警察当局が昨年、自殺と判断した死者のうち、死因特定のために解剖したケースは4・4%だったことが、読売新聞の調査でわかった。 統計がないなどとする警察本部を除く半数が回答した。過去には、解剖していれば犯罪被害者の見落としが防げたケースもあり、医学検査を尽くさずに自殺と断定する死因判断のあり方が問われそうだ。国内の自殺者の解剖率が明らかになるのは初めて。 読売新聞が全国の取材網を通じ、47都道府県の警察本部に2009年中に把握した自殺者数とその解剖実績(司法解剖と行政・承諾解剖)を問い合わせた。 それによると、自殺者は計3万2845人。解剖実績を回答した24府県警では、自殺者数計1万6168人に対し解剖は712件、解剖率は4・4%。死因不明の異状死の解剖率が先進国最低の約10%だが、自殺者に限るとさらに低くなる。監察医制度がある神奈川の11・4%が最も高く、平均を上回ったのは栃木、富山など10
川崎市の市立中学校3年の男子生徒(14)が「友達へのいじめを止められなかった」という趣旨の遺書を残して自殺した問題で、遺書に実名が書かれていた同じ学校の4人の生徒が学校側の調査に対し、自殺した生徒やその友人に言葉や暴力によるいじめを続けていたことを認めていたことがわかった。 同校の校長は、自殺した生徒は、昨年から仲の良い別の生徒がいじめられており、それをかばったことで、自分にも矛先が向けられるようになった、と説明している。 男子生徒は今月7日、自宅のトイレで倒れているのが見つかった。硫化水素を発生させ、自殺したとみられている。トイレには遺書が残されており「俺(おれ)は友人(実名)を護(まも)れなかった。友人をいじめた4人(実名)を許すつもりはない」「俺自身と友人をいじめたやつが悪い」などと書かれていた。 学校側は15日に調査を開始。遺書に名前があった4人はいじめを認めたといい、校長は
横浜市磯子区のJR根岸線洋光台駅ホームから電車に飛び込んで自殺した同区の男性(当時26歳)の巻き添えでけがを負ったのは、JR東日本の安全対策が不十分だったためとして、同区の女性(36)が13日、同社を相手取り、約470万円の賠償を求めて横浜地裁に提訴した。神奈川県警の発表や訴状では、2008年10月29日午後8時頃、男性がホームに入ってきた大船発大宮行きの普通電車に飛び込んで跳ね飛ばされ、ホームで電車を待っていた女性らと衝突。男性は即死し、女性は頸椎(けいつい)捻挫(ねんざ)などのケガを負った。男性の両親は同年12月、相続放棄しているという。 女性は事故の様子を目撃したことから心的外傷後ストレス障害(PTSD)になったといい、原告側は「JRには、乗客を目的地まで安全に運ぶ責任があり、ホームでの自殺予防策も十分に講じるべきだった」としている。 JR東日本広報部は「訴状が届いていないのでコメ
[シカゴ 6日 ロイター] 自殺を図る若い男性の多くは、8歳の時点で重度の情緒的問題が現れることが、6日発表されたフィンランドの研究で明らかになった。自殺を図る女性の多くは、問題が出てくるのは思春期以降だという。 研究を指揮したフィンランドのトゥルク大学病院のAndre Sourander医師は「青年期や成人早期に真剣に自殺を図る人でも、男性と女性では異なる過程をたどることが分かった」と結論付けている。 医学誌「Archives of General Psychiatry」に掲載された同研究は、1981年に生まれた5302人を対象に追跡調査。男性27人と女性27人が24歳までに自殺を図り、そのうち男性13人と女性2人が実際に亡くなったいう。 研究グループは、女性は服毒による自殺を試みることが多いが、男性はより致死性の高い方法で自殺を図る傾向があるとしている。 また自殺を図る人々が
失業率が顕著に悪化したのは1998年(98年不況)、2001年(ITバブル崩壊)、2009年(リーマンショック)、2020年(コロナ)の4回であるが、そのうち自殺者数の動きも連動したのは最初と最後だけである。何とかなるという幻想が砕けるときに両者は連動するのだと思う。ただし、属性別の急増自殺者から見れば、1998年(98年不況)は中高年、2020年(コロナ)は女性が抱く自らの社会的地位に関する幻想が砕けたという違いがあったといえる。前者は中高年の年功序列的な地位、後者は女性の飲食や観光に係るサービス職としての地位である。 このところ自殺者数2,000人未満の月が通例となった。 失業者数も自殺者数も月別の水準は1998年の急増以前のレベル以下にまで低下してきている。 なお近年では2011年5月には3,000人を上回ったのが目立っている。この大きな変動は東日本大震災による影響、またその際の統計
20代と30代の死因の1位は自殺です。それも、他の死因の割合を大きく引き離して1位となっていることが、下のグラフで分かります。 ▼2008年における年齢階級別の主な死因の構成割合 (2008年版『自殺対策白書』※緑色のところが「自殺」) ※画像の上でクリックしてください。拡大して見られます。 ▼「日本」と「日本以外のOECD諸国」における自殺率の比較 【男性25~44歳の自殺率(10万人あたり)】 (※国際比較が知りたいとのリクエストに答えて、 4月8日AM10:30に追加したグラフです。 04年までのデータしかありませんでしたが)ニートは、国や親の財産、年金などを食い荒らしていく存在です。まず、自分の内面的な崩壊から始まって、家族の崩壊、親や先生を殺すのはまれとしても、犯罪を伴うこともあります。それは社会の崩壊にもつながっていくという、ある意味での爆弾といえるでしょう。(浅井宏純・森本

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