リベラルからばかり挙がり、右翼から届く声は、控えめに言っても冷ややかなものが多かった。 「脱右翼」したリベラル言論人? 右派にありがちな「言論より行動」を否定し、テロを支持しない姿勢を鮮明にしていた。表現の自由を訴え、「愛国心の強制はいけない」と教育基本法改正に反対し、「自由のない自主憲法より自由のある占領憲法を」と言い続け、呼ばれるのはいつも護憲派の集会……。 朝日新聞や週刊金曜日にも、好々爺然とした表情の写真とともに自由主義擁護のご意見番として度々登場した

9月27日、国民の半数以上が反対をする中、安倍晋三の「国葬」が強行されました。テレビで中継を見ていた人たちは、まるで厳粛な空気の中、つつがなく葬儀が執り行われたイメージかもしれませんが、実際の日本武道館や国会議事堂周辺は、とてつもなくカオスなことになっていました。 もはや「第1回・安倍晋三壺祭り」と呼んだ方がいいのではないかと思うほど地獄味溢れる状態に仕上がっており、やっぱりこれを伝えるのが、僕の仕事ではないかと思うほどです。 ■ 日本武道館の前は「顕正会」の大行列日本武道館の前で布教活動をする「顕正会」の女性たち まず、安倍晋三の国葬が行われていた日本武道館の前、つまり、靖国神社のまわりには、日蓮宗の一派である「顕正会」の方々が大挙して押し寄せており、日本はもともと「仏の国」だったのに、安倍晋三が「神の国」を作ろうとしていたせいで、日本が滅びようとしていると訴えていました。 実際は、「神

佐野と鍋山の転向を報じた東京朝日新聞の記事(1933年6月10日) 共同被告同志に告ぐる書(きょうどうひこくどうしにつぐるしょ)とは、1933年6月10日に日本共産党幹部の佐野学と鍋山貞親が公表した左翼労働運動の方針に関する転向宣言。俗に「佐野・鍋山転向声明」・「転向声明」という。 日本共産党幹部の佐野学と鍋山貞親は、1929年の党弾圧に伴い治安維持法違反で検挙・起訴された。その後の裁判では他の党幹部と「獄中中央委員会(仮称)を結成、党再建と戦争危機への対処を目指して公判闘争を繰り広げた。しかし、1932年10月の第一審判決は二人とも無期懲役であった。佐野から鍋山に重大な話がもちかけられたのは翌年一月末のことである[1]。 [2]二人は、これまで貫いてきた君主制廃止のスローガンが、日本においてはむしろ"左翼労働者運動"[3]の妨げとなると判断する。 当時、全国の左派共産党員は、ソ連国内安定

市民活動は考えていない。平和に穏やかに暮らしたい―。東日本成人矯正医療センター(東京都昭島市)に服役中の「魔女」は、出所を前に関係者にこう心境を語ったという。彼女の名は重信房子(76)。1970年代、「世界同時革命」を目指し数々の国際テロを起こしたとされる「日本赤軍」で最高幹部を務め、国内潜伏中の2000年に逮捕された。常人離れした人心掌握術を目の当たりにした仲間たちがつけた異名が魔女だった。5月28日、懲役20年の刑期満了を迎える。今後の動向に注目が集まる中、獄中でつづった今の気持ちや出所を待つ支援者らの思いを探った。(敬称略)(共同通信=黒木和磨、深江友樹) ▽好奇心もって楽しく生き続けようと思っています

風俗レポシリーズ、完結。 ⚠ 注意事項 ① この記事は全編無料で読むことが出来ます。もし気が向いたらご購入いただけると幸いです。 ②この記事はノンフィクションです。実在の団体や企業とは関係あります。特に政治団体や特定の個人などに深く関係します。 ③ 三か月程度前のエピソードなので会話の内容が時系列がごっちゃになっているかもしれません。ご了承ください。極力正確な描写を心掛けました。 警告文くれぐれも真剣なお気持ちで読むことがないようにお願いいたします。 もう“配慮”が足りないとか言われるのはコリゴリなのでここでこれでもかと警告しておきます。引き返すなら今ですよ! 特に関係していると心当たりのある方が読まれることは、本当に推奨しておりません。気分を害される恐れがあります。 では、警告はこれぐらいにして(どうせ怒る連中は警告など読まない)本編行きましょう! 前作で最後に次回予告みたいに言ってまし

goldhead.hatenablog.com 上記のid:goldhead氏の記事が、読んでいてとても面白いなぁと思ったので、自分も記事を書いてみる。 僕は、自分自身が信じられないから革新なのかも 上記の記事では、「革新」を、今ある状況を否定してそれを進歩させていくものとして捉え、「保守」はその反対に、今ある状況を肯定し、それを維持していく考えだとしている。 そして―これが読んでいて面白いところなんですが―id:goldhead氏は、その分類で言うなら、自分は自分自身を変えて高めるために頑張っていきたくないから、自分の内面に対しては保守主義なんじゃないかと考え、それを「我が内なる保守主義」と呼んでいるんですね。 こういう論法というのは、既存の保守勢力や革新勢力というものから一旦離れて、原理的に「保守」や「革新」とは何かを考えるために、極めて筋の良い思索なんじゃないかと思う訳です。 そして

衆院選で議席を減らした共産党が、安全保障政策や天皇制に関する党綱領への疑問や批判に応えるリーフレットを作成した。有権者に広がった「不安」を解消する狙いがある。 「あなたの『?』におこたえします」と題…

広島県警は11日、詐欺容疑で革労協反主流派の活動家を逮捕した事件の関係先として、東京都台東区の同派の拠点「赤砦社」と、大阪市西成区のマンションの一室を家宅捜索した。 県警は10日、生活保護費約179万円をだまし取ったとして詐欺容疑で、広島県坂町北新地2丁目、無職倉橋孝則容疑者(44)を逮捕し、自宅などを家宅捜索した。公安課によると、倉橋容疑者が革労協反主流派で活動していることから、拠点の捜索にも着手した。同容疑者は「生活保護を受け取っていたが、だまし取るつもりはなかった」と話している。 逮捕容疑は、広島市安芸区に居住しているように装い、昨年4月8日~今年9月3日の32回にわたり、生活保護費計約179万円をだまし取った疑い。(共同)

「新書大賞2021」の第1位に輝いた『人新世の資本論』の著者である斎藤幸平さん。NHKの番組「100de名著」で『資本論』の解説を担当されるなど、新進気鋭のマルクス研究者として大活躍されています。そんな斎藤さんに「人生を変えた本」を伺いました。 学生時代を彩った数々の名著アメリカ同時多発テロやイラク戦争など、2000年代の初頭はグローバル化の矛盾が次々と噴出した時代でした。高校生だった私も憤りを感じ、問題解決のために研究者になりたいと考えるようになりました。 そんなときに出会ったのが、およそ100年前に書かれた『武士道』(新渡戸稲造著)です。欧米諸国と積極的な外交をするようになった明治期、新渡戸は日本人の道徳的な核心である「武士道」を欧米に知らしめるために、英語でこの本を執筆しました。本の内容そのものよりも、そうした彼のスケールの大きな生き方に心がゆさぶられたのをよく覚えています。私自身

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