はじめに江戸時代後期、18世紀後半の日本は、町人文化が爛熟期を迎える一方で、学問の世界でも新たな潮流が生まれていた。この時代を象徴する二人の人物がいる。一人は、江戸の出版界を席巻し、浮世絵や戯作といった大衆文化の流行を次々と仕掛けた版元、蔦屋重三郎(以下、蔦重)。もう一人は、日本の古典を深く研究し、国学を集大成した大学者、本居宣長(以下、宣長)である。 蔦重は江戸の出版界で「メディア王」と称されるほどの成功を収め、喜多川歌麿や東洲斎写楽といった才能を発掘・プロデュースし、江戸文化の形成に多大な影響を与えた。一方、宣長は伊勢松坂に居を構えながら、『古事記伝』をはじめとする浩瀚な著作を通じて、日本固有の精神や文化を探求し、その学問は後世に大きな影響を残した。 活動分野も拠点も異なるこの二人が、同時代に生きたことは確かであるが、彼らの間にどのような関係があったのか、あるいはなかったのかは、必ずし

リンク スイッチインタビュー -NHK 「三上丈晴×渡部陽一 EP1」 - スイッチインタビュー 世界中の紛争地域を飛び回る戦場カメラマン、渡部陽一×雑誌「ムー」編集長、三上丈晴。UFOなど謎の世界を追求する三上が、渡部が触れてきた戦地の現実に切り込む。 世界中の紛争地域、40か所以上を飛び回ってきた戦場カメラマン、渡部陽一。独特の存在感を生かし、さまざまなテレビ番組にも出演してきた。そんな渡部と話したいと熱望したのは…日本一アヤシイとも言われる人気雑誌「ムー」のカリスマ編集長、三上丈晴。UFOや超古代文明など、謎と不思議に満ちたこの世界の“真の姿”を追求する三上が、渡部が触れてきた戦地の現実に切り込

23日午後3時現在の三笠書房のホームページ。書影の肩書が「心理カウンセラー」に変更されている=スクリーンショットより発達障害の当事者を動物のイラストで表現して「職場の困った人」として取り上げ、発売前にSNS(交流サイト)上で批判が殺到した書籍「職場の『困った人』をうまく動かす心理術」(三笠書房)について、出版社が著者の肩書を修正した。24日にも通販サイトなどで発売される。 この書籍を巡っては、12日に著者の神田裕子氏が書籍見本をX(ツイッター)上に投稿したことをきっかけに、批判が噴出した。表紙や目次などで、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)の当事者を職場の「困った人」と表現し、ナマケモノなどの動物のイラストで記載している。当事者団体が「差別的表現が含まれている」として抗議声明を発表。発売差し止めを求める署名活動も起きている。 毎日新聞が18日までに入手した発売前

私の職場では「自社の発行物を購読率を上げるにはどうしたらいいか」という会議が上のほうの人たちの間で定期的に持たれる。 業界誌なので、ただ面白く読んでもらうというよりは「読んでもらう=業界メンバーに業界の動向・基礎を学んでもらう」啓発の役割があり、私たち編集者は業界の動向・基礎についていかに分かりやすく・正確に伝えるかに尽力する。 中年以上がほとんどを占めるこの会議に私は長年付き合ってきたが、最近は「もっと軽い読み物を載せたらどうか」「活字を減らし、写真を多用しては」「分量が多すぎるのでページを減らしては」「プレゼント企画でひきつけては」という意見が年々増えていて、ああ、活字離れは年配者にも広がっているのだなと。内容そのものの吟味・精査ではなく、文字の分量の話になっている。小難しいものを小難しくないように伝えるのが編集者の力量だが、そんな技は求められていないみたいだ(ま、それができてないから

ぅʓぅʓ (´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)カピバラ @tribute0123 @zuboc LとF社に納入している日本出版販売、雑誌販売が800億円から300億円程度まで減少した一方、配送店舗数は約3万店近くあり運賃コストが固定化。結果40-50億円の赤字となりコンビニから撤退。 後を引き継いだトーハンはすでに7の2万店抱えているため倉庫の問題からL,Fの3万店のうち1万店しか引き継げず 2025-01-08 00:25:44 たかたん @ORlr88gFS766368 @zuboc あぁ、ファミマさんですね。 ニッパンさんが手を引くことになったんで(その前は東京即売さん) トーハンさんが 引き受けられるところだけは引き受けてくれました。 ソコから漏れたところは コメ主の仰る状態になります 2025-01-07 21:27:41

2年ほど前、AmazonKindleで電子書籍を出版した。統合失調症になってから障害者雇用で働いてきた体験を書いた。 毎月、3〜5人以上の人が読んでくれて、銀行口座に振り込まれた額は総額9千円近くになった。 (ちなみに、Kindleの自己出版は費用は無料。売上から手数料を引かれた額が振り込まれる)AmazonKindleの自己出版(KDP)は、闘病記というジャンルについて、革命を起こしたと思う。 有名人とかすでに出版業界の中にいる人が、病気になったりしたら、すぐに闘病記本が出版されたりするが、 無名の人が本を出そうとしても、出版社は相手にしてくれない。 自分も昔、出版社に持ち込みしようとしたことがあるが、まったくダメだった。 で、有名人とか出版業界人による闘病記は、特殊な世界で生きている人たちの話なので、普通の患者にはあまり参考にならないことが多い。 普通の人は、病気になっても、仕事を

ひとりの書店主として伝えたいこと、7月29日時点でブックライナーには在庫が無く、光文社さんにFAX注文、搬入日は7月31日と聞いたが、搬入から19日後、ようやく、お客様の注文品は、入って来た。けれども... 取次からの遅延の話をすると、「何十年も前から起きていることなのに、なぜ今さら?」と、いう人が同じ本屋の中でもいた。 客注品が入らず、ジュンク堂や、紀伊國屋書店へ、8.5掛けで買える「仲間卸しのカード」を持って、買いに走る書店もある。当店も例外ではない。取次が、8%も取るブックライナーは、使いたくても在庫が無いときが、多々あるのだ。また利益が少なくなるため敷居が高い。けれどもお客様がお急ぎの場合は、使っている。(お盆も、現に使ってお客様に渡していた。) ブックライナ-在庫「0」 8年ぐらい前から、とうとうAmazonで買ってお客様に渡す書店まで出てきた。そして、それを、笑うしかないと笑い

8月10日土曜日、とうとう危惧していたことが、現実になってしまった。 一人のお客様が、レジのところに来られ、 「先月7月29日に、お願いしていた本、入ってますか?」と言って尋ねて来られたのだ。 注文帳をめくると、7月29日の欄に「正体」染井為人著・光文社発刊 1冊と、スタッフTの字で書かれていた。光文社さんから取次への搬入日は、「7/31」と書かれている。 7/31から、今日8/10となると、取次で10日も止まっていることになる。 8/6 か、7日の時点で、本屋として、取次へ、未入荷の連絡するなりのチェックを、していれば、何とか間に合わすことができたのかも知れない。 その後のお客様とのやりとりは、こうだ。 お客様 「こちらのスタッフさんが、一週間ぐらいで入ると言ったから注文したのに...、入らないのなら最初からそう言って下されば......。」 店主 「いえいえ、7/31取次搬入なら、遅

中山美里@siente中の人 @misatonakayama しんぶん赤旗に掲載されていたQRコードを読み込んで、新日本婦人の会が調査しているアンケートを見てみました。 これらの雑誌について調査をしているようでした。 「成人向け雑誌等、あなたが気になる雑誌が店舗に置いてありましたか」 という質問には、 置いてなかった という回答をして、アンケートを提出しました。 アンケートはこちら↓ docs.google.com/forms/d/e/1FAI… #女性と性表現 2024-03-16 00:03:32 リンクGoogle Docs コンビニの成人向け雑誌 全国調査 12月末におこなった3日間のプレ調査(517店舗)で、私たちの運動や調査などでなくしたはずのコンビニの成人向け雑誌が各地で復活していることがわかりました。 今回は本格的な全国調査をおこないます。性別や年齢問わずだれもが利用する

まず2023年6月19日の『週刊文春・電子版』をご覧になったであろうか。なんとライトノベル市場が半減したというのだ。私は「note」にて既に2019年にて警告を発したことがあるが「じゃーなんで次々ミリオンヒット作が出てるんだよ」という反論に負けてしまった。だがやっぱり体感的なことまで当たってしまった。 そりゃそうじゃん、中年読者を優先させて中高生のニーズを除外したらそりゃそうなるよね。 で、私は「真のラノベ市場の第一ピーク」って1997年だと思ってるんですよ。なぜかって? 膨大な若年層(厳密には23歳前後の新社会人層)が1996年末頃にラノベを卒業するかどうかの世代に当たるからです。そうです。年約200万人も出生数がいる団塊ジュニア世代の存在です。今の18歳人口年約110万人だぞ。それを考えたら真のラノベ市場は1997年頃がピークで読者のすそ野も大きく、逆に2013~2016年当時は既に一

イングランドのSF・ファンタジー作家で1990年代イギリスのベストセラー作家であるテリー・プラチェット氏は、90年代初頭にドイツで翻訳版を制作する出版社を変更しています。その理由としてプラチェット氏は「翻訳版の作成時に、編集者が本文にスープの広告を挿入した」ことを挙げています。 Terry Pratchett and the Maggi Soup Adverts | Stuffed Crocodile https://gmkeros.wordpress.com/2011/09/02/terry-pratchett-and-the-maggi-soup-adverts/ Werbung in Romanen « Delta Orionis https://johannes.freudendahl.net/2019/01/werbung-in-romanen/ プラチェット氏の作品は36の言語

「お金の問題で読みたい本を諦めた」 単行本の価格をめぐる問題提起をしたのは、「小説紹介クリエイター」として活動するインフルエンサーのけんごさんだ。TikTokやYouTube、InstagramといったSNSでおすすめの小説を紹介する動画を投稿し、若年層を中心に人気を博している。 けんごさんは2023年9月26日、X(旧ツイッター)に「『お金の問題で読みたい本を諦めた』紹介動画にきてたコメントです。それも、頻繁にくるコメントのひとつです」として自身の動画に寄せられた視聴者からの反応を紹介した。 添付されたスクリーンショットには、 「めちゃくちゃ読みたい!! でもこの本2000円もするって聞いて諦めちゃった.........(泣き顔の絵文字) わたしに2000円分元取れる読書力があるかって言われたら絶対NOだし(泣き顔の絵文字) 読み終わったらたぶんもう読まないし一回楽しむだけに2000円は

木倉 @moto_kkr_ ほんと、編集からのお願いなんですが著者に直接「図書館で借り/ブックオフで買っておもしろかった」と伝えるのはやめてください...入手経路言わなくていいから!感想はとてもありがたいです。 多分発言者気づいてないけどなんとも微妙な空気になります。本当にめちゃくちゃいる...どうか見てくれ〜〜2023-08-21 18:44:35 木倉 @moto_kkr_ 子どもが言ってくるのはまだわかる。お小遣いだって限りがあるし、貴重な時間で作品を選んでくれたことが嬉しい。どんどん図書館で読んでほしい。誰も怒らないし、嫌な気持ちにもなりません。 問題は大人!ファンですという割に、入手経路をなぜか伝えてくる大人...!なぜ...なぜそれを言ってしまう..2023-08-21 18:59:38

目次 「出版流通は、もはや既存構造では事業が成立しない」紙代は、恐ろしい勢いで上昇した1000円台の新書が増えている相次ぐ雑誌の休刊…社員が半年に1度ぐらいのペースでやめる週刊誌の「量と質」の低下に嘆き無料メディアも勢い失う「PV広告単価、昨年の半分に」なぜ有料メディア化に失敗するのか 「出版流通は、もはや既存構造では事業が成立しない」「出版流通はもはや既存構造では事業が成立しない。市場の縮小に、トラック運転手の労働時間規制を強化する『2024年問題』が重なり、本を運ぶ費用を賄えない」(日経新聞5月24日)――こう話すのは、出版取次大手トーハンの近藤敏貴社長だ。トーハンは、2023年3月期の出版流通事業が4期連続で経常赤字になることが見込まれていて、出版各社に書籍や雑誌の運搬費の値上げを相談するという。 物流業界で、今、大きな問題となっているのが「2024年問題」だ。ブラック化しているトラ

『読むだけでキャリア形成が加速する! GAFAグローバルリーダーの時間管理ノート』 『承認欲求は”他愛”で満たす。子宮を開く美の女神・イシュタル直伝”与えて10倍返ってくる生き方”』 『親ガチャ外して学校に馴染めず社会からも見放された俺ニキの”年収1000万突破”ニートスキル』 ーー以上は筆者がいま適当に考えた自己啓発書のタイトルであり、現実には存在しない。 もっとも、巷にはこの種の本が腐るほどあり、ブックオフなどに行けば100円コーナーに山積みになっていることから、人生や仕事に迷いを持った時、手にとってしまう方は少なくないかもしれない。 では、あなたが友人宅を訪れた時、本棚にこういった啓発書が並んでいたら、果たしてどう感じるだろうか? 必死だな、頑張ってるな、金の無駄だな等々、考えは人それぞれだろう。 だが、筆者の場合、親しくない方なら見ないふりをする。 そして、大事な人なら、「今すぐこ

横浜市の季刊誌「横濱」が4月5日発売の76号で休刊となった。市とともに編集を行う事業者が昨年度で撤退し、新しい事業者が見つからなかったため。関係者からは「『横濱』は貴重な資料で、休刊は残念」と惜しむ声が聞かれる。 通算で7割 「横濱」は2003年6月に創刊された。テーマを設け、歴史や地域、文化の魅力を紹介する雑誌として、年4回発行。05年からは市から編集・制作業務を受託した神奈川新聞社が市と協働で編集し、地域に詳しいライターらが執筆していた。 創刊当初は400円、19年10月の66号からは630円で書店や区役所売店などで販売。多い時には1万5千部、この2年半は9千部を発行。市によると、「地図」をテーマにした15年、17年の号はともに1万部以上を売り上げ、ほぼ完売。一方、スポーツをテーマにした12年の号は販売率が約3割にとどまるなど、内容によって差があり、通算の販売率は約7割だった。 デジタ

初めまして。普段はTwitterやブログでラノベに関する情報を発信している者です。 この記事もブログに掲載するために書いたのですが、内容が少しセンシティブな内容となった為にこうして匿名かつnoteで公開させて頂きました。 粗製乱造と言われることも多いラノベ業界。似ている作品は多々ありますが、私は読んでいる中で完全なコピペ(盗作)を発見しました。 買って読んでいるうちにこの2冊は内容が同じだ、と思って検証したところ、黒だと確信しました。 二つのラノベが似ているというレベルではなく、キャラクターの名前をWordなどのソフトで置換しただけと言えるほどのコピペでした。 ページにして50枚分。自分が気付いた部分がその範囲なので実際にはもっとあるのかもしれません。 その件に関して、コピペした側の出版社に問い合わせをしてみることにしました。 2冊分の料金を払って実質的に1冊しか楽しめなかったというのは損

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