2024年12月15日、ソウルの公邸で演説をする尹錫悦大統領(写真: (c)Kim Jae-Hwan/SOPA Images via ZUMA Press Wire/共同通信イメージズ ) 朝鮮半島の政治を見ていると、北朝鮮の方が政治的に安定しているのではないかと思えてくる。北朝鮮の指導者は基本的にずっと変わらないので、外交政策は一貫しており、その行動原理を読み解くのはそう難しくない。 一方の韓国は、外交政策も国内政治もコロコロ変わる。なかなか安定しないのである。文在寅前大統領が南北宥和に動いたと思ったら、たった5年で政権が進歩派から保守派に変わり、外交政策が180度変わった。尹錫悦大統領は北朝鮮との交渉に懐疑的で、日米韓の連携を強める政策をとった。 正直、北朝鮮の指導者には同情したくもなる。こんなに政治情勢がコロコロ変わる国を相手にするのは大変だ。左から右に一気に振れる国とは、外交交渉な

【ソウル聯合ニュース】韓国与党「国民の力」は19日、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表が北朝鮮に対してミサイル挑発をやめるよう呼び掛ける発言の中で、北朝鮮に対し、「わが、われわれ、私たち」などの意味を持つ「ウリ」という表現を使ったことを非難し、「わが韓国国民」に対して謝罪するよう要求した。 また国民の力は、李氏が尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の北朝鮮政策を「敵対的強硬政策」と非難する一方で、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の祖父の金日成(キム・イルソン)氏、父親の金正日(キム・ジョンイル)氏については肯定的に評価したことを非難した。 李氏は同日の党幹部会議で、金正恩氏は挑発を止めなければならないとし、「先代たち、わが北韓(北朝鮮)の金正日、また金日成主席の努力が損なわれることがないよう、努力しなければならない」と述べた。 これに対し、国民の力の鄭熙

ソウル支局 安永和史記者の解説です。 Q.一夜明けて韓国内での廃案の受け止めは? A.議案の廃案という形で、いったんは弾劾は回避されましたが、韓国国内では依然としてユン大統領に対し、厳しい視線が向けられています。 8日午前5時前に、こちらのソウル支局から歩いて5分ほどの場所にある韓国の国会の前に行きましたが、氷点下の中、100人近くの人びとが集まり、議案が廃案となったことを受けてあらためて「ユン大統領を弾劾すべきだ」などと訴えていました。 このうち、ソウル近郊から来たという大学生は、「いまだになぜ非常戒厳が宣言されたのか十分な説明がなく、納得できないのでここに来た」と話していました。 7日、ユン大統領は国民向けの談話を出しましたが「今回の非常戒厳の宣言は、国政の最終責任者である大統領としての切迫感から来るものだった」と言及するにとどまりました。国内外に大きな衝撃与えたユン大統領に対し、十分

4月に行われた韓国の総選挙は、革新系与党「共に民主党」が定数300のうち180議席を獲得して圧勝した。文在寅(ムンジェイン)政権の新型コロナウイルス対応が評価された地滑り的勝利とみられた。だが、世界の不正選挙を見破ってきた米国の著名な統計学者が投票結果の数値の「異常性」を指摘。開票過程での操作疑惑が浮上し、当選議員が5月末に就任以降も、再開票を求める声が収まらない。 (ソウル・相坂穣、写真も)

2024年12月3日、韓国で尹錫悦大統領が戒厳令を宣布し、数時間後に解除されるという出来事が生じた。この戒厳令の宣布は、韓国国内だけでなく国際社会にも衝撃を与え、その背景には複雑な政治的対立と深い不信感がある。 大統領の意図 3日夜、尹錫悦大統領は緊急会見を開き、非常戒厳を宣布した。戒厳令は憲法第77条に基づき、国家非常事態において発動が可能である。この条文は、行政機能と司法機能が著しく困難な状況で、公共の安寧秩序の維持のために必要な場合に戒厳を宣布できると定めている。 尹大統領は会見で、政府機関や国家予算の妨害行為によって韓国が危機的な状況にあると訴えた。野党「共に民主党」が行った政府幹部の弾劾や予算の削減が行政と司法の機能を麻痺させているとし、これを「反国家行為」と断じた。また、大統領は、これ以上の国家の混乱を防ぐためには戒厳令が必要であり、国政の麻痺を解消し自由と安全を守るための「避
「不正選挙疑惑を捜査」 戒厳軍は韓国国会より先に中央選管に到着、職員たちの携帯電話を押収していた 【TV朝鮮】(アンカー) 戒厳軍が最初に到着したのはソウル・汝矣島の国会ではなく、果川にある中央選挙管理委員会でした。選管の職員たちの携帯電話を押収し、選挙関連の資料を入手していたことが分かりました。金竜顕(キム・ヨンヒョン)前国防部(省に相当)長官は、不正選挙疑惑を捜査するためだと述べたそうですが、これはいったいどういうことなのか、ハン・ソンウォン記者がお伝えします。 【写真】中央選管の果川庁舎に入る戒厳軍 (記者リポート) 戒厳令が宣布された3日夜10時半。戒厳軍およそ10人が中央選挙管理委員会の果川庁舎に入っていきます。 戒厳軍は総選挙、大統領選挙の情報を管理する選管の情報管理局に入ったとのことです。 夜間の当直者5人の携帯電話も押収し、庁舎への出入りも全面的に規制しました。 金竜彬(キ

1日行われた日韓防衛相会談で、6年前の自衛隊機へのレーダー照射問題をめぐって再発防止策を確認し、問題以降途絶えていた自衛隊と韓国軍のハイレベルの交流を再開することで一致しました。 ただ韓国側が認めていない事実関係については触れないままとなり、防衛省は交流を通じて連携を強化していく必要性について理解を求めていく考えです。 木原防衛大臣は1日、韓国のシン・ウォンシク国防相とシンガポールで会談し、6年前の2018年に海上自衛隊の哨戒機が韓国軍の駆逐艦から射撃管制用レーダーを照射された問題をめぐって、海上自衛隊と韓国海軍がとりまとめた再発防止策を確認しました。 その上で、この問題以降、途絶えていた自衛隊と韓国軍のハイレベルの交流などを再開することで一致しましたが、韓国側が認めていない照射の事実関係については触れないままとなりました。 木原防衛大臣は記者団に対し「それぞれの主張は、そのままだが交流の

「私の祖国だから言える…韓国は日本に『謝罪しろ、カネを出せ』といつまで言うのか」 被爆者で日本球界のレジェンド、張本勲さんインタビュー(下) ▲2017年11月16日、握手する宣銅烈(ソン・ドンヨル)元韓国代表監督と張本勲さん。 ■「本当に恐ろしいのは原爆以降の社会」 張本さんは「本当に恐ろしいのは原爆以降の社会でした」と言った。「被爆者は韓国人であれ、日本人であれ、日本社会で差別されました。原爆によって手脚がなくなったり、やけどを負ったりした子どもたちとは遊んでくれませんでした。親たちが『被爆も伝染病のように移る』と考えていたからです」。張本さんはプロ野球選手を引退して60歳を過ぎるまで、被爆者であることを公表していなかった。「人が焼けるにおい」を思い出すのが怖く、被爆の記憶がよみがえりそうになるとバットを振ったという。2000年代半ば、日本の番組を見ていた時、若い人々が「原爆が落ちた地

韓国国防部は2018年12月20日海洋警察が撮影した映像を公開し、日本海上哨戒機が低高度威嚇飛行をしたと強調した。[写真 国防部 YouTube キャプチャー] 文在寅(ムン・ジェイン)政府で、軍当局が低い高度で近接飛行する日本海上哨戒機に対して現場指揮官が追跡レーダーを照射するなど積極的に対応するよう指示をする指針を作っていたことが確認された。2018年12月~2019年1月、相次ぐ日本海上哨戒機低空威嚇飛行に伴う措置だった。追跡レーダーの照射は艦砲やミサイル攻撃の意志を伝えるものだ。ところでこの指針は韓国防空識別圏(KADIZ)を絶えず無断進入する中国や領空を侵したロシアには適用されない。そのため公海で唯一日本との交戦は辞さないという趣旨となる。 【写真】韓国駆逐艦の上を飛行している日本海上自衛隊の哨戒機「P-3」 17日、与党「国民の力」の申源湜(シン・ウォンシク)議員によると、20

1リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く